小動物の写真を撮ろう


はじめに
みんながホームページの写真をほめてくれるのでいい気になって解説してみましょう。

(1)カメラの選択
私のように撮影技術を持たない人にとってはデジタルカメラが一番。
とにかくたくさん撮って良いショットを使いましょう。
私は残したデータだけでも1年半で2000枚以上撮ってます。

小動物飼いにとってはシャッター反応の良い事(押してから写るまでの時間)と暗い所でも綺麗に取れる事か重要になります。
実際に店頭で触ってから決めるのがお勧めです。
画素数は多いこした事はありません。対象が小さく写ってもその部分だけ切り取っても使えるからね。
しかし、画素数の増加によるデメリットがある場合もあるので、注意(※)か必要です。
低画素数の、デジカメでも十分です。安いしね。
ホームページに載せるのが目的でしたら大きなデータを載せても迷惑なだけだから、必要十分なデータサイズで撮れば良いですね。

ちなみに、新しいデジカメも買いましたが、愛用しているのはDC-2V(80万画素)です。(もう手に入らないですが・・・)

※暗い所に強いデジカメとは?

実は画素数の多いデジカメは、暗いところではかえって画質は悪くなる事が多いようです。 1画素当たりの受光面積が減り、感度が悪くなるのです。

暗い所での強さをカタログ上で見極めるのは以下の点に注目すると良いでしょう。
【CCDのサイズ】
大きいほど多くの光を受けられるので暗い所でも綺麗に取れます。
【レンズの明るさ】
F値で示され、この値が小さい程明るいレンズとなります。
【ISO感度】
フィルムの感度を表す数値で上がる程高感度となります。ただし、感度が高くなる程、反応する画素の数が増える為に、粒子が粗く見えるようになります。

さくら
(2)撮影
撮影の時の失敗で多いのは対象が動いてしまう事(ピントも)と明るさですね。
出来るだけ、撮影の際に十分な明るさを確保しましょう。
フラッシュは対象の写したい方向(顔の場合が多い)から当たるようにフラッシュの位置とレンズの位置を考えましょう。(立てにしたり横にしたり向きを変えたりね)
できるだけ近づいて撮影した方が良いのですが、やむを得ない場合は、離れた分だけ高い解像度で撮り抜き出すと言う方法もあります。
とにかくいろいろな条件で数多く撮影する事が一番です。
小動物は割とフラッシュを気にしない仔が多いですが(どちらかと言うと動作音やカメラを向ける事を怖がる)、稀にフラッシュで大きなダメージを受ける仔もいますので注意してください。

(3)データ化 - データの扱い
デジカメからコンピューター上に転送した段階から、BMP等の情報の劣化しないフォーマットで扱うようにしないといけません。
JPEG形式のセーブを繰り返すと画像はどんどん劣化してしまいますのでご注意を。

(4)データ化 - トリミング
まず一点目は、撮影画像のどの部分が見せたいのかと言う事。
ホームページに載せる時に自分の見せたい部分を見て頂く人に伝わりやすい様に考えるべき。
動物の表情であれ写真の中から顔の部分だけ切り取って使った方が伝わるはずです。
同じ大きさの表示範囲で全身入れちゃうと、顔の部分は当然小さくなってしまいますよね。
あらかじめ縮小率を決めて置いて切り出すか、縮小後に切り出すことになると思います。
ちなみに、私はコンピューター上での画像の調整にはDibasと言うフリーソフトを利用しています。

(5)データ化 - 画像調整
良いショットでも、画像が暗かったり、ピントが甘かったり・・・
多少ならばコンピューターで修正出来ちゃうので修正しましょう。
必要なの事が多いのは、明るさのバランスを調整して、コントラストの強調ぐらいかな?
見る人のモニターによっても結構見え方が異なるので注意が必要です。
自分のモニターが暗すぎる場合などは要注意です。
画像の調整は縮小前に行った方が情報が劣化が少ないので良いです。

(6)データ化 - 縮小
ホームページに掲載する際、程よい大きさと言うものがあるはずです。
都合に合わせてデータを縮小する事になりますね。
別の縮小の利点としてデジカメで撮ったそのままのデータより1ドットあたりの情報量が増える事が多いようです。
要するに、離れて撮ったデータの一部分を切り取ったものより、近づいて撮ったものを縮小して同じサイズにした物の方が一般的にきれいな画像になると言う事。
縮小処理は、ソフトの性能にもよりますが、きりの良い1/2、1/4、3/4等を狙って縮小した方がきれいに縮小されます。
右上のサンプルの写真の場合、768x576から320x240に縮小し、240x240のサイズで切り出しています。

(7)データ化 - 圧縮
最終的にホームページに載せるフォーマットでセーブします。
選択するフォーマットはJPEGで圧縮率は80〜60%ぐらいをお好みで。
最終的なデータサイズと画像のクオリティを見比べて決めましょう。
あんり大きなデータは見る方も嫌になりますからね。
個人的には70%ぐらいでセーブしてます。
間違ってもBMP、GIFは写真画像には向いていないので選ばないように。
右上のサンプルの写真の場合、量子化(圧縮率)70%、サンプリング66%です。

おわりに
まとめとしては最終的な形にするまで情報の劣化を極力減らすと言う事と見せたい所を絞って見せるって事。
この程度の内容で誰かのお役に立てれば幸いです。
質問感想など受け付けますので、BBSの方へどうぞ。

2001/10/18 改定しました。

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