記事タイトル:ウサギの睡眠について 夜行性? 


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お名前: 中川美穂子   
教員の方からの質問です
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中川先生

先生の著書「みんなで育てよう学校飼育動物」はとても重宝させていただいてます。

が、其の中に、ウサギは夜行性だから 昼間は穴の中でじっとして、夜になると活発
に動くと説明されていますが、私が毎日昼間に見ている限りでは
元気に走り回るウサギが多いので、本当なのかと疑ってしまいます。

それと、ウサギの睡眠は人間のように連続数時間も続かないというか、そんなに長
くなくてもすむのでしょうか。教えてください。

なお、ごくまれに私が午後10時とか11時に飼育舎に立ち寄るとウサギが起きて
いるので、夜行性であることは知っています。

(中川からの返事)

 先生、そうお堅いことを言われるとこまります
 
 子供たちに夜行性を説明するのに、敵が来ない夜を待つという意味で使いました

私の実家は、長いあいだ学校のウサギを引き取って飼っていてくれました。
 
 ウサギ ウサギ 何みてはねるという歌がありますが、
本当に月のでる、出ないにかかわらず夜になると走り回っています。また雨が降る
と、顔を上に向けてぬれていたりしました。濡れると死ぬというのも 本当では
ありません。
 ただ、自分の糞尿に触らなければ生活できないような環境では、不潔であり
病気になり生きられないということです。自然界では、どんな動物でも排泄する
場所で生活することはありえません。
 
なお、夜行性のはなしですが
 まったく昼は出てこないということはありませんが、夜のほうが活発です
子供に授乳するのも夜です。敵がいないときに、活動します
 
私が家の中でかわいがっていたうさぎは、昼間も家の中で大走りして空中転回もしまし
たが、庭で飼っていたのは、人慣れがもうひとつで、庭に人がでていくとすぐに隠れて
しまいました。
 
 その意味で、敵がいるときは隠れてじっとしている、と書いたつもりでしたが、言葉
が足りなかったかも知れません
 
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(教師から中川へ)

とてもわかりやすく丁寧にお教えくださり、ありがとうございました。
ついでに別件を2つ報告します。1つは飼育舎の構造に関わることです。半分は屋根
がなくて
雨が糞尿混じりの土の床に降り込んで不衛生な状態を繰り返してきましたが、それを
施設設備の改善要望として出したところ、校長も同意して校内の一致した要求として
市教委に話してくれました。コンクリート敷の床に改築する必要性は市教委も理解し
てくれましたが、予算の関係で
残念ながら今年度の実施は見送られました。その代わりに、次善の策として、汚れた
土を出して新しい土を入れること、校内にある平板ブロックを集めて土の上に敷き詰
めることが職員作業で行われることになりました。

泥の中で動物の世話をする6年生の飼育委員を見るに忍びず、
昨日、私は「どろんこになっている日は先生がそこの動物の世話をするから、
みんなは屋根のある小屋の動物の世話をしてくれればいいよ。」と言ったばかりです。どういう訳か知りませんが、今時の子どもは雨合羽や耐水性の長靴など着用して登校しませんから、ずいぶんかわいそうな仕事をさせてきたものだと反省しています。


2つめは成鶏用の配合飼料に関わることです。たまたま現在のある教え子の父親
が地元の農協で飼料関係の部署に勤務していることがわかり、購入ルートをつかみま
した。見本ということで、農協で作っている配合飼料20kg1袋を学校に提供して
くださいました。今日、校内で購入伺いを出したところです。ハイパーレイヤーと言
う商品名で、値段がバーディーのほぼ半額であることがわかりました。学校にも節約
の波が押し寄せていますから、おそらく購入先と商品の切り替えは認められるだろう
と予想しています。

今週は19日から始まる夏休みに備えて、飼育当番を決めたり、仕事の説明会を
するのに気を遣っています。
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(中川から先生へ)

 飼育舎の土を変えるのはよいことです。しかし、敷石を敷き詰めてもウサギは掘り
返し穴にもぐっていきます

なお、コンクリートにするときは、足休めを作ることと、
それから最低限 冬に木製の巣箱を備えることと、
夏には暑さに気をつけて、小屋が暑いなら、大きな木の下に避暑場所を作って引っ越
してください
そいしないと、夏に暑さで死に、冬に病気になり死に至ります
 

餌について
今の粒状のえさはのど越しがよく、鶏が好みますが、消化がよくありません。ペット用
のえさです。
家畜用のえさの方が、農水省が管理して、人への危険がないようにしています、
つまり、鶏にもよいのです。
 採卵鶏、雛用、維持資料といくつか種類があり、その鶏の状態に合わせたえさを選
んでください、
どれも安くてたくさんあります。
 しかし、えさは開封したら、1ヶ月で使ってしまうようにします。梅雨時はダニが
出るときもありますが、粉ダニですから、心配ないですが、
でも、なるべく早く使いきりたいです。

 20キロを買ってくるとき、他の空袋に(お米の袋など)分封して、涼しいところ
においておくとよいと思います。

 また、飼育教育ですから、
年間のテーマを持つとよいと思います。
学年で理科的な興味、道徳性をたかめる、友達とのネットワークづくりなど
さまざまなことが考えれます、
 
近くの獣医師に手伝ってもらうとよいと思います。

教育者は何でも勉強なさるけど、
この問題では、
6年間学校に通って、その後国家試験をうけて、その後命と向き合って仕事をしてい
る獣医師の知識をご利用ください。

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(教師から中川に)
アドバイスをありがとうございました。
実は1年生のある学級が飼育舎で生まれたちびウサギを教室や廊下で飼ってくれて
いました。それが今月の初めに急死したのをきっかけに、子どもがその原因やウサ
ギの一般的な性質に関心を深め、考え始めました。しかし、いろいろな考えを発言
しても、ほかの子どもみんなが納得する結論が出ないため、ウサギに詳しい大人の
話を聞いたり、質問してみようということになりました。

その手始めに、長放課のたびに飼育舎にいる私に白羽の矢を立ててきました。
7月16日にその学級に招かれ、子どもたちの矢継ぎ早の質問に精一杯答えました。
しかし、
飼育歴8年目の私にも答えられない問題が残り、それは2学期になって獣医さんを招
いてお話を聞くことになりました。もちろん、この件については、何ヶ月も前から私
が担任と獣医師先生との間の取り次ぎをしてきましたから、双方ともに喜ばれま
した。その安藤獣医師が学動仲間の獣医さんを誘って複数で来校して動物ふれあい教
室を実施してくださるというお話があり、その日が来るのを今から楽しみに待ってい
ます。
 なお、運動場の泥で汚れたウサギの毛の洗浄をどうしようかと気をもんでいました
が、意外なことで解決しそうです。それは毛が生え替わってきたことです。はじめは
顔の毛がきれいに変わり、次第に全身に広がってきました。冬毛と夏毛があるので
しょうか。思わずにっこりうれしくなりました。これならふれあい教室で子どもに抱
かせられると安心しています。
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 (中川から先生へ)

 動物をかわいがっているときは、急死したとき、子どもたちは「なぜ死んだ」と、
大騒ぎですので、死体を検索します。
 こうなって初めて、死や命の大切さを実感します。死なれて悲しいのです。

で、私たちは、遺体を見せていただいて、わかることをお知らせしています
子ども達の気持ちをおさめ、科学的な刺激を与えるためです。

獣医師さんと交流ができてよかったです。安藤先生に宜しくお伝えください
この方は、私たちの仲間です。

なお、毛の汚れですが、はえかわりできれいになってよかったですね

 一般的には、
 動物が健康なら、きれいなところで飼うと、1週間くらいできれいになっていきます。
入院すると、特に洗わなくてもきれいになるので、学校は「洗ってくれた」と喜
んでくださいますが、私たちは皮膚病では洗うことも考えますが、
めったにウサギは洗いません。暴れると背骨をおりますので、危険です。
[2003/07/25 10:07:42]

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