お邪魔します
平成18年12月10日(日)愛知県で
「こころ・命・脳を育む教育」との講演会がありました。
「学校教育と動物飼育」 田村 学教科調査官
「こころの教育と知的刺激となる飼育体験」
−注意点と成果− 中川美穂子
教員関係者が多く参加されましたが
その田村先生と 最後にお話しくださった愛知教育大学の
野田先生のお話をお届けいたします
飼育の良さの認識がだんだん広がってきていると思います
なお講演会の開始前
「素敵な宇宙船地球号
・飼育舎は命の学び舎〜クロッピの贈り物〜」を
DVDで流しておきました。
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●田村先生・「学校教育と動物飼育」
(主に 今準備されている学習指導要領について お話しになりました。
生活科はより重要性がましているとのことでした。)
田村先生は
・日本生活科・総合的学習教育学会の調査で、生活科の内容のうち、
「子ども達がもっとも興味をもって行うのは飼育栽培」と明らかに
なっている。
・他の以前に行われた高校生を交えた子ども達への調査では、生活科で身に
ついた力について第一に「生き物への親しみ」があげられている。
・またいろいろな実践報告から 飼育の教育的効果は認められている。
それらを踏まえると
今後も生活科での飼育栽培が重要視される、とお話しくださいました。
また、
「これら生活科での体験を ところどころ授業でまとめて、言葉・表現活動を
通して生活的概念と科学的な概念の統合を図ることが良いので、動物とのか
かわりを大切にしながらも、生活科においては活動だけでなく、活動を通じて
気付きの質を高める指導の工夫改善が必要」、として
「教育実践の方向性を
・体験活動の一層の充実
・気付きの質を高める
・言葉などを中心とした表現活動の重視
・教育課程とのつながりと広がり 」と紹介し
そのために
「学校は、専門家など多くの支援者と連携してよりよい体験を与える環境を
整えることを期待している」 「今日のような獣医師との連携での勉強会は
ありがたく喜ばしいこと」と話された。
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●愛知教育大学 野田敦敬先生のお話し
名古屋市でも 生活科が全面実施されたもう15年ぐらい前に 1学期に4匹の
モルモット飼育を学級で行い、夏休みの世話は、保護者の理解を得ながら、
2〜3日のホームステイ方式で、児童の家を回した。1学期の飼育体験を生かし、
その期間は自分だけのモルモットという意識で大変丁寧に世話ができ、保護者も
我が子の成長ぶりに目を細めたといった実践報告されているが、その後なかなか
広がりがない。
また研究室の院生や学生が、岡崎市42小学校対象に行った調査や、国立教育
政策研究所の生活科指定校5校の年間計画の調査では、現在のところ、学校では
栽培が7割強 飼育が3割弱の割合で 行われ、飼育が敬遠されているようだ。
それは教育大学で飼育に関する授業がないのも原因のひとつと思えるので、教員養
成に携わっているものとして、反省材料である。
また、低学年の担当教師は、動物に苦手意識を持っている方がかなり多い。
子どもが動物に触れない原因を教師と2年生の子どもそれぞれ100名程度に調査
したところ、その意識には少々ギャップがある。教師は「体験不足」を第1の原因として
あげているが、子どもは「いやな思いをした」ことが原因の第1位である。
したがって、子どもに安心感を与えるような支援が必要ではないか。
院生の事例調査によると、獣医さんや酪農教育ファームの関係者から保護者に
動物飼育の子どもに与える効果を直接話してもらい、子ども、教師、地域の専門家、
保護者が一体となった飼育への取り組みをしている地域は、学校や家庭、地域と
のつながりも密になっており、町全体がつながるといった効果も上げている。
ぜひ、こういった方向の拡大を願っている。
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以上、ご了解を得ておとどけいたしました。
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全国学校飼育動物研究会
事務局長 中川 美穂子
T0422-53-7099 F0422-56-9086
mihi-n@mua.biglobe.ne.jp
「学校飼育動物を考えるページ」
http://www.vets.ne.jp/~school/pets/
「学校飼育動物研究会」
http://www.vets.ne.jp/~school/pets/siikukenkyukai.htm
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お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター研究協力員
全国学校獣医師連絡協議会(CAS) 主宰
日本小動物獣医師会 学校飼育動物対策委員会 (動物介在教育支援)
社)日本獣医師会 学校飼育動物委員会 副委員長
東京獣医師会 理事
(202−0023 西東京市新町5−16−29)
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[2006/12/14 03:53:40]