アキラさんが潜行中ではありますが、さらにオススメを。 一般的に夢野久作といえば歴史に残る「最大の奇書」と 言っても過言ではないでしょう。 そういうわけで、そういう奇書を紹介してみます。 折口信夫『死者の書』 民俗学の権威柳田國男の弟子である折口信夫ですが、こんな 小説を書いてたりするんですね。僕はまだ読んでないので 大手を振ってオススメはできないのですが、柳田民俗学も ある種の異界的な魅力を持っているため、期待できると思います。 古書店で探しているんですがなかなか見つかりません。 小栗虫太郎 この人は推理小説作家なのですが、そのボリュームと登場する 文献の多さは凄まじいです。『黒死館殺人事件』などが有名ですが この人のシリーズものは読んで飽きないでしょう。 最近の安易な推理小説に偏見を持っていると打ちのめされますよ。 沼正三『家畜人ヤプー』 最近江川達也が漫画化してちょっと有名になりましたが、 このエロティックさ、グロテスクさは凄まじい。 そういうのがダメな方は避けたほうが良いでしょう。 ただ、変態性というのは突き詰めると知性に昇華する、とは タモさんの言ですが、それは三島由紀夫さんなどが実証済みでしょう。 膨大な設定とSF的な世界を楽しめればオススメですね。 僕は最近江戸川乱歩などを読んでみたりしています。 少年小説に転向した後期はともかく、初期の作品は非常に陳腐な 言葉ですが純文学といった趣き。 変態性インテリジェンスの代表はやはりこの人ではないでしょうか。
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