記事タイトル:日本教育新聞:動物飼育で社会性向上 


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お名前: 中川美穂子   
今回の調査は、すべて獣医師のついている学校です。 

   飼育委員会の飼育の学校(4年の飼育無し群)と、4年生に飼育を位置づけ
て全員で飼育する学校の2つの群に分けました。 

   それで獣医師は学校で助言と支援・子どもへの話を「飼育する子達」に話を
します。4年飼育有り群には4年生に、4年飼育無し群の学校には飼育委員会(5,
6年生)に話しています。 

 つまり、学年飼育の子(飼育有り群)には 獣医師の支援と、4年の担任から、
指導がなされているのです。 

飼育有り群には、総合にいちづけて教育課程に沿った飼育活動をしている学校も多
かったのです。 
 それで、家庭での飼育にかかわらず、教師の指導と獣医師の支援のもとに飼育体
験をした子が社会性を増したと考えられます。 
 なお、獣医師や教師が教えたのは、「命」とか「かわいがれ」との言葉でははなく、
動物と接触させて関心を湧かせて、動物が自然に気になる対象にさせる環境を整えた
ことです。 

子どもたちは「何をしてあげらるか」「どうしたら喜ぶか」を考えながら付き合うよ
うになります。話せば長くなりますが、唐木先生も言われるように、愛される一方の
子どもが、愛を与える側になるわけで、これが良かったのだろうと思います。 
勿論、命に休みはない、と子どもに伝えるために、 
休日の世話は親が子どもと一緒に担当する学校が多かったです。 

 それで 驚ろいたのは、どちらの群も一年間道徳教育をうけていたのに、飼育を
しない群の子どもたちは、人に優しく、席を譲る、並んでいても急ぐ人が来たら順
番を譲ってあげる、 などの意識が 一年後も横ばい、もしくは下降していたのです。 

 これは、言葉による道徳教育の限界を示しています。 
 やはりこどもには、あいての気持ちを考えて、健康を気遣いながら、糞の掃除など、
ひぇー というような労働をさせて 
その後、嬉しそうに餌を食べる動物達を眺めて、嬉しいと感じさせる体験、また言葉を
持たない小さな動物を庇って、世話をさせる体験が必要なのだろうと、つくづく思いま
した。
[2007/01/24 17:23:53]

お名前: 中川美穂子   
新聞にでましたので、お知らせいいたします
 学校飼育動物研究会のHPの第6回全国学校飼育動物研究会開催報告の
あたりに、研究の資料があります。中川
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日本教育新聞 2007.1.22 中島由佳調査
 
動物飼育で社会性向上
 
お茶の水女子大グループ 東京の小学生を調査
 
 学校での動物飼育を体験した小学校4年生と体験しなかった4年生を比べたところ、
1年後には、前者はバスなどでお年寄りなどに席を譲るなど、思いやりの心や社会性
が養われていることが14日、お茶の水女子大学大学院の研究グループの調査で分かっ
た。動物飼育が他者を思いやる心や行動の育成に効果があることを実証した調査は少
なく、注目される。
 調査は平成17年3月と1年後の18年3月に、東京都西東京市と小平市の小学校11校の
4年生計795人を、ウサギやチャボなどを学年で飼育している群と、していない群に分
けて、1年後の比較を行った。
 動物への共感性は「走っている馬が倒れたら悲しく感じる」など8項目、社会性は
「バスや電車でお年寄りやけがをした人に席を譲る」など10項目について、「きっと
そうする」を4点、「しない」を1点として4段階で点数化して平均点を比べた。
 その結果、学年飼育を体験しない子どもは、社会的な行動が1.98から1.97とやや低
下していたが、体験した子どもは2.01から2.10へと有意に高まっていることが確認で
きた。特に、家庭での飼育体験のない子どもが学校で動物飼育をするケースで、社会
性や思いやりの行動への意識が高まっていた(2.07→2.17)。
 調査に当たった同大大学院の中島由佳さんは「家庭での飼育経験がなくても学年飼
育で他者を思いやる心などが成長することが明らかとなったのは意義深い。学校での
動物飼育は減少する傾向があるが、子どもの精神的な発達を促す効果に留意してほし
い」と話す。
[2007/01/23 11:19:41]

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