記事タイトル:教育新聞子:供達と動物たちのとのふれあい 


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お名前: 中川美穂子   
教育新聞の記事です 04年12月13日

 研究会第1回発表会案内
教育新聞 2004.12.13 記事より

子供達と動物たちのとのふれあい

全国学校飼育動物研究会が来年1月に第1回研究発表会開く

 子供たちと動物とのふれあいを通して、生命尊重の心と豊かな情感を育もうと、教員
と獣医師が共に学ぶ「全国学校飼育動物研究会」が今年8月に発足したが、第1回研究
発表大会を来年1月30日に東京・文京区のお茶の水女子大学で開く。
 現在、全国の約9割の小学校で動物飼育が行われているが、劣悪な環境の中で、必ず
しも児童の健全育成の場にはなっていないとの指摘が多い。そこで、同研究会では、教
員と獣医師との連携を深め、動物飼育を通して、児童の健全育成と適切な飼育管理の在
り方を考えていくことにしたもの。
 研究会は、宮下英雄聖徳大学人文学部児童学科教授を会長に、唐木英明日本獣医師会
学校飼育動物委員会委員長(東大名誉教授)、中川美穂子全国学校飼育動物研究会事務
局長(獣医師)、無藤隆白梅学園短大学長らが運営委員会に名を連ねている。会員は
約240人(うち約100人が教員)に達している。
 6年前からモルモットの教室内飼育を続けている筑波大附属小学校の森田和良教諭は
「動物はリセットできない本物の生命、飼育に失敗すれば様々な傷を負う。だからこそ
子供たちは懸命に力を発揮する。また糞尿の始末や病気の手当、休日の世話など、手間
のかかる作業を通して、自然と動物に情愛を通わせ、児童に生き物への気遣いや“我慢
する態度”が生まれてくる」と指摘した上で、「単に効率的な教材として飼育を導入す
るとうまくはいかない。人間の都合のよい『モノ』ではなく、面倒がかかる生き物だか
らこそ、子供たちとの深いつながりが生まれる」などと語る。
 又、中川事務局長は「生き物を飼うには専門的な知識が不可欠。獣医師を学校に派遣
して、飼育方法や公衆衛生についての導入授業を積極的に行っている。現在、104の
自治体が学校獣医師制度などの連携事業を実施しているが、支援内容には大きなバラツ
キがあり、地域の獣医師が継続的に支援できるような仕組みが求められる。特に、低学
年の児童には、動物飼育は脳の発達や身体的なコミュニケーション能力の向上に大きな
影響を与える」などと強調した。
 近年、生命尊重教育の意義の高まりから、学校での動物飼育が注目されているが、
「教育的効果や効率を一律に求められないところに、飼育教育の本質があるのではない
か。教員には、子共たちと動物の息の長いかかわりを忍耐強く見守り、支援していくこ
とが求められている」との声も出ている。
 来年1月の第1回研究発表大会は、午前10時45分から午後4時半まで東京・文京区のお
茶の水女子大学で「子どもが変わる学校飼育動物」をテーマに開かれる。中川事務局長が、「頭脳を育てる環境づくり」と題して基調講演するほか、佐藤暁子東京都新宿区立
西戸山幼稚園長、竜田孝則神奈川県鎌倉市立大船小学校長らが出席し、シンポジウムが
行われる。参加費は500円。
[2005/01/01 00:57:08]

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