記事タイトル:京都でのカラスへの感染について 


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お名前: nakagawa mihoko    URL
産経新聞 H16年3月9日 朝刊
 カラス集団感染、自然界への蔓、可能性「低い」 
http://www.sankei.co.jp/news/morning/09iti003.htm
 カラスから検出されたウイルスがH5型だったことは、船井農場の報告の遅れが高病原
性鳥インフルエンザ流行の機会を拡大させる結果を招いたことを示している。京都府な
ど公衆衛生当局は当面、養鶏場周辺で生きたカラスも対象にして拡大防止策に万全を期
す必要があるが、一方で専門家は「カラスからカラスへの伝播や人への感染の可能性は
極めて低い」とも指摘する。異変が早期に報告されれば、急速な感染の拡大を心配する
ことはないとの見解だ。

 高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染した鶏のふんには1gあたり百万個以上の
ウイルスが含まれており、大量の鶏が飼われていた船井農場の鶏舎は高密度にウイルス
が蔓延する空間になっていた。感染した鶏が排出するウイルス量が最大になるのは感染
2、3日後。カラスが死んでいるのが見つかったのは、それより後なので、カラスの感
染以前に同農場では鶏お感染がおきていたと考えられ、鳥取大学の大槻公一教授は「カ
ラスから鶏に感染してのではなく、鶏の餌を狙って鶏舎にやってきたカラスが鶏のウイ
ルスに感染した」と説明する。
 また、動物衛生研究所の山口成夫感染病研究部長は「カラスのウイルス量は不明だ
が、感染して直ぐに死んでいるので広範囲に感染することはない」と語る。かりに感染
したまま死なないカラスがいたとしても、ウイルスは体内で1週間から10日で消滅するう
え、カラスの行動範囲は半径10キロ以内に限られ、冬場は数羽で行動して群れはつくら
ないことから、カラスの集団感染の可能性はほとんどない。

 ただし、流行地域では今度は逆に感染したカラスから鶏にウイルスが感染する可能性
はあり、「自然界の野鳥などに直ぐ蔓延することはないが、鶏とカラスを接触させない
よう鶏舎を厳重に閉鎖する必要はある」という。(将口泰浩)

読売新聞H16年3月9日
船井農場の死んだ鶏にカラス群がる…京都府、捕獲へ
http://news.msn.co.jp/newsarticle.armx?id=699019
 (前半略)
北大の喜田宏教授(獣医学)は「カラスは鶏から感染したのだろうが、ほかの鳥にもう
つした可能性はある。カラスが感染拡大に関与していないとは言えない。感染したカラ
スがどのくらい生きながらえるのか、ウイルスの病原性を実験で確認したい」と話す。

今回のような強毒性ウイルスが、どの野鳥に感染するかは、ほとんど分かっていないだ
けに、カラスの捕獲調査で、野鳥媒介ルートの解明も期待される。
  一方、船井農場の従業員によると、農場では普段から鶏が死ぬと、鶏ふん置き場に
捨て、上から鶏ふんをかけてカラスに見えないようにしていた。しかし、大量死が始
まった先月20日以降、死んだ鶏が多過ぎて鶏ふんをかけるのが追いつかず、死がいが
むき出しになり、今月に入ると、鶏ふん置き場の周囲で数羽のカラスが死んでいたとい
う
[2004/03/10 00:07:11]

お名前: 中川美穂子   
@京都でカラスも犠牲になったとTVが伝えていました

生態系保護協会の方に伺った所
普通、カラスの生活範囲は数キロ内外ではないか、
ねぐらに帰るときは、もっと行くだろう。
しかし、10キロくらい見ておいたら十分ではないか、と言うことでした。

  学校は感染の機会が少ないとは、言えなくなりましたが、対応は同じです

野鳥との接触に注意することです
靴裏の消毒と、手洗いをして小屋に出入り、
事後は また手洗い、うがいを欠かさず、
糞を毎日片付けて(毎日生ゴミに出すのが 焼却されて便利だと思います)
そして いつも鳥を良く観察することで対応します。

 なが靴を履き替える方法をとっている所でも、時々長靴を消毒するとよいでしょう

なお、このウイルスは 中性洗剤でも殺すことができます。
20度の土の中で4日しか生きられません。
浅田農産でウイルスが長期にわたり大量に発生しましたが、
人への健康被害はなかったことが良かったです。
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@研究者からのメールです 
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カラスや野鳥については、「死亡カラスの調査分析」として既に一昨年
から日本でも疫学調査がなされております。これは欧米やアフリカで猛威を奮うウェ
ストナイル熱の流行予測として厚生労働省が保健所に命じて行っているものです。
ですから、「カラスの感染は想定外」などとする報道もありますが、保健所では、死
亡しているカラスをみつけた場合の対応策はできており、これを鳥インフルエンザの
調査にも適用範囲を広げてもらえたら、すぐにも全国で調査態勢が組めるものと拝察
します。

実は昨日、米国出張から帰ってまいりました。米国では「鳥−蚊−人」で伝播(でん
ぱ)するウェストナイル熱により、2003年には200名超が死亡しており、こちらの方
が明らかに鳥インフルエンザよりも恐いわけです。
しかし、米国ではカラスや野鳥を駆除するなどという動きは起こっていません。
マラリアへの対応と同じに蚊対策をしています。

一部の新聞報道では、鳥インフルエンザウイルスがカラスから分離されたことに関連
して「来るべきものが来た」「どう防げば・・・不安」などと不安をあおるような報道
がなされておりますが、日本のそのような記者の不十分な情報・理解こそがパニック的
な報道を連鎖的に引き起こす根源になっていると感じます。

今朝の朝刊で、週刊誌の雑誌広告で「スクープ、鳥インフルエンザ、猫にも感染」な
どという見出しが躍っています。しかし、タイで猫が鳥インフルエンザによって死亡
したという発表は先月2月20日のものであり、スクープでも何でもありません。
 

マスメディアのミスリードにより、カラスや野鳥、そして猫までもが遠ざけられるこ
とのないように、祈るばかりです。

(なお、猫や雪ヒョウの感染は、病気で死んだ鳥を餌として生で食べたことにより感染
したものです。
地球上から 人間以外を駆逐するなどの考えがでてきませんように、
また、これ以上、自殺者がでませんように、    中川)
 ・マラリアは日本にもあります。これや、結核の方が
    鳥インフルエンザより恐いです。
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お茶の水女子大学 子供発達研究センター 客員研究員 
日本小動物獣医師会 学校飼育動物対策委員会 (動物介在教育支援)副委員長
社)日本獣医師会 学校飼育動物対策委員会 副委員長 
                          
   CAS主宰        中 川 美 穂 子

   電話 0422−53−7099  m-nakagawa@vet.ne.jp
       「学校飼育動物を考えるページ」
      http://www.vets.ne.jp/~school/pets/
         全国学校飼育動物獣医師連絡協議会(CAS)
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[2004/03/08 11:52:23]

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