前回の続き、ライムの古い教会
オズマ 「先ほど、フィダック城より早馬が参りまして、何者かにプランシーが連れ出されたとの事です」
黒ランス「何?!して、連れ出した者の目星は立っているのか?」
オズマ 「ヴァレリア解放戦線の手の者かと…」
黒ランス「プリンセスが見つかった以上、プランシーは用済みなのだがな。しかしこれが外部に漏れるのはまずい」
オズ 「今、我々のカードを見られるわけにはいきませんからな」
黒ランス「そうだな…よし、この件は貴公等姉弟に任そう。連中の息の根を止めろ。
プランシーは殺しても構わん」
オズマ 「ハッ。グラシャス家の名誉に賭けて、必ずや任務を完遂いたしましょう」
黒ランス「うむ、頼んだぞ」
オズ 「それと…フィダックではプリンセスのワガママに手を焼いているとの報告ですが…」
黒ランス「辛いのはわかっている、しばらくの我慢だ。アレさえ見つかれば…」
そのころフィダック城
カチュア「お〜ほほほほほほ〜〜ほら、そこのポチ!料理が遅れてるわよ!」
バールゼフォン「ハハッ。申し訳ございませぬ、しばしお待ちを…」
カチュア「グズグズするとポチもギロチンよ!何せ、私はヴァレリアの統治者なのよ!お〜〜〜〜〜ほほほほほほほほほほほほほほ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
バールゼフォン「うぬれ、小娘め〜いい気になりおって!!」
ヴォラック「しばし、しばしの辛抱ですぞ!」
バールゼフォン「いやいや心配ご無用。しかしムカつく娘だ!」
アルモリカ城
ギルダス「ふんっ!究極の肉体美を得るには日々のトレーニングが肝心だ。どうだい、ミルディン」
無意味にポーズをとるギルダス
ミルディン「はいはい。モテるには筋肉よりも顔ですよ、顔」
そこへデニム登場
カノープス「よぉ、生きてたか」
デニム 「ミルディンさん、ギルダスさん、無事だったの?!」
ミルディン「カノープス!それにデニム君!2人とも無事でしたか」
カノープス「ウォーレンの具合はどうだ?」
ミルディン「まだ目覚めません。時々寝言いってますが大丈夫でしょう」
カノープス「それはよかった。で、ランスロットはまだ戻ってないのか?」
ギルダス 「ああ、バクラムの野郎が襲った夜に別れたっきりだ。それからハイムの収容所にブチ込まれたんだが、お前達のおかげで出られたってワケよ。礼を言うぜ!」
ミルディン「筋肉があっても肝心の時には無意味というわけです」
ギルダス 「お前は黙ってろ。で、これからどうするんだ?やっぱりフィダック城を攻めるのか?」
デニム 「うん。ブランタと暗黒騎士団との仲はあんまり上手くいってない様子なんだ。指揮系統が乱れてる今が攻めるチャンスなんじゃないかな?」
ギルダス 「そうか。それじゃあオレ達も参加させてくれよ。ヤツ等にライムでの借りを返さなきゃならんしな、いいだろ?」
デニム 「もちろん、喜んで」
ギルダス 「よし、早速出発だ!」
ミルディン「待ってください。昨日ウォーレンが寝言でこんな事を言ってました」
カノープス「それってまた予言かい?」
ミルディン「そのようです。たしか…『ちゃっちゃちゃっちゃっちゃ〜ちゃ〜らっ、新聞によりますとフィダック城よりコマンド級の暗黒騎士に率いられた暗黒騎士の一団がボード砦に向かってる模様。ヴァレリア解放戦線の壊滅が目的と思われるが真意は不明』と言ってました」
デニム 「それが本当なら…ボード砦に行くのもいいかな?決戦の前にまずは暗黒騎士の戦力を測るってのも悪くないし…」
カノープス「奇襲効果も期待できるぞ。今のうちに暗黒騎士団の数を減らすと今後が楽だぞ」
ギルダス 「オレ達はどっちでもいいぞ」
デニム 「よし、先にボード砦を奇襲攻撃しよう。暗黒騎士が砦を攻めた直後が好機だ!」
ミルディン「わかりました。では参りましょう」
ボード砦
オズマ「じゃ、神父をつれて先に行くわね」
オズ 「わかったよ、姉さん。後は任せてくれよ」
砦を去るオズマ隊一行
暗黒騎士「オズ様、解放戦線のリーダーらしき者を捕らえました」
オズの前に連れ出されるセリエ
セリエ「ここまでか…私もいよいよボロボロに汚されて終わるのか…」
オズ 「男には興味ない。とっとと殺せ」
セリエ「何?!今、何と言った?」
オズ 「男は殺せ、と言ったんだ。悪いか、あ〜ん?」
セリエ「私は男じゃない!」
オズ 「どこをどう見ても男にしか見えないがな」
セリエ「(ぴくぴく)わ、私は女だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
暗黒騎士を振りほどくセリエ
暗黒騎士「こ、この野郎っ!」
暗黒騎士がセリエを取り囲む
セリエ 「野郎?私は女だって言ってるだろうが!」
暗黒騎士A「ぐはっ!」
暗黒騎士B「ぐえっ!」
暗黒騎士C「ぎゃっ!」
セリエ、一瞬のうちに暗黒騎士数名をKO!
セリエ「今度はあんたの番だ…よくもこのうら若き乙女をつかまえて『男』とはよく言ってくれたよな〜この借りは@栄よりも充分に利子をつけて返してやるぞ!」
オズ 「うら若き乙女?ハハハ、流石バクラム人は劣等民族だ。鏡と言う物を見た事がないようだ」
セリエの左で天高く舞い上がるオズ
セリエ「フォリナー4姉妹一の美少女にな〜んて事をいうのかね〜チミは」
オズ 「うう…女ってのはもうすこし大人しいモノだぞ…」
セリエの必殺『フィラーハの右』で壁まで吹き飛ぶオズ
セリエ「騎士ともあろう者がウソはいけないなぁ〜」
オズ 「ローディス…人はウソ…はつかぬ…お前は女じゃ…な…」
セリエ「ちょっと『れでーはーすと』について教育してしてやらないといけないな(はあと)」
セリエにボコボコにされるオズ
オズ 「く……オレとしたことがこんな男女に…」
転移石で逃げるオズ
セリエ「チッ。男ならもうちょと根性だせよな〜」
デニム一行登場
デニム「こ…これは、一体?」
システィーナ「何て酷いことを…」
セリエ「システィーナ、誰の事を言ってるのかな。ん?」
かくしてボード砦にてセリエと合流したデニムであった。ヴァレリアの覇権を左右するフィダック城の決戦は近い!果たしてデニムに勝機はあるのか?次回川口デニム探検隊特別編は「戦慄!フィダック城に謎の暗黒騎士姉弟を見た?!」をお送りします。お楽しみに。
デニム「セリエさんってファン多いのに、大丈夫かな?」