真・世紀エヴァンゲリオンCHANGE GENESIS EVANGELIONその世界


世界の相違

 真・世紀エヴァンゲリオンシリーズは我々とは別の世界での物語である。端的な違いは世界の地政学的様相の変異である。

1) 亜米利加の位置の違い:アラスカを起点として南西方向に北米大陸が西に500Km、南に約150Km移動して
  パナマ運河はなく、パナマ海峡:最大幅10Km、水深200m未満。南米大陸は引きずられる状態でドレーク海
  峡を起点に移動。サンフランシスコ一帯は群島として完全に分離。
2) ハワイ諸島の位置が西に1000Km、北に50Km移動。島嶼数は20近くに達する。
3) オーストラリア大陸、ニュージーランドが東に200Km、北に60Km移動。
4) アラビア半島が北北西に5km移動。スエズ運河はなく、スエズ海峡(幅3Km、水深150M未満。
5) アフリカ大地溝帯は完全に水没(北部はエチオピア高原:ジブチ−アジスアベバ−ツルカーナ湖からナイロビ
  方面を通り南端に達する)し、ジブチーナイロビ水道を形成する。両水道岸の幅は最大500Km、最小50Kmだ
  が水深は最深部ですら500mに達しない。
6) ジブラルタル海峡は存在しない。ジブラルタル運河が存在する。これはこの海峡部がイベリア半島と接合して
  いるためである。19世紀末に難工事を極めた上で完成した険峻な運河である。

これらは現在の地球の地殻活動の五千万年から一億年後の状態をモデルとしている。

そして、ハワイ諸島は太平洋戦争までは日本の信託統治領であったこと(戦後、米国占領、後に独立)


近世の歴史の相違

 他のページでも物語の進行上説明されている部分と重複するが、以下に掲載する。

前世紀大戦略史
 38年、グスタフ・ハインツ・ローエングラムのクーデターで独逸第参帝国の総統アーダルベルト・フォン・ヨアヒム・
ヒトラーを放逐したことで国家社会主義政党の独裁が終焉、極めて民主的な独裁国家としての新生独逸第参帝国が
誕生した。翌年、英仏両国家による戦時賠償放棄した旧政策を破棄、チューリンゲンで不可侵条約を締結するが
チェコスロバキアに独逸寄りの自治政府が誕生したことで英国第8師団第24挺団が中立国ベルギーに駐留。
 翌6月の外交交渉分裂、8月のポーランド王国での民主化運動弾圧に対する擁護をローエングラムは公布し、9月
には武力介入。王統派の国外追放に対して英国政府が宣戦布告、9月中旬に仏蘭西政府も宣戦布告、ここにおいて
第2次世界大戦が勃発、独裁主義と民主主義による民衆解放を目指した稀有な戦乱が開かれる。
 緒戦は圧倒的な独逸軍有利に展開、独逸戦略爆撃団と装甲機甲化師団、戦艦による陸上への艦砲射撃、空母艦
載機と潜水艦連携による洋上作戦、電子諜報戦が繰広げられ、今日の戦術の基礎を全て確立したとされ、破竹の
進撃が見られたが、43年、露西亜と亜米利加が戦線を布告、同年6月、日本と亜米利加が太平洋戦争に突入。
 全世界規模の物量戦、消耗戦が展開され、徐々に徐々に独逸軍の敗退が色濃くなる。44年10月の英米連合軍の
ダンケルク上陸により大陸反攻戦が始まる。ハノーファー空襲:米空軍戦略爆撃第8・363混成航空団第26重爆撃
ウィングの夜間絨毯爆撃に蹂躙され業火に包まれる。5回、のべ14晩1432機の空襲があり、疎開時最大規模の
空襲。同じ頃、果敢な抵抗状態のビッテンフェルト大将隷下の機甲化軍団は、西進する露西亜軍第23個連隊が英
米との協定を無視したゴジュフペルコポルトキ(ポーランドのバルタ川流域都市)を突破の前には敗走を続ける。
ドルトムントに達した連合陸軍第43挺団とケルン郊外の仮設前進基地から地上襲撃第133航空中隊が襲撃を繰返す。
英ダクスフォード基地を離陸したコンベアB-36が護衛戦闘機P-51Hマスタング24機と偵察記録用F-61Hブラックウィ
ドウを引連れる。非公式資料にはこのB-36にはウラン235核分裂反応爆弾が搭載されていたとされるが独逸空軍の
追撃でバルト海に撃墜される。
 これについては別の文献から引用する。
  1938年8月10日、シュターケン飛行場を飛び立ったFw200V1は、スコットランドからニューファウンドランド上空を
通過し、6,557.9Kmを飛行して所要時間24時間36分、強い向かい風の中を飛行してニューヨークのフロイドベネット
飛行場に無事着陸した。
  4発の大型高速機が大西洋を無着陸で横断飛行するデモンストレーションの舞台にニューヨークが選ばれたことは、
表面上歓迎の態度を見せた亜米利加であったが、陸軍航空隊に大変な衝撃を与えた。
このFw200は後の英国との海上封鎖において洋上哨戒作戦を大成功に収め、仏蘭西陥落後の一ヶ月に90,000総tの
船舶を海の藻屑に変え、哨戒海域はアイルランド西域からノルウェー沖合いまでの広大な範囲になっていた。
  同機を母体に改設計されたFw320及びJu290による独逸戦略爆撃団は、総司令官でも或る空軍再建立役者ゼークト
大将に率いられ英国沿岸の海軍、空軍基地を壊滅状態に追込んだ。そして同機はエンジンをBMW1801ターボプロップ
機関に替装されたD-8においてHs293S対艦無線誘導爆弾の発射母体となった。Ju390はJu290を6発化したものである。
 1941年4月11日、亜米利加から長躯独逸本土を爆撃できる大陸間超長距離爆撃機の要求仕様書が提示された。
 このモデル36は陸軍航空軍新司令官ヘンリー“ハップ”アーノルド少将により1944年5月ころまでに引き渡す契約で
XB-36の開発は開始された。そして1944年7月11日、原型初号機XB-36は遂にロールアウトし、全幅60mを越す巨大な
翼を広げて初飛行した。翌年、2月14日、ロスアラモス研究所にて2発のウラン235原子核反応弾が完成した。

 戦後、遺跡宇宙船の調査が開始されるのは戦後の独逸側資料に基づく事は明白である。
 1938年、独逸ハノーファー大学の地学調査団による海洋調査により発見されたと思われる。
 39〜41年に亘り秘匿されたままだが地質状態からの本格調査が始まったと思われるが、独逸敗戦により詳細は不明。
資料散逸。次いで57年からの国際観測年で海洋調査が行われた事で該当海域の地盤が宇宙船である可能性が報告
された。本格的に宇宙船として認識されたのは60年代後半の海洋調査で金属性の岩盤を音響探査にて判明した。
 戦後、モルディブ上空のオービタルシャフト"ニルヴァーナ"を東経73度 ガン島直上、3万メートルに基底部を発見。
 遺跡宇宙船はモルディブ諸島であるラッカジブ/カールスバーグ両海嶺に挟まれたアラビア海盆の最も狭い谷間の
赤道を上下に跨ぐ状態で南北に沈んでいた。しかし全長100Kmを越す三胴形式の巨大な岩盤状の宇宙船故に最も
浅い船殻上部では水深500mにも 満たない。後に判明するが一部甲板構造部がモルディブ諸島の一つのアト−ル
(環礁)下に埋没していた。調査の出発点はここを起点として行われ、80年代以降である。内部のエヴァ発見は2004年。

 1980年代を頂点として地球の温暖化は逆転し、一気に寒冷化に転じていった。
 2000年には地球の平均気温は15℃から14℃に、2005年には12℃へ、2010年には11℃へ下降していき、
気象変動に伴う氷河区域の増大と海面水位の現象が深刻な政治・社会問題として噴出していった。

 遺跡宇宙船、及び天文観測と観測衛星により月面及び火星表面上に人口建造物が残されている事実が判明した
事で東西両陣営の宇宙開発は"ニルヴァーナ"内部に潜入・調査することが第一歩に行われ、次いで月面へ人類の
到達、L1/2/3ラグランジュポイントに散在するオービタルシャフトとリングの構造部材の調査、第3段階として火星
への有人飛行と観測拠点の設営、最終段階としてオービタルシャフト/リングの接合が企図された。

そして、2028年、宇宙使徒襲来。5年にわたる降臨戦争が始まるのである。


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