記事タイトル:いつ飼育を普通の状態に戻すか 


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お名前: 中川美穂子   
「いつ飼育を子どもたちに返すか」
 4月5日に東京で
 専門家による「鳥インフルエンザを正しく知ろう」というシンポジウムがありまし
た。流れは「鳥インフルエンザはこわくない」でした。

ウイルス
*ウイルスはすべて生きた細胞の中でしか増えることができず、細胞の外(外界や死んだ
動物の体の中)のはいずれ壊れて死んでしまう。鳥インフルエンザウイルスは20度で長く
て7日で壊れる。
*人類は地球に最後に出現した哺乳類であるので、それ以前から地球上に存在する哺乳類
を含めた動物や、カビや細菌、ウイルスなどと共に生きていく宿命である。
 だから、「先住の動物から人にウイルスなどがうつる」という表現になるが、別に動物
が不潔だからという話ではない。野生動物の領域に人が踏み込まないようにすべきであろ
う。 
*鳥インフルエンザはカモなど水鳥の腸内にすむウイルスで、カモに病気を起こさず、ま
た人への感染性はない。
*北極圏の直ぐ南のカモの営巣地である湖沼で毎年夏にウイルスがカモの体を通って増え
るが、冬になると水が凍結してウイルスが凍結保存される。ということを繰り返してい
る。
*その病原が6ヶ月くらい鶏に感染するということを繰り返していると、高病原性に変わる
が、鳥にとっての高病原性ということで、人とは関係ない。
*このウイルスは−70度で永久的に感染性を保て、4度でほぼ一ヶ月は感染性を保つが、20
度の環境では4,5日から7日で壊れる。
*感染した動物が死なない場合、抗体ができるのでやはり10日もすれば体内から消滅して
いる。
人の死亡例について
*ベトナムやタイでは、あまりにもウイルスがたくさんある状態(鳥を生きたまま売買し
ていた市場にウイルスの混じった糞が大量にある)にいた人がかかっている。この人がた
またま人のインフルエンザにかかっていると、その人の中で「人から人へ感染する新型ウ
イルス」が出てくる可能性があるので、鳥の感染が同じ場所でひきつづき起こる状態にし
てはいけない。この地域から新型ウイルスが出現することをWHOは警戒したが、現在まで出
現していない。日本では、直ちに鶏をウイルスごと全滅させて、感染が広がるのを防ぐこ
とに成功しているので、日本で出現することはない。
*ベトナムなどで、鶏の売買にも養鶏にも携わっていない兄弟の犠牲者がいて、人から人
に感染したかと疑われたが、この家庭の裏は生鶏売買市場であった。
*東南アジアでは、また病鶏としらず、解体して食べた人が犠牲になっている。ウイルス
があった腸などの扱い、処置、事後の手洗い処置などに関係しているだろう。

カラスの心配と野鳥
*猫やカラズは、直接病気で死んだ鶏を食べて感染したといわれているが、それが死因か
どうかは、議論の余地がある。
*京都ではたくさんのカラスが 病鶏や糞を食べたと予想されるが、死亡例は6例しかな
い。また、全例からウイルスが証明されたのではない。カラスが普通に感染して死ぬの
なら、もっと死んだ事例が発見されるはずだろう。
*その後のカラスの事例もないし、ウイルスの性格を考えると今回はコントロールされた
と考えてよい。
*野鳥について、韓国や山口県、大分県でも野鳥はすべて関係ないと判明している。

予防処置について
*今回、日本が厳しい予防処置をとったが、あれは家畜伝染病予防対策として養鶏を守る
ためにとった処置である。
*しかし、この病気はこれから先もどこに出現するかは分からない(人が運ぶかもしれな
い)ので、モニタリング(養鶏場でのウイルス検査)と観察、届出は必要である。
*診断はウイルス検査によってのみ、行われる。簡易検査は間違いが多すぎる。

人への危険性について
*今回浅田農産では2月17日くらいから鶏が死にはじめ、22日ごろには病気の鶏が相当
数(日に4000羽以上)になり、そのウイルスを含んだ糞が舞い上がったりして鶏舎の
中の空気には大量のウイルスがあったが、それを吸い込んで病気になって死んだのは
鶏だけである。
中で、10日間もマスクなしで作業をしていた従業員はだれも発病していない。

*世界をみても、型が異なるウイルスの流行があったオランダの場合、80数名の感染
者の殆どが結膜炎ですんでいる。死者は獣医師1人であって治療の経過など複雑な事情
がある。

*今回のベトナムやタイ、また香港などの死者は、すべて生きた病鶏を売買してウイルス
がたくさんあった市場に関係したり、食べる処置に関係している。
*日本では、食鶏検査が行われており、病気の鶏や問題のあるのはすべて省かれている。


*人のインフルエンザ(流行性感冒)では、毎年数千人の方が肺炎や脳症で亡くなってい
る。どちらが人にとって危険かは、一目瞭然であろう。

学校飼育動物について
*専門家の中には「学校に判断をまかせたらどうだ」、との意見があった、
つまり、専門家は「学校での感染を心配していない」ということを表している。
*この陽気では、糞として排出されたウイルスは 直ぐに感染力をうしなうだろうから、
心配ない。

よって、結論 4月21日に京都市でも警戒解除になるので、それを機会に学校では、普通の
処置に戻しても良いでしょう
「普通の飼育方法」
 ・動物を観察しながら、体力を落とさないように朝夕の2回の餌やりを行う。
     (休日は、親子当番、親子ボランティアを校内で募る。)
 ・暑さ寒さに注意する。(冬は木製の巣箱をいれて、夏は大木の木陰に避暑)
 ・食べ残しや糞をそのままにしないで、毎日すっかり取り去る(掃除)。
 ・週に1回くらい水洗いができると良いが、できなくてもよく掃除して乾燥させる。

 ・汚れて、糞が舞い上がる状態のときは、マスクをして掃除する。
 ・掃除を終わったら、手洗い うがいをする。
   (外から校内に入ったら、手洗いうがいは常識)
   なお、自分の手が土などでに汚れているときは、洗ってから動物に触る。

そして チャボたちの散歩ですが、大丈夫でしょう、とのことでした。
 
[2004/04/06 14:36:22]

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