西部劇関連本


その他の関連

『アメリカン・ヒーロー伝説』(ちくま文庫)

小鷹信光:著

2000年2月9日 第1刷発行

 

 ハードボイルドが誕生する以前の、米国における大衆小説を、ミステリーの流れを中心にして解説した好著。

米国の大衆小説史上、重要な位置を占めるダイムノベルや西部小説についても相応のページを割いていたので、西部劇好きの私としては嬉しくなりました。O・ヘンリーについて熱く語られており、名前だけは知っていても本を読んだことがなかったので、「ブックオフ」でみつけた時は、即購入しました。すぐに影響を受けるんだから、困ったもんだ。

『アメリカン・ヒーロー伝説』は『アメリカ語を愛した男たち』と対になる本で、両方読むとハードボイルド小説の歴史が全てわかるのだ。

 

『インディアンの夢のあと』(平凡社新書)

徳井いつこ:著

2000年2月17日 初版発行

 

 西部劇に登場するインディアンより、もっと前のネイティブ(アナサジ族等)の古代遺跡についてのノンフィクション。

北米大陸に、古代ネイティブ文明の遺跡がこんなに残っているとは、知らなんだ。アメリカ人の大半が知らないんだから、日本人で知っている人って、少ないだろうね。

マウンドと呼ばれる人工的に盛り土した小高い丘や、地上絵の航空写真を見ると、かなり進んだ文明があったことがわかります。その文明が、インカやマヤのように征服者によって滅ぼされたのでなく、ある日突然消えたというのはロマンをそそります。遺跡に立って、風の中に古代ネイティブの声を聴くなんて、たまらんなあ。

 

 

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