記事タイトル:熊が里に出てくるのを、人は出没というけれど
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お名前: 豚
私もそう思います
[2004/11/22 13:35:16]
お名前: 川村 幸治(ムクムク)
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私が危惧しているのは、
たらふく栄養を蓄える時期に飢えてしまえば、
冬眠ができず、ツキノワグマが絶滅危惧種になってしまうおそれはないのか
ということです。
専門外なのでそんな心配なのかもしれませんが、熊のいそうな山にトウモロコシを
どっさり置いてくるようなことをした方がいいのではないのかなー。
どこに熊がいるかも知らない門外漢なのでとても的はずれな心配かもしれませんが。
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[2004/10/14 09:28:09]
お名前: 中川美穂子
しかし、熊はいつどこにでるかわかりませんので
熊が出た地域の役所に
そのときに、都合よく適当な麻酔剤や銃があるとはかぎらないと思います、
銃殺か麻酔銃か、ということも
この点にかかる部分がおおいのではないかと思います、
[2004/10/13 10:08:45]
お名前: 中川美穂子
(学校の先生から)
ある県の職員(鳥獣保護関係で獣医の免許保持者)に会う機会があり、熊
の駆除の話が出ました。そちらの県境は、よく出没するとのこと。
その時の話では、麻酔銃発砲は、致命的になってしまうことがほとんどだというこ
と。また、相手の体重がわからないのいで、麻酔の量が十分分からず、いつ覚醒する
かもわからないので、かえって危険とのことでした。
麻酔銃は神話に近いと感じざるを得ませんでした。お知らせまで
[2004/10/13 00:28:37]
お名前: 中川美穂子
校長先生からのお便りです
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朝会でこどもたちに「熊が 悪いのでしょうか?」と 問いかけると「 違う」と答えが
口々に 返って来ました。
地球温暖化をもたらした私たち一人一人が悪いのかも知れない 考えて行きましょう と
話を進めました。
ーーーーーーーーー
(中川)
しかし、これは誰が悪いと言う話ではなく
クマの習性を知って、危険を避けられる方法と対策を
流布できればと 思います。
町に野生動物が出てきたら、
直ぐに捕まえるという発想が危険であり現実的ではないということです。
そのような方向で 人間が智恵を持つような報道にしていただくことと
野生動物学会の方がたが、予防策と出会ったときの対応法などを
発信してくださることを望みます。
[2004/10/12 11:02:27]
お名前: 中川美穂子
(小学校の校長先生から)
熊は かわいそうですね 今日の朝会で話そうと 思います
[2004/10/12 10:20:01]
お名前: 中川美穂子
(学校の先生からのメールです)
山の中で熊に出会うと怖いです。
1度目は25年前に黒部川の支流を1週間歩き回ったときに尾根筋で鉢合わせ
しました。お互いに大声を上げて反対方向へ逃げました。
2度目は尾瀬の清水峠です。林道脇の茂みの中で黒い影が動くので、山菜採りの
人かと声を掛けたら、突然すごい勢いで山の中に消えていきました。
3度目は10年前の岐阜の荘川源流で釣りを終えて尾根に上がったところで、河
原を見たら熊が歩いていました。
熊に限らず、野生のサル、キツネ、ヘビなど怖いです。
自然の中では人間は無力だなと思います。
カナダも昔は熊を鉄砲で撃っていたようです。最近になって熊の臆病な習性を
知ったようです。
北海道でも知床半島では漁師小屋の近くで見てもそっとしておくようになったと
聞きます。
[2004/10/11 11:43:40]
お名前: 中川美穂子
引き続き反響です
(獣医師から)
猿もそうですが先生のおっしゃるように
追いかけ回すから、暴れるのだと思います。
そもそも、野生動物が街に出てきてはいけないという
発想が日本人の狭い動物観を表していると思います。
カナダのバンクーバーのようになったらすばらしいですね。
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(学校の先生)
1 同感です。
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2,わたしも、テレビで熊のニュースを見るたびに、どう考えていいのか分か
らなくなります。
どうして麻酔を打つときと、殺してしまうときがあるのか?
餌不足で出てくるのなら、森に餌を置いてやれば出てこないのでは?
家に入られるというのなら、戸締りをすればいいのでは?
などと、疑問がたくさん出てきます。
もともと、熊が住んでいた森を切り開いて、人間が入りこんだのではないのかと
も思います。
殺された熊の映像を見て、世の中の人は(特に子供は)どう感じているのかも気
になります。
どうしても殺さなくてはならないものなのでしょうか?
何かいい方法はないのでしょうか?
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2,クマの件ですが、こういうことがあるといつも宮沢賢治の「なめとこ山の
熊」を思います。猟師も熊もお互いのことがよく分かっていて共存している世界
が描かれています。
北海道知床でのヒグマとの共存の実践例は多くのことを示唆していると考えます。
マスコミの(いつも)過剰な報道には、辟易します(学校現場の事件は特に)。
自然と人(特に子ども)を遠ざけるように動く社会の進み方にいつも疑問を感
じています。
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(動物愛護団体)
熊について私は各県へ情報と経緯を尋ねていますが 各自治体により対応が違い
保護か射殺か判断に苦慮している現状です。 特に危険なこの時期に山へ入るの
を控えることや熊に遭遇したときの心がまえや温暖化や森林整備に対する人間の
罪深き行為に真摯に向き合わなければならないと思います。 現在 その様な
点を指摘すると共に熊の生態や行動を調査し 専門家の意見等集約した国として
ガイドラインの作成が急務と環境省に伝えています。 私も深刻な餌不足に山に
餌を撒いたらどうかと考えましたが他の野生動物への影響もあるかと悩んだ
り・・・ 将来には野生動物の聖域との住み分けも必要ではないかとか・・・
余りにも人が優先的に自然界へ踏み込み過ぎたと思っています。
[2004/10/11 11:42:07]
お名前: 中川美穂子
(福井県の獣医師からの連絡です)
福井県内でも毎日熊が捕獲され、射殺されるものもあります。
先日訪問した鯖江市の片上小学校では、付近で毎日のように熊が目撃されるので、
集団登下校から保護者同伴の登下校へとなりました。山に入ると例年、どんぐりが
びっしりと落ち、踏むとぎしぎしというくらいなのに、1個も見当たらないことや、
鯖江市では柿が殆ど生らないということです。また、勝山市で養鶏場の鶏を食べ
ちゃった熊もいて、このように、熊が人の管理しているしかも家畜を襲うという
のは、まさに死に瀕した飢餓状態なのだそうです。
なんとも気の毒です。
福井では、捕獲しても射殺に関しては一応の規定(2歳以上で、耳に標識を付
け、再度捕獲されたものに限って)を設け、対応するそうですが、他県ではど
うなのでしょうか。
是非、野生動物の専門家の先生方のご意見を伺いたいと思っています。
[2004/10/10 12:13:04]
お名前: 中川,美穂子
ここのところ連日のように「山に餌がとぼしいため、里に出てくる熊」のニュースが
取り上げられています、中には、ひどく痩せた熊が人家の中に餌を探している映像もあ
りました。 物凄い飢餓なのでしょうね。
ニュースを見た都会の小学1年生が「熊って恐いんだね」と先生に話し、先生が「人の方が
よほど恐いんだよ」とお答えになったそうですが、
テレビそのものが、
人が、よその家に入り込んで起こす殺傷事件のニュースよりも熊の話に力をいれて、
「動物を見たら失神するほど、怖がれよ!」と教えるように報道しているように思えま
す。
野生動物は 人を恐がるため、獣医師は麻酔のかかっていないのには手をだしませ
ん。放れている野生動物を麻酔なしに捕まえるのは、人と動物にとって非常に危険で
す。方法として、熊には触らず、ただし餌になるものを熊から隠して、そのうち熊がど
こかに行くのを待つ方がよほど安全です。
動物に手を出す必要があるときは、麻酔をかけて動物の恐怖心をなくさせてからにし
ます。
カナダのバンクーバーでは、ゴミ箱を頑丈な材質でつくり鍵をかけて、野生動物がゴ
ミや人の残飯を目当てに町に来ないように気をつけています。
また、町の中を野生動物が歩いているのも見ましたが、だれも騒がず、気にもとめず
に、彼等が自然に山にかえるままにしているようでした。
日本では野生動物が町なかにでると、出会った人がいつもおお騒ぎして、その後大勢の
人が動物を追い掛け回します。
人は動物を怖がるのでそのようなことになるのでしょうが、動物の方こそ人を怖がって
いるわけです。それが捕まえようとしたり、わーわー言いながら追い掛けてくるため、
動物は恐怖からパニックに陥ります。テレビカメラを見たら、きっと銃で狙われてると
思うでしょう。人なれしている犬や猫でさえ、知らない人がカメラを構えたら怖がって
身構え、時には反撃にでます。
いつでも、人を見ると熊は襲うものなのか、(突然人と出くわすと 驚いて人を襲うの
で、人は鈴をつけて人の存在を熊に知らせておけば、熊が人を避けると言いますが)私
は経験していないため無責任にはいえませんが、、
報道されていた事例の中で、
やっと民家の柿にありつけ、幸福そうに食べていたのに、
捕まりそうになったため、恐怖からやみくもに逃げ、周囲にぶつかりまわったた
め、射殺された熊をみました。
人がだまって遠くから見て、そのまま柿を食べさせていたら、熊はやがてお腹がいっぱ
いになって山に帰って行ったのではないかと、思います。
今年が、餌が異常に不足しているのなら、ドッグフードみたいなものを 山にしばら
くおいてやったら、里にこないのではないか、それは餌付けになるからいけないのか、
など、夢想しています。
野生動物の研究者の方がたが、このような野生熊への対応の見解を示してくださったら
と思います。
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(獣医師の投稿から)
一般の人や時には子供たちが見ている
目の前で熊を射殺する神経がわかりません。時と場合にもよるのでしょうが、
明らかにさし迫った危険がない状態で射殺する必要があるのでしょうか?
こういうときに
麻酔銃で眠らせて山に返す場合と射殺してしまう場合の判断の基準が
あるのでしょうか?
子供たちが、熊よけになぜか「森の熊さん」を大声で歌いながら歩く姿と
インタビューに答えた子供の「世の中で熊が一番怖い」という言葉が
頭から離れません。
世の中には殺人や戦争などもっと怖いものがたくさんあるのに…
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(中川)
子ども達には、やみくもな恐怖心より、動物を良く見て、彼等がなにを考え、何をした
いかを洞察し、どうしたらその動物からの被害をふせげるか、を考えられるような大人
になってもらいたいとおもいます。(将来、世界をあるいていたら、どこで何に出会う
かわかりません)
しかし,日本では現在、動物を子どもからどんどん取り上げ、遠ざけ、ロボットなど
で埋め合わせできると考えているようですが、ますます知識と実感の乖離がおこるでし
ょう。
子どもは、何が体にとって安全か、何が危険か、心はなにを喜び、何をいやがるかな
どを、実感し理解することが必要です。この基礎的なことは、同じ体と心を持った動物
との情の籠った付き合い経験から、容易に実感できるでしょう。
(動物、特にほ乳類や鳥類は心の動きを表情に顕わします)
大人は子ども達に
冷静な見方を持つ
自然との共存、
生き物を大事にする、
命を大事にして、
優しい人になって、
弱いものを庇う
などと教えますが、
それはこの熊のような事例でも、報道の仕方や対応の仕方で
子どもに伝えることできるだろうし、それが今大事なのだろうと思います。
[2004/10/09 21:23:43]
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