RAMPOMANIA


乱歩作品登場地名索引

講談社江戸川乱歩推理文庫の乱歩作品群から逐一地名を取り出し、まずは羅列していこうと思います


乱 歩 情 報

★岩田準子『二青年図―乱歩と岩田準一』(新潮社)刊行

乱歩と岩田準一の交友を同性愛の視点から描いた小説。【2001.6.25】

★『乱歩の選んだベスト・ホラー』(ちくま文庫)刊行

乱歩の名エッセイ「怪談入門」にもとづく翻訳ホラー小説アンソロジー+乱歩「目羅博士」【2000.3.9】

Contents 江戸川乱歩「怪談入門」/ジェイコブス「猫の手」/ストーカー「猫の復讐」/ベンスン「歩く疫病」/ドイル「樽工場の怪」/ビアス「ふさがれた窓」/オリファント「廃屋の霊魂」/コリンズ「サント夫人と幽霊」/マクドナルド「魔法の鏡」/ダンセイニ「災いを交換する話」/アルデン「専売特許大統領」/エーヴェルス「蜘蛛」/乱歩「目羅博士」

乱歩の好短篇「目羅博士」と、その発想のもととなったエーヴェルス「蜘蛛」が併載されていることに注目


★旧乱歩邸を一般公開向け調査

《朝日新聞2000年2月10日付朝刊》

日本の探偵小説の草分け江戸川乱歩が約三十年にわたって住んだ豊島区西池袋五丁目の自宅が、保存公開のために調査されることになった。邸内には、乱歩が残した蔵書や資料などが数多く保管されている。豊島区は来年度、約百万円かけて建物の状況などを調べ、2001年度から公開に向けた具体的な検討に入る。
旧乱歩邸は、立教大学に近い約千二百平方メートルの敷地に、木造家屋と土蔵がある。乱歩は、1934年から65年までの三十一年間、ここに住んだ。
家屋の一部をのぞいて戦災を免れ、土蔵内の書庫などには多数の蔵書や資料が残されてる。総計で三万点以上になると見込まれている。乱歩の個人的な情報にかかわるもののほか、町内会の回覧板など、地域にかかわる歴史資料も含まれていると言われる。
現在この屋敷に住む乱歩の長男で立教大学名誉教授の平井隆太郎さん(78)が、「資料が散逸しないよう、まとめて保存の方法を考えて欲しい」と区に申し出た。
来年度は、区の学芸員が建物の状況、資料の保存状態を把握するほか、乱歩研究の現状、他区市町村立の文学館・文学者記念館などの現状などについて調べ、公開プランを検討する。
高野之夫区長は「区は厳しい財政難でお金はかけられないが、区内の貴重な文化財であり、一般公開できるようにしたい」と話している。調査に基づく具体的な検討は2001年度以降に行なわれるため、公開の日程は未定。【2000.2.10】


★日下三蔵編『乱歩の幻影』(ちくま文庫)刊行。

「乱歩にまつわる小説」のアンソロジー【99.9.22】

Contents 高木彬光「小説 江戸川乱歩」/山田風太郎「伊賀の散歩者」/角田喜久雄「沼垂の女」/竹本健治「月の下の鏡のような犯罪」/中井英夫「緑青期」/蘭光生「乱歩を読みすぎた男」/服部正「龍の玉」/芦辺拓「屋根裏の乱歩者」/島田荘司「乱歩の幻影」/中島河太郎「伝記小説 江戸川乱歩」/編者解説:日下三蔵

★追悼中島河太郎氏

推理小説研究家で、私に乱歩小説の面白さを教えてくれた中島河太郎氏が先日逝去された。つつしんでご冥福をお祈りします。【99.5.15】


★私蔵書のなかから「発掘」した乱歩本


★毎日新聞社刊の雑誌『AMUSE』5月12日号にて“乱歩「帝都の残照」”と題する特集

執筆者:平井隆太郎(乱歩のご子息)・荒俣宏・松山巌
乱歩身辺の小物や新資料を紹介した点、貴重