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| 三大習慣病(三大成人病) 「がん」 「脳卒中」 「心臓病」 |
通風−リウマチ − アレルギー性疾患 アトピー性皮膚炎 −気管支喘息喘息 −膠原病 |
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| ぼけ・痴呆-脳梗塞-脳出血−パーキンソン病 心筋梗塞−狭心症 −心不全 肝硬変 −肝炎 |
メニエール症候群−自律神経失調症−うつ 白内障−緑内障 −黒内障 |
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| 胆石症−消化器系炎症−消化性潰瘍 便秘−腎硬化症−腎不全− 腎結石− 下痢 |
がん(一般) 胃がん− 肺がん−肝臓がん−大腸がん |
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| ネフローゼ症候群−高血圧症− 糖尿病 |
脳腫瘍ー膵臓がんー乳がん |
| 予防医学と 腸内細菌 |
脳梗塞の主な原因は脳血管の動脈硬化症であり、これは、高血圧症および高脂血症に 密接な関係にある。ゆえに脳梗塞の予防は、血圧および血清脂質の上昇を日ごろから抑 えることが大切である。この血清脂質、血圧をめぐって腸内細菌叢は脳動脈硬化に深く関 わっている。胃腸管内に定着するストレプトコッカス(乳酸菌の一属)の数が減少するのに したがって、血清中のコレステロール値が上昇しているということが、ヒトを対象とした疫学 調査によって明確にされている。さらに、このストレプトコッカスの中から血清コレステロー ル値を低下させ,血管に沈着した脂肪分を洗い出す画期的な作用を持つ菌株が発見されて いる。また、高血圧に対しても遺伝子型自然発症高血圧ラットの血圧がこの株菌の投与に よって低下しておりこの株菌による脳動脈硬化の改善と予防は大いに期待されるところで ある。 |
| 予防医学と 腸内細菌 |
脳出血の主要なリスクファクターは高血圧である。血圧の高い人は食塩の過剰摂取・ 寒冷刺激・過労・心身のストレスなどを避けるよう、日頃から注意すべきであり、必要が あれば医師の指導により降圧剤を服用し続け血圧をコントロールしなければならない。 一方、腸内細菌は複雑な発現機構を持つ高血圧症にも意義がある作用を有しているこ とが確認されている。すなわちSHRと呼ばれる遺伝型自然発症高血圧ラットにヒト由来の 腸内細菌から取り出した菌株を経口投与すると、明らかな血圧の低下が見られ、この菌 株による高血圧に対する本質的な作用が期待されている。したがって脳出血の予防・治 療に対しても、この菌株の意義は大いに注目される。 次にクモ膜下出血の主要原因は脳動脈瘤であるが、その発生には高血圧と動脈硬化 が深く関わっている。腸内細菌は、上に述べたように高血圧と深く関わっているが動脈硬 化とも密接な関係があり、腸内細菌の一属ストレプトコッカスの中には動脈硬化の改善と 予防に意義を持つものと期待される菌株が存在している(脳梗塞の項参照)。したがって クモ膜下出血の予防と治療に対しても、腸内細菌は大きく意義を持つものと考えられる。 |
| 予防医学と 腸内細菌 |
ぼけ・痴呆の予防には、心身の過労、興奮、不安、緊張を避け、絶えず知的な刺激で頭 を訓練し、老化に伴う脳神経組織の活性化を行う。食事は脂肪の少ないタンパク質、植物 性油、野菜、くだもの、海藻類を摂取し、睡眠を充分に取り、酒、タバコ等刺激物をできるだ け避けて脳動脈硬化による脳細胞の変性、壊死を防止する。また、腸内細菌中には脳動 脈硬化に役立つ抗高血圧及び抗高脂血作用を持つ菌株が存在していることが様々な動物 実験により確認されている。また、脳内生理活性アミン(ドーパミンやセロトニン)の分解酵 素の活性は、無菌ラットよりも通常ラットの方が高いと報告されている。すなわち腸内細菌 叢の改善維持により(脳神経組織活性化及び抗脳動脈硬化作用により)ぼけ・痴呆の予防 及び改善が期待出来る。 |
− パーキンソン病 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
ドーパミン合成系酵素活性の低下や、ドーパミン前駆物質の絶対的、相対的な減少が、 主要な原因の一つであると報告されている。パーキンソン病の予防としては、バランスが よく適正な食生活を心がけること、また薬剤を服用するときに副作用に充分注意すること が必要である。また、脳内生理活性アミン(ドーパミンやセロトニン)の分解酵素の活性は 、無菌ラットより通常ラットの方が高いと報告されている。したがって、パーキンソン病の予 防にとって、腸内細菌叢の改善と維持を心がけることは重要である。 |
− 心筋 梗塞 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
心臓の心筋細胞に酸素と栄養分を供給する冠状動脈の動脈硬化による閉塞が最大の 原因となる。したがってこの動脈硬化の進行を防止することが、心筋梗塞の予防に繋が る。予防法としては、中年以降の体重調節、過労や、緊張、大量の動物性脂肪の摂取を さけるなどがあげられる。また、通風や糖尿病、高脂血症、高血圧症等のひとはそれぞれ の疾患の治療が大切である。腸内細菌と心筋梗塞の関わりは、特に循環器系への作用 において重要である。 腸内細菌中から選び出された菌株が示す、血清コレステロール低下作用と血管に沈着 した脂肪分を抜き出す作用は、心筋梗塞の予防法の一つとして大きな期待が寄せられて いる。また、女性の場合更年期を過ぎると心筋梗塞が多く見られるようになるところから、 女性ホルモンと心筋梗塞の関連が注目される。この女性ホルモンは、コレステロールを 原料として体内で産生されるが、無菌および通常動物の腹腔にコレステロールを投与し 糞便中に出てくるステロイドホルモン(コレステロールから作り出されるホルモン)量を調 べたところ、無菌動物ではほとんど検出されないことが確認されている。この面からも、 腸内細菌叢の重要性が推察される。 |
− 狭心症 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
狭心症を起こす主要な原因は、冠状動脈の動脈硬化による狭窄であるので、心筋 梗塞同様その発生と進行を防止することが狭心症の予防に繋がる。心筋梗塞を発症 した人の2/3はこの狭心症を経験している。狭心症と腸内細菌の関わりは心筋梗塞の 項を参照してください。 ↑ |
− 心 不全 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
心不全には、心筋梗塞などの急性心不全と徐々に発生するうっ血性心不全がある。 いずれにおいても動脈硬化や高血圧と密接な関係があるのでこれら誘引を日頃から 取り除くようにすることが大切である。 腸内細菌ちゅうには、血圧を」低下させる作用や糖質や脂質の代謝を昇進させる作 用を持った菌株の存在が確認されている。すなわち、腸内細菌叢の改善と維持には 心不全の発症予防さらには改善に結びつくことが期待される。 |
− 肝 硬 変 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
肝硬変は肝炎から移行することが多いので、常日頃より肝炎にならないように心がける ことである。また、アルコール類の多飲を避け、栄養不足にならないように注意する。 肝臓で合成された胆汁酸は胆管を通じて十二指腸部位から分泌され、小腸において腸 内細菌の代謝を受けたあと腸管壁からその大部分が再吸収される(腸肝循環)。すなわち肝 蔵は腸内細菌の作用を受ける臓器であり、事実肝臓は腸内細菌と非常に関わりの深い臓器 である。肝臓の様々な代謝に関わる酵素の活性が腸内細菌の存在によって変動することが 明らかにされている。 肝臓の実質細胞中の酵素であるアニリンヒドロキシラーゼやニトロレダクターゼ、コレステ ロール・7aーヒドロキシラーゼなどの活性は、腸内細菌の存在の有無・定着する腸内細菌の 種類によって大きく影響される。また、肝臓の重要な機能のひとつである脂質代謝も腸内細 菌によって活性化される。実際にコレステロールと腸内細菌から選び出された菌株を同時投 与したウサギの実験において、余分なコレステロールが胆汁酸に変換され、約2・5倍も消化 管に排泄されていることが確認されている。このように、腸内細菌は肝機能そのものに関与し ており、腸内細菌叢の改善は肝硬変の予防に役立つものと期待されている。 |
− 肝 炎 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
A 型肝炎の予防は流行地で生水や生の魚介類を口にしないことである。B 型肝炎はHB S抗原の検出系が確立されたため、輸血による感染の予防は可能になった。また、B 型肝炎 ワクチンによる、母子感染の予防も現在進められている。さらに、常に栄養状態に気を配り、体 に抵抗力をもたせて免疫力を増加させておくことも大切である。 腸内細菌中には、マクロファージを活性化し、生体の免疫力を高め、恒常性を維持する菌株 が存在している。また、腸内細菌は、肝臓そのものの機能にも深く関わり、例えば肝臓のニトロ レダクターゼ・7aーヒドロキシラーゼなどの酵素活性は、腸内細菌の存在によって大きく変動す る。以上のことにより、腸内細菌叢の改善とその維持は、肝炎の予防、治療に結びつくことが期 待される。 |
− 胆 石 症 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
脂肪の取りすぎ、暴飲暴食、過労など、胆石のできる誘因をできるだけ避けるようにすることが 大切である。また、胆汁の流れが悪くならないよう、腹部を圧迫する時間を短くする注意が必要 である。胆石症と腸内細菌の密接な関わりは、胆汁酸を合成する肝臓との関わり(肝硬変の項参 照)を考えれば、容易に理解される。さらに腸内細菌中から、肝臓におけるコレステロール代謝系 を活性化し余分なコレステロールの排泄を促す菌株も見つけだされている。このことは腸内細菌 叢の改善とあいまって、胆汁酸組成の異状によって発生する胆石症の予防と改善に関与すると 考えられる。 |
− 消化器系炎症 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
消化系炎症は、薬剤投与、ストレス、禁煙などによる胃腸管粘膜への刺激が原因とされ ている。この時腸内細菌叢は乱れ、これにより免疫能力が低下し、様々な症状が現れると 考えられている。この腸内細菌叢の乱れによる免役能力の低下及び消化酵素の活性低下 は、動物実験により支持されている。しかし、乱れた菌叢を改善する菌株が存在することも 確認されており、菌叢改善により消化器系炎症の予防及び改善に結びつくことが期待され ている。 |
− 消化性 潰瘍 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
消化性潰瘍の予防は、消化管壁に対する攻撃因子を弱め、防御因子を強めるようにする ことが大切である。したがって、精神、肉体の安定を心掛けることは、体液などの正常分泌 をはかる上で重要である。又、潰瘍性大腸炎の患者に、糞便細菌叢の異常が最近報告さ れ、特にプロテウスなどの、腸内における発酵異常を示唆する菌が増加することが明らか となった。 このことは、腸内細菌叢の異常が、消化性潰瘍の発現に深く関わっていることを示唆して いる。また腸内細菌の存在は、胃、十二指腸、象徴粘膜の代表的な酵素であるアルカリフ ォスファターゼ、十二指腸のマルターゼ、回腸のβーグルクロニダーゼなどの活性に大きな 関与をしていることが実験的に確かめられている。 以上のことは、胃腸管の働きや消化性潰瘍などの異常に対して、腸内細菌叢が重要な要 素担っていることを示唆している。腸内細菌の中から選び出された、腸内細菌叢を改善する 因子を持つ菌株の意義は、消化器系においても重要視される。 |
− 下 痢 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
腐敗しかかった食品の摂取を避け、不消化物の大量摂取や、脂肪分の食べすぎなどに 注意する。規則正しい生活をして、常に健康な状態を維持しておくことが大切である。 腸内細菌層は、腸管での消化吸収や消化酵素の分泌、腸管の運動などに深く関わって いる。この腸内細菌の存在が、消化器系の働きに大きな影響を与えていることは便秘の 項で述べたとおりである。 慢性の場合は胃腸管に常在する腸内細菌のバランス、種類、数量などに異常があり、 このことが長時間の下痢状態に現われていると考えられる。 急性の場合は、胃腸管内に侵入した有害菌に対してすでに定着している腸内細菌叢に 抵抗力がない場合に、早急に有害菌を対外に排泄する現象と考えられる。いずれにしろ、 下痢症に対しては腸内細菌叢を改善し、常に健常なる状態を維持することが大切である 。このことからも、腸内細菌叢中から発見された菌叢を改善する菌株の存在意義は大きい。 |
− 便 秘 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
便秘は、慢性化すると様々な成人病を発生させるのでぜひ治しておきたい。便秘は生 活習慣によってかなりコントロールできる。まず。便意の有無に関わらず朝食後排便に つとめ、習慣づける。野菜などの繊維分や水を多めに摂取するようにする。適度な運動 をして、腸の運動を高めることも大切である。 腸内細菌叢は、腸管の消化吸収や消化酵素の分泌、腸管の運動などに深く関わって いる。すなわち腸内細菌の存在が超粘膜の形態や消化管のアルカリフォスファターゼ、 マルターゼ、βーグルクロニターゼなどの酵素の活性度に大きな影響を与えていること が動物実験によって実証されている。また腸内細菌叢中の乳酸菌群が生産する乳酸に よって腸管の蠕動運動が活発化されることが知られている。さらにこの乳酸菌群を多量 に増殖させる優秀な菌株も腸内細菌叢中から発見されている。つまり、便秘は腸内細菌 叢の異常が招く一現象と考えられ、菌叢の改善が最も本質的な便秘改善法であり健康 を維持する重要なポイントにもなる。 |
− 腎 硬化症 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
腎硬化症は本態性高血圧と密接な関係があるので血圧を上昇させる要因を日頃から 取り除いていることが大切である。 腸内細菌中から、腎硬化症の最大要因である高血圧症に対して血圧を低下させる作 用を持つ菌株及び腎臓の動脈硬化に対してその発症を抑制する菌株が発見されている。 以上のことは動物実験によって確認されている。また腸内細菌は腎臓そのものの機能に 深く関わっている。例えば腎臓のβーグルコシターゼ、カテプシンD、ビルベートキナーゼ などの酵素活性は明らかに腸内細菌の存在により変動する。すなわち腸内細菌叢の改 善とその維持は、腎硬化症の発症予防とさらには改善に結びつくことが期待されている。 |
− 腎 不全 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
腎不全は血管障害や高血圧、糖尿病、通風などから起こることが多い。ゆえに腎不全の 予防には、特に循環器系の働きを正常に保つことが大切で、病状の進行による心不全や 浮腫を抑えるうえでも重要なことである。 腸内細菌中から抗高血圧、免疫性向上および脂質代謝の改善など循環器系を正常化 させる作用などに関連する菌株がさがしだされ、動物実験により確認されている。すなわち 、腸内細菌による循環器系の働きの健常化を通じて、腎不全に対しても予防的な働きをす ることが期待されている。 |
− 腎 結石 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
腎結石の主な原因は、尿の停滞や細菌感染、その他尿路の異物および物質代謝障害 である、このため、精神的、肉体的な疲労を避け、適切な食生活と運動を心がけることが 大切である。腸内細菌のなかには、体内の免疫機能を活性化することにより、外来菌の 進入と増殖を防止し、物質代謝機能を亢進させる作用を持つ菌株が確認されている。(腎 臓の機能と腸内細菌の関わりは、腎硬化症の項を参照されたい。)したがって、腸内細菌 叢の改善と、その維持に努めることは、腎結石を予防するうえで極めて大切であると考え られる。 |
− ネフローゼ症候群 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
− 高 血 圧 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
一般にストレスを避け、食事制限を行い、その他日常生活の節制が大切である。 高血圧症は、循環器系・内分泌系・神経系などの以上が複雑に絡み合って発現している ため、根本的な予防や治療は困難といわれる。様々な臓器・器官の働きに密接に関わる 腸内細菌は、この複雑な発現機能を持つ高血圧症にも意義のある作用を有していることが 確認されている。すなわちSHRと呼ばれる遺伝型自然発現高血圧ラットにヒト由来の腸内 細菌から取り出した菌株を、経口投与すると、明らかな血圧の低下が見られる。この腸内 細菌株の作用は、今まで知られている降圧剤の作用機序とは全く異なっていることが推論 されており、本質的な作用としての期待が持たれている。 |
− 糖 尿 病 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
多くの糖尿病は強い誘因が加わって、発病に至るものであるから、誘因を取り除くように努 めることが予防策となる。バランスの良い食事と適度な運動で肥満を防ぐことが大切であり、 薬を服用するときには副作用にも注意しなければならない。 糖尿病は膵臓におけるインスリンの代謝、分泌異常、膵臓の炎症、インスリンそのものの異 常、インスリンを受け取る側での異常など様々な原因で発症するため、その病態も複雑である。 これに対し、腸内細菌はホルモン分泌系やそれぞれの臓器における糖代謝系にも関与して いるので、糖尿病との関わりも深いと考えられる。さらに糖尿病では、血糖値が高いために血 液の粘度が増し、細い血管で動脈硬化を合併するが、腸内細菌中には、循環器系に作用し、 動脈硬化を予防・改善する菌株が存在することも確認されている(動脈硬化との関わりについ ては、脳梗塞の項を参照されたい)。 |
− 膠 原 病 −
予防医学と 腸内細菌 |
(膠原病一般について) 膠原病の予防は、溶連菌感染が原因であることはっきりしているリウマチ熱を除けば 、原因が不明であるため、真の対策はたてようがないというのが現状である。充分な栄 養をとり、過労を避けることが予防につながる道である。 膠原病と腸内細菌叢は、特に副腎皮質ホルモンをめぐって関連がある。膠原病の治療に 副腎皮質ホルモンが著効を示すことが知られているが、このハイドロコーチゾンやコルチ コステロンなどの副腎脂質ホルモンは副腎の皮質で作られるステロイドホルモンで、動物 実験の結果、これらの産生には腸内細菌が重要な働きをしていると考えらる。すなわち 無菌および通常ラットの腹腔にコレステロールを投与し、糞便中に出てくるステロニドホル モンを調べたところ、無菌ラットはほとんどステロイドホルモンが産生されていないことが確 認されている。 このことは、腸内細菌叢の状態がホルモン代謝系に大きく影響していることを示しており、 したがって腸内細菌叢の改善によるホルモン代謝系の正常化の可能性が充分考えられ る。また、自己免疫疾患ともいわれる膠原病と腸内細菌叢との関連も重要で詳細は癌の 項を参照されたい。 |
−リウマチ −
| 予防医学と 腸内細菌 |
確実な予防方法はないが、精神的、肉体的な疲労を避け、感染症などに注意することで ある。リウマチは、原因のはっきりしない免疫異常が主体となっている疾患である。 胃腸管内への多種多様な腸内細菌への定着は、免疫系に直接的な影響力を持ってい る(がんの項参照)。有害な細菌が胃腸管内に侵入し異常が増殖した場合、菌叢のバラン スが大きく崩れた場合など当然のことながら免疫系に大きな変化が現れる。こうした異常 な状態を改善することは、免疫系を正常化することになる。 腸内細菌中には、この腸内細菌叢を改善することにより免疫系を整え、さらに体内の異 常な状態を排除する免疫能を活性化する菌株の存在が確認されている。 異常のことは、リウマチの予防と改善に対して腸内細菌がひとつの大きな可能性を持っ て応用され得ることを示唆している。 |
− 通 風 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
肥満気味の人や遺伝的要素のある人は、食事療法で述べたことを日頃から心掛けるこ とが大切である。 腸内細菌は肝臓や腎臓の働きを代表する酵素活性に明らかな影響を与えており、肝臓 および腎臓そのものの機能に深く関わっている。(詳細は腎硬化症および肝硬変の項参照 )。したがって腸内細菌叢を改善し、維持することは肝臓での尿酸の代謝系に働き、腎臓に おける尿酸の尿中への排泄を促進し、さらに通風による腎機能低下の予防に役立つことが 期待される。 |
− 白 内 障 −
予防医学と 腸内細菌 |
眼疾患にはこの他眼圧が上昇して視神経を圧迫し、放置すれば失明をまねく緑内障や 網膜や視神経などの眼底に異常が発生し視野がぼやけてくる黒内障などが知られている。 こうした眼疾患を発症させる原因には様々なものが知られている。循環器系、神経系、 内分泌系などの異常、薬物の長期服用による副作用、眼炎症、他疾患からの併発、外傷、 過労など複雑多岐にわたる。したがってそれぞれの病状にあった予防と治療が行われる。 眼疾患に対する腸内細菌叢改善の意義は、循環器系、内分泌系、神経系、免疫系など 広範囲に及ぶ、菌叢の異常が招いていた傷害が取り除かれたことによる、眼部位での変 化はおおいに期待されるところである。また、眼血管の動脈硬化にたいして、その進行を 抑制し予防的な働きをする因子を持った腸内細菌株が腸内細菌中に確認されたことも興 味のあることである。 |
− 緑 内 障 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
緑内障は、原発性のものや、他の疾患に由来するものがあり、多くの原因が知られてい る。このため、それぞれの病状にあった予防と治療を行うことが大切である。また、規則正 しい生活を心がけ、薬剤の服用に際しては、副作用等に特に配慮することも大切である。 (眼疾患に対する腸内細菌の意義については、白内障の項↑を参照されたい。) |
− 黒 内 障 −
| 予防医学と 腸内細菌 |
黒内障の原因には、過労、他の疾患からの併発など様々なものがある。したがって、そ れぞれの症状にあった予防と治療が大切である。また、規則正しい生活を心がけ、薬剤 の服用や食事にも充分配慮しなければならない。(眼疾患に対する腸内細菌の意義につ いては白内障の項を参照されたい。) |
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