解 説
Forty Licks
40のLicks、「Lick」とは気の利いた短いフレーズといった意味の音楽用語、だが同時に「舐める」という意味もあり、ダブル・ミーニングなのだと解説にあった。Lickを辞書でひくと口語で「強打」、俗語で「速さ」とかいう説明もある。したがって三重四重の意味づけがあるタイトルなのかもしれない。
キヤノンボール
100sというアルバムの冒頭曲。池袋の東武メトロポリタンの6階のHMV、天井のスピーカーからこの曲が流れていた。ちょうど近くにいた店員さんに「これは誰の曲なんですか?」「中村一義の新しいアルバムです、あっちに試聴できるコーナーもありますよ」という流れで買った。14曲目の「メキシコ」もすごくいい。
BBキング
偉大なるプルースマン。BBの「ジャングル」は音もジャケットも最高だ。BBと言えばボボ・ブラジルもいるが、なんたってBBキングであります。
SONGS
デビュー15年を迎えたシオンの全曲カバーアルバム。レオン・ラッセルの「ソング・フォー・ユウ」とか珠玉の名曲をシオンのオリジナル訳詞? で聴ける傑作。
Talk Is Cheap
キース・リチャーズの初ソロアリバムのタイトル。キースは言わずと知れたストーンズのギター。
I’M FLASH
シーナ&ロケッツの傑作ロッケンロール。鮎川誠のイントロのギターはすげえ。
赤盤
ビートルズの1962〜1966のベスト盤。赤一色の装丁から通称赤盤と呼ばれる。
ギヤー・ブルース
2曲目の「スモーキン・ビリー」はシングルでも切られているけど傑作。ともかくアルバム全体突っ走ってます。個人的にはルースターズの疾走感をかんじるなあ。
まど・みちお
ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね、の「ぞうさん」の作者。
捨てがたき人々
ジョージ秋山の傑作。ただいま単行本4巻まで発売中。空海のことを書いた「弘法大師 空海」もいい。
シオンの最新アルバムの冒頭曲「通報されるくらいに」の一節。シングルも切られている。
もの悲しい風
シオンの「ストレンジ・バット・トゥルー」サイド2の二曲目。同じサイドの「こんな大事な夜に」もいい。
少々インチキでかまわないから
ついに出ました、シオンの新譜「SION comes」の5曲目。「2番目の夢で食ってる」は文字どおり二曲目に。
草野球の神様
新潮の文庫で出ています。短編五つ収録で、「約束」もいい。
EASY ACTION
スライダースの7枚目のアルバム「BAD INFLUENCE」収録。むろん、すべてのベストアルバムにも入っている。
FIND THE WAY HOME
The Collectors の名曲。彼らのギターコードの付いた歌詞カードは最高にいかしてる。
Thunder And Rain
グラハム・パーカーの初期も初期、「スティック・トゥー・ミー」に収録。小山田君に連れられて行った慶大軽音部のライブで「Thunder And Rain」を演った奴がいたんだけど、それはそれはカッコよかったです。彼はいまごろ何の職業に就いているんだろう。
フラ フラ フラ
97年3月発売の、シオンにとって現時点では最新のアルバム。来月には(11月26日)ニューアルバムが出ます。
CROSS ROAD BLUES
昨晩NHKでチャーが演ってたけど、格好良かった。あのロバート・ジョンソンの名曲。
君の瞳に恋してる
フォー・シーズンズのボーカルがソロで出したやつだったか。記憶不正確。ボーイズ・トゥ・ギャングが録音したカバーも結構売れたと思う。原題は「CAN’T TAKE MY EYES」でいいんだっけ?
これでも食らえ!
小山卓治。アルバム「ROCKS!」冒頭曲。リプレイ(11曲目のショート・ヴァージョン)の♪仕事帰りにふと目を止めた楽器店ウィンドウのベース 女房子供が寝た後カズシゲは一人ロックンローラー
小麦色で青い目のダンサー シドニーからの長距離 春のボーナス注ぎ込みミツヒロは今日成田から飛び立つも、いい。
月が一番近づいた夜
シオンのアルバム「I DON’T LIKE MYSELF」の三曲目。月が一番近づいた夜に色んな奇跡が起きて、最後は、♪月が一番近づいた夜 この季節しみてしょうがなかったおばあちゃんの あかぎれが直り そして俺のそばでは骨になったはずのあいつがのんきにあくびをしてる と歌う。
花
喜納昌吉&チャンプルーズの名曲。ベストアルバムには二つのヴァージョンが収録されている。
水のないプール
若松孝二監督、内田裕也主演。
“クロロホルム事件”を下敷きにした映画。一度は捕まった内田裕也だが、被害者意識のない被害者? の告訴取り下げにより釈放され、ラストは水のないプールで舌を出して終わる。
因みに、「水のないプール」というタイトルは、ロック低調のころのライブを水の入っていないプールで催した、という思い出からきてるらしい。
かりゆしの月
平安隆のデビューアルバム。ちなみに、CDの帯の文句は「沖縄最後の大物ついにデビュー」とある。
世の中が悪くなっていく
忌野清志郎の最新アルバム「レインボー・カフェ」の冒頭曲。
シオンが帰ってきた
アルバムは11月26日、東京でのライブは12月3日、渋谷公会堂。
欠けた月が出ていた
グルーヴァーズの「ERECTRIC WHISPER」の八曲目。シングルでも切られている。
身も心も
荒井晴彦の初監督作品。原作、鈴木貞美。大分県の湯布院ロケて゛、もうレンタルもされてる。
映画とは関係ないけど、宇崎竜童の曲に同名のいいバラードがあった。
どうしてこんなに悲しんだろう
吉田拓郎の初期作品。このイントロの生ギターのカッティング
が格好良くて、モーリスのギターで毎日練習した。中3か高1の時の話だ。
原色ギャンブル図鑑
山松ゆうきち、1990年発行。発行所は潟Xタジオ・シップ。
山松ゆうきちの描く競輪はやたら沁みる。でもこれも絶版だろうね、多分。
申し訳ないが気分がいい
岡林信康とハッピィエンドが組んだやつを生では見たことがないんだけど、凄かったらしい。ディランとバンドという“絵柄”が頭に浮かぶ。
満月の夕
「MARGINAL MOON」にはライブ・ヴァージョンも収録。
WATTATA
「RAZOR SHARP」収録。忌野のベスト、「MAGIC」にも入っている。
YOU LIGHT UP MY LIFE
DEBBY BOONのヒット曲。同名映画のサントラなんだけど映画の内容は忘れた。ファミレスの中などで、よく「バラード・ベスト・インスト」という感じで流れていたりするので、耳覚えがあるかも。とにかくいいメロディです。
ピアノ・マン
言わずと知れたビリー・ジョエルの傑作。
降っても晴れても
いろんなジャズ・シンガーが取り上げているけど、ビリー・ホリデイのは本当にいい。
カノン
バロック時代のドイツのオルガニストで作曲家パッヘルベルの代表曲。ぼくはこの曲を聴くと、二十年以上前の中学の校庭や音楽の時間を思い出してしまう。
ずっと、ずっと、ずっと
♪よりそって 燃える火を見ながら 朝が来るのを待ってる 長くキスした。風に乗り どこまで飛ぼうか ずっと、ずっと、ずっと Hasikenのグランドライフ−7L3EPT−より。
愚か者の涙
『ブラック・アンド・ブルー』のB面3曲目。A面4曲目の「メモリー・モーテル」とともに“泣かせる”ストーンズの代表的バラード。
甲州街道はもう秋なのさ
RCサクセションの『シングルマン』収録。♪お別れは突然やってきてとバンド仲間の死を歌う「ヒッピーに捧ぐ」も名曲。
ひとりごと
生田敬太郎の二枚目のLP『24+37』の十曲目、CDだと。正確に言うとB面の四曲目になるのかな。CD再発中だ。
「祭ばやしが聞こえる」のテーマ
柳ジョージの『TIME IN CHANGES』の九曲目。ひとつ前に「一人」が収録されている。
眠れない夜
オフ・コースを連想する人がいるでしょうけど、なんたって「眠れない夜」と言えば泉谷しげるの「眠れない夜」だ。
苦い涙
矢沢永吉のLP「ドアを開けろ」の三曲目。C→C7のコード進行がやたら格好良い。
スライダース
正式名称、東京スライダース(スライダーズのほうが正しいのかな?)
競輪専門紙記者で結団された軟式野球チーム、いまのところ下部リーグ、Bクラス常駐だが、目的意識と自然成長をスローガンにがんばっている。
陽はまたのぼりくりかえす Dragon Ash
彼らはいい。「Under Age Song」の♪Be stronger Fly higher Don't be afraid の女性ボーカルには何度か危うい魂の状況を救われている。Mo’Funky ズボンズ
精神状態のよくないとき、歌詞やセンチメンタルな旋律に感傷的になってしまう危うい心のとき、ズボンズはいい。原初的というのか単純と表せばいいのか、何も考えずに踊っていられる。
きらい・じゃないよ 百年まちのビートニクス
内田栄一の94年作品集。
見逃してしまった内田監督映画、『きらい・じゃないよ』と『きらい・じゃないよ2』はどうしても観てみたい。
運命のひとひねり ボブ・ディラン。アルバム「血の轍」の二曲目に収録。藤井一彦(同名で光栄!)の名訳によるグルーヴァーズのカバーも“聞かせて”くれる。
原題 SIMPLE TWIST OF FATE
この暗い時期にも 知る人ぞ知る、生田敬太郎のデビュー・アルバム。この人が使っていたマイク内蔵のギブソン・ハミングバードが欲しくて堪らなかった、ティーンエージャーのぼくは。
Summer Time Blues エデイ・コクランの名曲。ザ・フーも忌野清志郎もカバーしてるし、子供バンドのコピーも最高。