コクシジウム症の予防と対策について
コクシジウムって何? | |
一般的にコクシジウム原虫と呼ばれ、原生生物の一種で、コクシジウム亜綱コクシジウム目に分類され、たくさんの種が存在するそうです。 主に脊椎動物の消化器官に寄生し下痢などの症状を引き起こすそうです。 ウサギ、小鳥をはじめ、ジリス、モモンガにもよくみられます。 基本的に種特異性が高いそうで、特定の動物種のコクシジウムが他の動物種に感染することはまれと言われているそうです。 |
コクシジウムの恐ろしさ | |
子供や弱った個体では、致命的な症状を引き起こす事が多く、下痢が始まって半日後には亡くなると言う事も多々あるそうです。 一般的には大人になると免疫を持ち、何の影響もない事の方が多いそうです。 駆虫が難しい為、同種の仔を複数飼育している場合は、みんな感染と言う事もあるので注意が必要です。 一度、体内からコクシジウムが検出されなくなっても、完全に駆虫するのは困難な為、忘れた頃に再発と言う事も多々あるのでご注意を。 |
コクシジウムの伝染力 | |
基本的には、コクシジウムに汚染された物を口に入れる事により感染します。 宿主の外では、オーシストと呼ばれる状態で存在し、消化管内に入った時点で増殖がはじまるそうです。 オーシスト内からスポロゾイトと言う物が放出され寄生胞と言う物をを作り、その中で無性生殖を行いメロゾイトを形成し、このメロゾイトがこの寄生胞から放出され別の所に寄生し寄生胞を形成する、と言う形で増殖していくそうです。 メロゾイトの一部はオーシストをつくり、それが糞などから別の個体の口に入る事で感染して行くそうです。 オーシストは塩素等の消毒に対して耐性が強いそうで、一番手軽な殺菌方法としては、熱による殺菌(60℃程度)と言う事になるそうです。 コクシジウムは基本的に宿主に対する特異性があるそうで、異なる種には感染しないと言われていますが、どこ迄が感染する種の範囲かはあまり明確ではないようですので、用心は怠らない方が良いでしょう。 |
コクシジウムの駆虫 | |
病院で新鮮な糞を検査して頂く事で感染の有無が判断されます。 コクシジウムに感染していた場合、駆虫薬を一定期間与え続ける事になります。 その場合、腸内の細菌バランスを崩す事も多く、一緒に整腸剤を処方して頂く事が必要になる場合もあります。 再感染を防ぐ為には、駆虫期間中は清潔な環境を維持する必要があります。 具体的には、およそ1ヶ月程度の日々欠かさない投薬と、出来るだけ頻繁にケージなどの熱湯殺菌、糞の除去などを行う事になります。 糞などに含まれるオーシストは乾燥すると風などで飛び散る事もありますので、部屋の掃除、手洗い等もしっかり行わないと、いつまでも再感染の繰り返しとなってしまいます。 |
コクシジウムの予防 | |
新しい仔をお迎えする場合、コクシジウムを保持している仔が多いので、糞の検査をお勧めします。 一度、感染すると、駆虫が済んでも再発と言う事も多いので、定期的な検査は予防につながります。 日頃からの、ケージや部屋を衛生的に保つ事や手洗いの徹底などが、予防につながります。 |
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