2日目



 
初日疲れていたせいか、ぐっすり眠れてすっきりした気分で目が覚めた。さて、今日はどうしようかと思ったが、とりあえず無難に観光地である王宮にでも行ってみようかという気持ちになった。地図を見てみるとここカオサン通りから歩いても10分ほどの近さだったので歩いてみることにした。ほどなくして王宮らしき建物がみえてきたが、なにやら近づいてくる男がいる。すると話しかけてきて、今日、王宮に入れるのは昼の2時からだみたいなことをいっている。それまで20バーツで市内観光はどうだということだった。たしかこの手口、ガイドブックに載っていたトラブル例と全く同じではないか。その誘いにのるとトゥクトゥクに乗せれられ、宝石店に連れていかれて石ころ同然の偽物をつかまされるというやつだ。ガイドブックの記事を見せて、これアンタのことだとその男に言いたくなる気持ちをおさえて無視して通りすぎた。でも王宮の入り口にたどり着くまでさらに2人の男に同じように話しかけられた。やれやれと思って入り口をみるとしまっているみたい。あれ、今日は本当に休み?いや、開いているはずと思ったりして迷っていたら、例の男たちが寄っ来たので、おもわず通り越してしまった。どうしようかと思ったがとりあえず王宮はパスして、その先のチャオプラヤ川の向こう岸にあるワットアルンに行くことにした。するとここでも女の人が寄って来て渡し舟500バーツと言ってきた。日本円にして1500円ちょっと・・。少し思案しているとその女が300バーツ?100バーツ?とどんどん下げてきた。あまりに下がっていくのであやしく思い、またもやガイドブックをみてみると、なんと1〜2バーツって書いてある。ボリすぎ・・。慌てて逃げて正規の運賃の渡し舟に無事乗船。チャオプラヤ川から見るワットアルンのシルエットは本当に美しかった。(バンコク滞在記の表紙の写真。夕景はもっとキレイらしい。)このワットアルンは三島由紀夫の小説「暁の寺」の題材にもなっている(もちろん読んでないが。こんど必ず読む。たぶん・・)そうで、有名な寺みたいだ。ただ、残念なことに修復工事中で仏塔の中には入れず周囲からの見学のみになったが。あと、寺の中はなぜかネコだらけだった。
 もう一度、チャオプラヤ川を渡って王宮付近に戻ってきたら、入り口が開いているような開いていないような状態になっていた。でも、どんどん人が入っていっているので、それにまぎれて入っていった。中に入るとまず、すごい豪華な寺にみえた。日本の寺に比べて、なんしか金ピカなのである。これは文化の差なのか。。
のんびりと王宮内を一通りみた。けっこう日本人のツアー客もいてにぎやかだった。そろそろ金ピカに目がチカチカして疲れてきたので出ることにした。次は王宮の隣にある、大寝釈迦仏で有名なワットポーに入った。ここで気づいたのだが、さっきの王宮で参拝料払ってない・・。ガイドブックをみると確かに125バーツって書いてある。しかし、どこで払うんだったのか?まぁ、いいっかと気をとりなおして
大寝釈迦仏を見に行く。さすがにでかい!長さ46m、高さ15m。しかものんきな顔して寝っころがっている。窮屈にもお堂いっぱいいっぱいに・・。日本の仏像とは雰囲気が違うなぁ。これもやっぱり文化の違い?ここワットポーはタイマッサージの総本山でもあるらしく、マッサージ場があった。ちょっと痛そうやけど記念にマッサージでもしてもらおうと並んでみたが、前に並んでいた日本人の男の人が、もう1時間以上もならんでるよ〜って言ってたので、そそくさとワットポーを後にしたのであった。