記事タイトル:高校の未履修問題について 


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お名前: 中川美穂子    URL
本日、文部科学大臣がTVで、この問題について
 世界史の必修について、
  1 世界の人と渡り合うのだから世界の歴史を持つことが必要だ。
  (日本史は中学校での必修で、深めたい子は高校で選択する制度)
  2 ルールを守る

の2点を述べられておられました。

 私もそのように広く意見を発信しておりますが、それに対してご返信を沢山頂き
ましたので、お示ししたHPに掲載しておきました。
 
また中教審の小学校への意見をまとめられておられる無藤隆先生のMLからのご意
見も掲載しました。

下に獣医大の教官からいただいたメールを下に紹介します。
この獣医大は 受験者の点数が平均で97点でなければ 入学できないそうです。
 そのような点数をとること事態が異常ともいえ、実際に入学後に
「獣医って何だ?」などと考えるのはまだ良い方で、5月病にかかり、引きこもる者、
(メスを持たせるのも怖いなどの)精神に異常を来すものがあり、その出現の割合が
この5,6年急に増えてきていると 聞いています。

 以前は一定の成績を取っている者、高校の推薦がある者に対して、面接で資質をみて
決める割合もあったそうですが、現在は、当日の点数だけを頼りにしていますので
どうしても、資質の無いものも入ることがあるということです。

 なお、県に就職している獣医師からは、「後輩がせっかく県に就職しても、最初にや
めるのが獣医師だ。メンタルが弱い」という声もあります。

 今、本当の教育、将来国のために役立つ人材をつくるように、教育を考えるべきでしょう。
(もう一つ言わせてもらえば、子どもを産み育てる気になるような 教育も大事でしょう。)
なお、皆様のお持ちのご意見は、ここもそうですが、
それぞれの方が直接 首相官邸の「ご意見募集」にいれてくださるといいな、とおもっ
ております。 
 アドレスはご紹介ページにご案内しております
  
  (獣医大教官からのご意見)
 今回の高校の不履修問題については,私も社会人として,高校生(と中
学生)の父親として,そして大学教員として,様々な疑問・憤りが入り交じった
複雑な感情を持っております.

 第一に,世界史や倫理と言った科目の授業が,蔑ろにされたということ.倫理
は生きる上での背骨であり,高校生であれば当然のこと,常識として持っている
べき知識だと思います.また,世界史に問わず歴史は,我々人間の「失敗マニュ
アル」だと思います.ですから,過去に学ぶ上で格好の生きた教材が歴史だと思
います.このような人間として独り立ちする上で不可欠な知識の伝授が,事実上,
堂々と削除されていたことを非常に危惧しています.

 第二に,「受験最優先」の高校教育を経て大学生になった若者には,自ら疑問
点を見つけたり,何事にも捕らわれずに自由に発想する能力が劣っている傾向が
強いように私個人は思っています(あくまでも個人的見解です).高校の教育理
念は「とにかく良い大学へ入ろう」ということらしいですが,このような環境で
育つ若者は,暗記だけが得意で,日本語すら満足に使いこなせない,偏った知識
をもった優等生というのが実情ではないでしょうか.

 第三に,これはこれまでと矛盾することですが,進学校にこのような「大学受
験優先」という路線を強く期待したのは,誰かというと高校生の保護者ではない
でしょうか? 少子化の中で,高校も選ばれる時代になり,より特色を出す必要
があります.打ち出す特色は本来は人間性とか,個性と言ったキーワードが存在
すべきなのに,保護者の「より良い大学に合格」という期待に高校が屈してしまっ
たという構図も現実には存在するように思います.

 第四に,今回の当事者である現役の高校生は,今回の騒動に対する「大人達の
落とし前の付け方」を冷静に観察していると思います.「不履修,みんなでやれ
ば怖くない」,「ばれても,卒業できない高校生が多ければ,国も甘く見てくれ
るはず」と言った,非常識とも言える大人の常識に妥協を上塗りして事を解決し
ようとするのであれば,まさしくこれが高校生に対する「倫理教育」になりはし
ないかと思います.

 北野大先生がこの件に関してある新聞で,「履修しなかったのは事実なんだか
ら,受験が終わってから高校でしっかり単位を取るべきだ」という旨の発言をさ
れていましたが,私もその通りだと思います.

 「ルールは守るためにある,だからルールは守るべきだ」ということを毅然と
高校生に行動で示すべきだと思います.高校生に罪はないと私も思います.しか
し,単位をとれなければ留年するのがルールです.該当する高校はよく生徒と話
し合うべきです.適当に,なあなあで済ませるべきではないと思います.ただ,
大学受験が目前に迫っていて,受験と無関係な科目の補習は確かに重荷だとは思
います.その意味では,先に述べた北野案が私は最も現実的であり,最も理想に
近い案だと思います.
(転載終わり)

中川 美穂子拝

  T 0422-53-7099
  F 0422-56-9086
[2006/11/05 09:36:35]

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