アクション映画いろいろ


『復讐の銃弾』(2006年/監督:ブレイク・カルフーン)

6年前に、ニカラグアで諜報活動してテロ組織に捕まり、拷問され、仲間を殺されたトラウマを持っている元特殊部隊の男(マシュー・トンプキンス)が、テロ組織のボスを見つけ復讐する物語。

知らない監督、知らない役者による劇場未公開のC級アクション映画です。中南米の犯罪組織を追っている公安組織に雇われ、仇を偶然見つけるんですな。潜入捜査をしている女性捜査官が敵になったり味方になったりして展開していくのですが、演出が稚拙なので盛り上がりに欠けます。

 

『処刑人』(1999年/監督:トロイ・ダフィー)

神の啓示を受けた兄弟(ショーン・パトリック・フラナリーとノーマン・リーダス)が、ロシアマフィアやイタリアマフィアのギャングたちを処刑するアクション映画です。

FBI捜査官ウィリアム・デフォーの特異なキャラの存在感が大きく、場面をさらっていましたね。犯罪現場でのデフォーの推理に、兄弟の実動をかぶせる演出は面白いと思いました。

ストーリー展開は粗っぽく、人物描写にも物足らないところはあるのですが、演出面で色々工夫しているところが見られ、B級映画としては上出来で〜す。

 

『処刑人U』(2009年/監督:トロイ・ダフィー)

前作の最後で、マフィアのボスを処刑した兄弟(ショーン・パトリック・フラナリーとノーマン・リーダス)は、アイルランドで父(ビリー・コノリー)とともにひっそり暮らしていたのですが、親しかった神父が兄弟の殺人手口で殺され、ボストンに帰ってきます。犯人は処刑したマフィアのボスの息子が雇った殺し屋でしたが……

『ゴッドファーザー2』的な演出で新味を出そうとしていますが、基本的には前作と同じ演出手法を踏襲しています。続けて観ると、鮮度が落ちますね。

犯行現場で推理する女性FBI捜査官は、前回のウィリアム・デフォーと比べると、存在感が不足しており平凡なキャラです。Vを予測させるようなエンディングでしたが、もう結構。

 

 

『96時間』(2008年/監督:ピエール・モレル)

パリで人身売買組織に拉致された娘を、元秘密工作員の父親(リーアム・ニーソン)が96時間以内に救出するサスペンスアクションです。90分ちょっとの時間で、テンポよく最後まで一気に見せてくれました。

とにかく、リーアム・ニーソンがメチャ強いのね。およそ肉体派とは違うニーソンですが、セガールなみのアクションを展開します。わずかな手がかり(ご都合主義的なところもありますが)から悪党たちを追う知性もあり、ニーソンの存在感がありますね。娘のためなら、悪党たちをかたっぱしから地獄送りという、痛快感に満足、満足。

 

『エクスペンダブルズ』(2010年/監督:シルベスタ・スタローン)

アーノルド・シュワルツェネッガーが『ラスト・スタンド』(監督:キム・ジウン)なる西部劇で銀幕完全復帰する予定とのことですが、それに先がけてカメオ出演で銀幕復帰したのがこの作品です。主演のシルベスタ・スタローンを初めとしてブルース・ウィルス、ミッキー・ローク、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレンといった熟年マッチョマンの揃いぶみね。

内容は、ウィルスの依頼を受けた傭兵部隊のスタローンが、ステイサムやジェット・リーなど仲間たちと、ヴィレーナ島の独裁者とドンパチするだけの物語。冒頭のソマリアでの人質救出作戦から最後までアクションの連続です。緻密な作戦なんかなく、ソレイケドンドンの突撃で、バッタバタと敵兵を倒していきます。昔の東映オールスター映画と同じで、演出が如何のこのでなく、出演者を見ているだけでいいんですよ。リーとラングレンの格闘シーンなんかワクワクしま〜す。

 

 

 

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