フィダック城前
デニム 「よし、フィダック城を攻めるぞ!」
解放軍兵士A「ぶるぶるぶる」
解放軍兵士B「なんまんだなんまんだ…」
解放軍兵士C「暗黒騎士怖い~」
デニム 「あれ?」
城を前に微動だにしない解放軍兵士
デニム「仕方ない、ここは僕が先頭に立って士気を鼓舞するか」
単身突撃するデニム
デニム 「突撃~~!!」
解放軍兵士A「デニム様が突っ込んだぞ!」
解放軍兵士B「さすがは英雄だ」
解放軍兵士C「我々もこうしてはいられないぞ!」
解放軍兵士's「フレ~フレ~デーニームーっ!」
そのころフィダック城正面
マーキュリー「フフフ…正面から攻めるとはバカなやつめ!皆殺しにしてくれる」
部下A「勝手にすれば?」
部下B「な~んかちょっと生意気入ってるって感じだよね~」
部下C「そうだよねぇ~」
部下D「オレ達は帰るっから、じゃ」
一人残されたマーキュリー
マーキュリー「うぬれ…こうなればワシ一人で片付けてくれる!」
一人突撃するマーキュリー
マーキュリー「我こそは孤高のマーキュリーなり!解放軍め覚悟ぉ~~!!」
カノープス「城から誰か突っ込んでくるぞ」
デニム 「久々の変な奴か…殺っちゃおうか?」
デニム一行に瞬殺されるマーキュリー
マーキュリー「暗黒騎士団は何をやっているのだ…?我らを見捨てる…つもり…か」
フィダック城内
バールゼフォン「うん」
オズマ「どうなさったのですか?」
再びフィダック城正面
デニム「誰か何か言った?」
カノープス「ん?何も言ってないぞ」
デニム「ま、いいや、行こう」
フィダック城地下司令室
バールゼフォン「オズマよ、ぬかりはないな」
オズマ 「ハッ、脱出の準備は万全です。しかし、部下を見捨てる形になりますがよろしいのですか?」
バールゼフォン「案ずるな。ワシはロスローリアンのナンバー2だぞ。それぐらいの隠蔽工作など容易なものだ」
オズマ 「流石はバールゼフォン様、愚かなるわが弟とは大違いでございます」
バールゼフォン「ハハハハハ、ワシについてきてよかったろ?」
オズマ 「はい、これからも貴方様につていきます(はあと)」
バールゼフォン「グフフフフフ…して、そなた弟はどうするのか?」
オズマ 「あのようなバカな弟など眼中にありませぬ。いっそのこと解放軍が始末してくれたら好都合というもの」
バールゼフォン「そうか~そうか~グヘへへ~~」
オズマ 「さあ、この秘密の抜け穴から早く脱出を!」
バールゼフォン「おお、そうであったな。そして脱出したら…グフフフフ~」
地下司令室に何者かが乱入
オズ 「姉さん、出撃準備は万端だぜ!」
バールゼフォン「そ、…そなたはオズか(動揺)」
オズマ 「わ…(動揺)わかったわ。では、バールゼフォン様、私どもは参ります」
バールゼフォン「う…うむ、無理をするでないぞ」
グラシャス姉弟「ハッ!」
グラシャス姉弟退場
バールゼフォン「うぬれ、あの変態騎士め…折角のラマンライフをエンジョイする野望が台無しではないか!」
オズマ 「(あのバカ弟め、余計な事して!ジジイに取り入って遺産を頂く私の野望が台無しじゃないの!)」
オズ 「どうしたの?姉さん」
オズマ 「何でもないわ。オズ、いい事?グラシャス家の名誉に賭けて解放軍の連中を倒すのよ!」
オズ 「わかってるよ、姉さん!」
かくしてフィダック城にてグラシャス姉弟との決戦と相成ったデニムであった。果たしてヴァレリアの覇権を左右するであろうこの戦いにデニムは勝利できるのか?次回川口デニム探検隊特別編は「戦慄!フィダック城に謎の姉弟を見た?~後編」をお送りします。お楽しみに。
オズマ「覚悟しな、坊や!」