― いろいろな腸内細菌 ―
多くの動植物には細菌が棲みついていますが、中でも「人間」を含む「牛」「豚」
「犬」「ニワトリ」などの腸管内には膨大な数量、種類をもって定着しています。
しかし、総て同じ種類のものではなく宿主であるその動物の生理機能に対し、
非常に大きな影響を与えていることが明らかになっています。
― ヒトの腸内細菌 ―
腸内細菌は形態や生態、産生物質などを基準にして「属」−「種」−へと分類さ
れ、特徴の違いの存在で最終的に「株」による区別をします。「株」には番号や
記号、発見者名などで表します。
「属」分類・・・・・(形態・生態・産生物質を基準)
バクテロイデス、ビフィドバクテリウム、エンテロコッカス、
ストレプトコッカス、ラクトバチルス、大腸菌、スタフィロコッカス
クロストリジウムなどの菌
「種」分類・・・・・(性質の違い)
エンテロコッカス・フェカリス、ラクトバチルス・ロイテりー
「株」分類・・・・・(特徴の違い)
AD101株 など (発見者の名前がつく)
― 乳酸菌(の一種エンテロコッカス菌)と成人病 ―
〔ヒトの腸管内に定着する乳酸菌4属〕
・エンテロコッカス、ストレプトコッカス (球菌)
・ビフィドバクテリウム、ラクトバチルス (桿菌)
〔エンテロコッカス菌が減ると成人病の原因になる〕
・人の体に何らかの疾病があると「腸内細菌叢」に異常が見られることが
多くの調査・研究から明らかになっており、その時に「菌叢」に起る最も
大きな変化は「乳酸菌群」の減少なのです。
そこで乳酸菌と成人病の関わりを明らかにするために胃腸管内の乳酸
菌数と血清コレステロール値の相関を「疫学」適に調査をしたところ、血
清コレステロール値が高く、高脂血症を発症している人は、エンテロコッ
カス数が少なく、逆に血清コレステロール値が正常域にある人では、エ
ンテロコッカス数は高値を示していたのです。
・以上のことから、エンテロコッカスが人間の生理、特にコレステロールの
代謝に大きな影響を及ぼしていることが解ったのです。
さらにエンテロコッカス属から血清コレステロール値を良く低下させ
る作用を持つ菌株が発見されています。
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