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'95年9月、大学2回生だった僕は極度の金欠状態に陥っていた。
こまごまとバイトはしていたが、お金が全然足りず、まとまったお金が欲しかった。
銀行強盗するわけにもいかず、なにかいいバイトはないものかと探していたところバイ
ト雑誌に、時給もまずまずで勤務時間10時間の深夜バイトが目にとまった。
そこには、新店でしかも「オシャレな牛丼屋」と書いてあった。早速、電話して面接
に行ってみると、メニューにうどんや親子丼がある以外、どうみてもただの牛丼屋だ
った。結局そこでバイトすることが決まり、今まで続いてしまっている。何度か体を壊
し、やめようかと考えたこともあったがお金につられていまだやめられない。
とは言っても、お客さん相手の仕事もけっこうおもしろい・・・ときもある。
そういうわけで、『いらっしゃいませ〜』のバイト生活がはじまったわけです。