静岡県立こども病院(静岡)敷地内禁煙化の取り組み
病院住所 | 静岡県立こども病院 院長:横田通夫 420−8660 静岡市漆山860 電話番号:054−247−6251 |
病院規模(入院患者数など) | 有床診療所 200床 |
敷地内禁煙か建物内禁煙かの区分 | 建物内禁煙 |
禁煙にいたった経過 | 当院は設立当初(昭和52年)から、病棟や外来など患者さんがいらっしゃる場所は禁煙となっていましたが、それ以外は喫煙自由で、医局や事務室などはいつもタバコくさい状況でした。 私(加治)が当院へ赴任してきた平成8年から院内分煙化を求める運動を始め、職員全員へのアンケート調査2回を経て、平成10年6月に、多数の支持で院内禁煙となりました。 吸える場所は、廊下突き当たりの扉の外(非常用らせん階段の踊り場)など、建物の外部数カ所だけとなっています。 |
コメント | 最初は私(加治)一人で院内分煙化を主張し始めましたので、多少の勇気がいりましたが、「自分一人憎まれ役になってもいい」と開き直りました。 会議などでの発言では、喫煙者に対してかなりきついことも言いましたが、表立っての反論はなく、仕事の上での不都合や不利益なども全くありませんでした。 驚いたのは、普段ほとんど話したこともなかった職員の方から沢山声をかけられたことです。「先生が発言してくださったおかげで、今まで隣の席で吸っていた人が、外へ出て吸ってくれるようになりました。」「こども病院なんだから院内は禁煙が当たり前ですよね。」などなどです。その時、「今までタバコの煙に苦しい思いをしながら何も言えずに泣き寝入りしていた人がこんなに大勢いたんだ」ということを、あらためて認識しました。 中には「先生のお話を聞いて、禁煙しましたよ。」と言ってくださった婦長さんもいます。それからは勇気百倍でした。 いろいろと紆余曲折はあったものの、約2年で院内禁煙化が実現しました。当初は私も多少「変わり者」のように見られたかも知れませんが、今では院内禁煙が当たり前と誰もが思っています。 平成14年10月には、こどものための禁煙外来「卒煙外来」も開設しましたが、これにも準備段階から反対意見はなく、喫煙する職員の方々も積極的に協力してくれました。今はそういう時代です。 |