屋久島ガイド 最終更新日 : 2005/05/12一部改訂
屋久島を訪れる前に

屋久島は世界遺産登録地です。この素晴らしい自然を世界の宝として我々が人類共通の財産として末長く守り維持し伝えていかなければなりません。屋久島を訪れる人々はすべて「世界遺産の島」にふさわしい礼節を持って行動をして下さい。

縄文杉の前で 来島時の注意:

1)植物を大切にして下さい

  洋上アルプスと呼ばれるほどの植物の宝庫です。
  とって良いのは写真だけです。

 
2)サルやシカに餌を与えないで下さい

 野生動物が野生たりえるのは野生のままだからです。人間が餌を与える事はサルやシカのみならず関係する生態系を撹乱してしまう事になります。

 
3)ウミガメの観察は監視員の指示に従って下さい

  屋久島は日本有数のウミガメ産卵地です。
  不用意な観察はウミガメに死をもたらします。

 

4)キャンプは指定地だけで行ってください

 屋久島では指定地以外でのキャンプは禁止です

  キャンパーは、以下の場所で行ってください。
  ・オーシャンビューキャンプ場
  ・やはずキャンプ場
  ・楠川キャンプ場
  ・屋久島青少年旅行村


登山上の注意点

◇ゴミは持ち帰って!
 食料品の過剰な包装や飲料などのゴミとなるのは出来るだけ持ちこまないようにして下さい。また、持ち込んでゴミとなったもの全てを投げ捨てたりせず指定された場所(港、空港、利用宿泊場所)まで持ち帰って下さい。

◇登山道から外れないで!
 山は熱帯性の気候のため非常に道に迷いやすく、一旦登山道から離れると遭難する恐れがあります。また、植物を痛めたりしてしまいますので不用意に歩かないで下さい。

◇山の水は汚さないで!
 水場上流でのトイレは厳禁です。
 食事の残り物は持ち帰って食器の汚れや食べ残しを水で洗わないで拭きとって持ち帰って下さい。

◇焚き火は禁止です!
 火事の原因になります。止めてください。
 (後を絶たないです、トーチの持ち込みは厳禁です)

◇ペットの持ち込みは厳禁です!
 貴重な生態系に重大な悪影響を与えます。他の登山者にも迷惑です。

◇登山道は事前に確認をして!
 登山道は気象の影響で荒れていたり、利用不可になっていることがあるので登山を行う場合には、 必ず事前に関係機関へ問い合わせを行い、最新の情報を入手確認して下さい。また、沢には滝が多いので迷っても絶対に沢に行ってはいけません。
 携帯電話が使用できるのは宮之浦岳や永田岳など主要な山頂や、種子島が見える場所、縄文杉への登山道(大株歩道)の一部では使用できる場合があります。

◇充分な装備で!
 海岸部(平地)で天気が良くても
山岳部の天候は急変しますし、登山用の雨具(簡易なビニール雨具は不可・山岳部の年間雨量約10,000mm)は必需品です。
 また日帰りでも、夏場(6月〜9月)以外では
非常用に防寒衣(冬は氷点下10〜15℃に下がります)・食料(チョコレートや飴、携帯食料)・懐中電灯・地形図・コンパスも必需品です。
 服装も、長袖・長ズボン(半ズボンは怪我の元)・登山靴(シューズ類は滑りやすい、但し
スパイク厳禁)など歩き易い格好にして下さい。また、真夏でも半袖だけでなくウィンドブレーカも用意して置くと良いでしょう。

登山届は必ず行ってください!

◇宿泊は避難小屋でして下さい!
 白谷山荘、高塚小屋、新高塚小屋、鹿之沢小屋、淀川小屋、石塚小屋

◇トイレは決まった場所で!!
 山中のトイレは、汲み取り式のため、清掃はとても大変です。
清掃の支障となるものは決して捨てないで下さい。

尾の間三岳、モッチョム岳を望む
尾の間三岳、モッチョム岳を望む
荒川登山口から荒川軌道橋を望む
荒川登山口、荒川軌道橋
荒川登山道途中から安房岳を望む
荒川登山道から安房岳を望む
大株歩道入口傍,大杉谷への流れ
大株歩道入口そばの大杉谷方向
海亀産卵の浜、永田浜
永田浜

屋久島に行く準備について
 島自体へのアクセスは、観光ツアーを利用する手段がありますが、ツアー自体は屋久杉ランドや白谷雲水峡がメインです。(オプショナルツアーまあ、ここへ行く自体でも結構屋久島の雰囲気に浸れますが、オススメはやはり、レンタカーを借りて島内を巡るべきでしょう。時間的制約が、観光ツアーでは大きいですし、タクシーでは時間料金がかかります。島内のバスを利用する手もありますが、本数が少なすぎ。

 レンタカーは、鹿児島からフェリーや高速船で入港する宮ノ浦(島北部の玄関口)や安房(島南東部の玄関口。種子島への高速船も出ている)、及び空港で借りられます。予約が一番ですが(私は到着後、レンタル。到着してから宿泊先や日程を決める海外生活の癖が出る)、ファミリアクラスなら大体二泊三日使用で二万五千円前後です。ただ、縄文杉登山は安房のホテルからでも所要往復12時間は経過するので三泊四日が島全体を巡るには必要です。(三万円あれば十分、割引もしてもらえる)
 登山には、着替えのTシャツ2 枚、タオル2 枚、軍手、食事、飲料水(2本に分けて)、コンビニのレジ袋4 枚、医薬品(消毒薬、頭痛薬、胃腸薬、バンドエイド数枚)と携帯傘を用意すれば何とかなります。秋口や春なら薄手の上着を羽織り、体温調節に心がけましょう。傘は降雨時に荷物を取り出す際の雨よけにします。渓谷ではよく雨が降るので(事前に匂いで分かります)、岩場では足元に注意!!
私はうっかり滑らせて、危うく激湍な渓流の谷におちそうになりました。打撲と擦過傷で危うく破傷風になりかけました。三脚(本格のもの)をピッケル替わりにしましたが、本式がベスト。
 さて、 18 歳未満の方は保護者と行かれるか、大人の方と一緒に行動するのが一番です。(その方がレンタカーも割り勘で安くなりますからね)免許証を持たない方、運転に自信が持てない方は、ツアーがベストです。

最後に、 ”安易な気持ちで世界遺産の屋久島には行かないで” 欲しいということ。誰かが良いと言っているから、ジャケットがよかったから、写真展が綺麗だから、という イージーさでは、物見遊山に終わります(きっかけはそれで十分なのですが)自然保護と環境との共生:対人間、ですが、これは もののけ姫での解決困難な命題が、実は島自体が抱え込んでしまっているからです。
現実は想像以上に悪いです。

安易なエコツーリズムで屋久島を消費するのは、我々の子供達のために成らないと思うからです。

 

 九州本土最南端佐多岬から南へ約70キロ、黒潮に浮かぶ洋上アルプスの島。
 九州最高峰の宮之浦岳をはじめに1000メートルを越える峰が40余りある。
 海岸部は年間平均気温20度という亜熱帯地帯だが、山頂部は冬季に積雪する
 一ヶ月に35日雨が降るといわれる程膨大な雨が降る。
(平地で3500〜5000mm,山岳地帯で8000〜10000mmの降水量)
 海の幸としてトビウオ、豊富な山菜や果物が美味しく、多彩な植物相、屋久猿
 屋久鹿や動物達、長閑なガジュマルと浜の音、湿気が島を包んでいる。
 また、火山地帯にある島なので温泉も豊富で尾の間方面には温泉地もある。

最初の注意点と、以下に挙げた文献を読んでから島に行って頂きたいものです。
事前に以下の書籍の購入もしくは図書館で借りるのがベストです。

1) 山と渓谷社発行のアルペンガイド 20 九州の山
  縄文杉への登山方法や登山ルート、屋久島への交通アクセス等が掲載されてます。
2) 山と渓谷社 フルカラー特選ガイド“屋久島を歩く” 文/写真 吉川 満
  季節別に見所を紹介。
  登山ルートも写真を入れて丁寧に案内。主な宿泊施設を写真で見せてます。

3) 講談社ブルーバックス B1067 屋久島 湯本貴和著
  屋久島在住していた著者が、屋久島の生態系や自然、登山ルートやエコポイント、
  歴史や島での生活などを、現状の問題点も含めて詳細に記述されています。

4) 平凡社新書 世界遺産の森 屋久島 -大和と琉球と大陸のはざまで- 青山潤三(2001/12/02追加)
  屋久島の生態系を中心に解説された良書です。
  島の植物相、動物について幅広く執筆されています。

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 ヤクスギランド内、荒川橋
 白谷雲水峡から辻峠への苔生す世界  宮之浦川河口の宮之浦橋
 中間から台風近付く東シナ海  明星岳方面を望む  東シナ海に沈む夕陽

Last update 2005.05.12 管理人Paster Keaton project©
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