川口デニム探検隊特別編

〜恐怖!バンハムーバ神殿に謎の魔道師を見た!? (前編)〜

 
 

デニム 「じゃあ、モルーバ様はバンハムーバの神殿にいるんだね」

セリエ 「ええ、お父様はあそこに居るはずよ」

オリビア「シェリー姉さんはどうしたの?」

システィーナ「……」

オリビア「えっ?どうしたの!?」

セリエ 「…シェリーは私達を裏切ったの、ブランタの手先になったわ」

オリビア「どうして、シェリー姉さんが?!ウソでしょ?」

システィーナ「ウソじゃないわ、今ではブランタの片腕になってるわ」

オリビア「そんな…そんな事って…」

デニム 「嫌な予感がする…バンハムーバの神殿へ急ごう!」


バンハムーバの神殿

シェリー「シラを切っても無駄よ、パパ」

モルーバ「…読者が誤解するような言い方は止めろ」

シェリー「シャチョーサン、知ッテルハズネ」

モルーバ「同じ事だ、訳のわからない事をぬかすな!」

シェリー「あら、お父様はこのようなのがお好きじゃないのかしら」

モルーバ「織○無道と一緒にするな!わしは神に仕える身だ!」

シェリー「ネタは上がってるわよ。ほら、このマッチ箱は何かしら?」

モルーバ「…!!」

顔面蒼白となるモルーバ

シェリー「それに、この写真。まあまあ、なんとまぁ凄い豪遊振り」

モルーバ「……」

シェリー「それにこの領収書。まあ、1夜で10万ゴート?凄いですわねぇ」

モルーバ「………」

シェリー「この教団の帳簿。あら、『食料費』に凄い大金が回されてますわねぇ」

モルーバ「…………」

シェリー「これで、お父様が善良な信者の寄付を着服してる事が証明されましたわねぇ」

モルーバ「……………」

シェリー「このスキャンダルが表にでたらどうなるかしら?教団内でのお父様の権威は地に落ち、ブランタ派が息を吹き返す事になるわね。今は隠匿なさってるけど、本当は教団のトップに復権なさりたいんじゃないのかしら?お・父・様☆」

モルーバ「…何が欲しい?」

シェリー「流石はお父様、物分りが良いですわねぇ。『禁呪』の在り処を教えて欲しいの」

モルーバ「何?!そ、それはできんぞ!」

シェリー「なら、『これ』は今度の週刊誌に載る事になるわね。ねえ、お父様。暗黒騎士がアテにならない以上、私達がこの状況を打破するには禁呪しかないのよ」

モルーバ「し、しかし…」

シェリー「世俗の権力さえ認めれば教団の権限は譲ってもいい。私の主、司祭ブランタはそう言ってるわ。ここまで譲渡してるのよ。悪い取引じゃないと思うわよ?」

モルーバ「……仕方ない、教えよう」

シェリー「ありがとう。大好きですわ、お父様☆ここでは何だから、ハイムへいらして下さ…」

突然一人の兵士が倒れる

兵士 「ぎゃっ!」

デニム「モルーバ様、大丈夫ですか?」

デニム登場

モルーバ「き、君は…?」

デニム 「プランシー・モウンの息子、デニムです」

モルーバ「君がプランシーの…」

デニム 「さ、話しは後で。ここは僕が食い止めます」

モルーバ「わかった」

デニム 「さ、早く」

モルーバ「……あの女を殺してくれ」

デニム 「えっ?」

モルーバ「い、いや、違う。殺さないでくれ。あれはわしの娘、シェリーなのだ」

デニム 「わかりました」

モルーバ「済まない…」


かくしてブランタの手先となったモルーバの娘シェリーと戦う事となったデニムであった。果たして殺さずに事は解決するのであろうか?彼女は本当にブランタの手先となってしまったのだろうか、彼女の心中やいかに?次回、川口デニム探検隊特別編は「恐怖、バンハムーバの神殿で謎の魔道師を見た?! 後編」をお送りします。お楽しみに。

 

 

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