ローンレンジャー


ビデオ第7巻』は、「リンゴ登場」「悪徳の二人」「名馬ビクター」「インディアンの反乱」の4本が収録されています。

「リンゴ登場」は、銀行を乗っ取ろうとしている悪党一味に、ローンレンジャーが無法者のリンゴに変装して加わります。彼らは軍の銃を奪って隠しており、売った資金の隠し場所に銀行を利用しようと考えていたんですね。一味のボスに銀行家を殺すように命じられたレンジャーは、罠を仕掛けて銃の隠し場所を見つけます。

「悪徳の二人」は、不正融資をして銀行の金を着服している悪徳銀行家をローンレンジャーが捕まえる物語。東部から来た二人の男に廃鉱を売ったという老人が殺され、廃鉱を調べにきたレンジャーが傷を負って倒れていた銀行員を救出します。その銀行員は、上司の不正融資を調べていたんですな。悪事がバレた二人の銀行家は、レンジャーを罠にかけようとしますが、逆に見破られ御用となります。

「名馬ビクター」は、ローンレンジャーの甥のダンが馬泥棒に襲われ、愛馬のビクターを盗まれます。頻発する馬泥棒事件を調べていたローンレンジャーは、ビクターを手がかりに馬泥棒一味を潰滅するのです。画像は、名馬ビクターとダン。ビクターの父親がシルバーだとは知らなんだ。シルバーとビクターが競走するシーンがあるのですが、勝つのはシルバーね。父よ、あなたは強かった。

「インディアンの反乱」は、モンタナのインディアン保護区にやってきたローンレンジャーは、騎兵隊の給料を奪い、密売銃でインディアンを武装させて反乱を起こさせようとしている監督官の陰謀を未然に防ぐ物語。カナダから密売されてくる新式ライフルが、英国のエンフィールド銃というのは珍しかったですね。

 

 

ビデオ第8巻』は、「少年の決意」「沈黙の男」「裏切りの代償」「失われた聖杯」の4本が収録されています。

「少年の決意」は、学校の建設資金がインディアンに変装した強盗に奪われ、町に来ていたトントが犯人に間違われます。事件に遭遇した少年(リー・アーカー)が強盗を追ったと知ったローンレンジャーが少年を助けて犯人を捕まえ、トントの無罪を証明します。少年の愛犬がシルバーと話し、レンジャーを強盗に捕まっている少年のところへ案内するという子供たちが歓ぶ内容でした。学校嫌いの少年に、トントが言った言葉“賢いインディアンは、読み書きも上手だ”。リー・アーカーは『名犬リンチンチン』で活躍した名子役です。

「沈黙の男」は、頻発する追いはぎ強盗団をローンレンジャーが捕まえる物語。強盗団のボスが一言も喋らずに部下に指図することから、レンジャーはボスが町の住民と考えるんですな。ダン(レンジャーの甥)が強盗団のブーツに赤土が付いていたのを目撃し、犯人を捜しますが、その男にはアリバイがありました。実はボスは二人いて、交替でアリバイを作っていたんで〜す。

「裏切りの代償」は、二人の詐欺師が悪徳地主を利用して土地の乗っ取りを図りますが、逆に悪徳地主に殺されるという、悪党同士の騙しあい物語。詐欺師を追っていたローンレンジャーに、悪徳地主は捕まりま〜す。

「失われた聖杯」は、旱魃に苦しむ町の教会から、脱獄囚が聖杯を盗みます。聖杯の中には財宝の地図があって、悪党たちは財宝探しをするんですな。隠されている場所を間違え、爆破したら地下水脈から水が噴出すという結果になります。ローンレンジャーは脱獄囚を捕まえ、土地は旱魃から救われ、復興資金にする財宝も見つけ、全てメデタシ、メデタシ。

 

 

ビデオ第9巻は、「開拓者の掟」「女保安官」「エドおじさん奮闘す」「アパッチ・カントリー」の4本が収録されています。

「開拓者の掟」は、自分の手下を新しい保安官にするために保安官選挙の前に犯罪を多発させる町の顔役の陰謀をローンレンジャーが防ぐ物語。現職保安官に味方する新聞社の印刷機を奪って、自分に有利な記事の新聞を発行しようなんて悪事がミエミエじゃないですか。余計なことをして、尻尾を出すというお馴染みのパターンね。大統領から表彰(インディアンと開拓者の橋渡しをしたことで)を受けるためにワシントンに行ったトントは登場せず、レンジャーの甥のダンがトントの代わりでした。

「女保安官」は、殺された夫の後をついで保安官となった美しき未亡人を助けてローンレンジャーが殺人犯を捕まえる物語。未亡人に恋心を抱き、親切そうな顔をして近づいてくる男にロクなやつはいません。歩く時、白人は踵から地につけるので踵が磨り減るが、インディアンは足先と踵を同時に地につけるので踵が磨り減らないなんて本当かなァ。

「エドおじさん奮闘す」は、厄介者扱いされている老人が一人で脱獄犯を捕まえに行ってローンレンジャーに助けてもらう物語。老人の行動を好意的に描いていますが、レンジャーの捜査のジャマをしただけでした。

「アパッチ・カントリー」は、平和愛好者の酋長が病気になり、好戦的な白人インディアン(アパッチに育てられた白人)が酋長の息子を煽って蜂起させようとするのをローンレンジャーが防ぐ物語。アパッチが砦を包囲した、といっても、セリフに出てくるだけで、登場するインディアンは酋長・酋長の息子・白人インディアンの三人だけという安上がりなもので〜す。

 

 

ビデオ第10巻』は、「燃える平原」「ビッグ・バッド・ママ」「完全犯罪」「弾丸の秘密」の4本が収録されています。

「燃える平原」は、旱魃対策の用水路開発資金をローンレンジャーに頼まれてダンが弁護士に届けるんですが、3人組の強盗に奪われます。弁護士が撃った銃弾で、その中の一人ジョニーは負傷し、灼熱のメサに置き去りにされるんですな。ジョニーは追いかけてきたダンに介抱され、改心するんですが、戻ってきた二人に捕まってしまいます。ダンの愛馬ビクターがダンとジョニーを救出するためにレンジャーに知らせに行くという名馬物語ね。

「ビッグ・バッド・ママ」は、二人の甥を使って強盗を重ねる女ボスの正体をローンレンジャーが暴く物語です。女ボスが人の好さそうなオバサンというのがミソ。レンジャーも危うく騙されそうになったりしてね。

「完全犯罪」は、東部からきた老婦人を騙して、彼女の弟の牧場を奪おうとしている悪党の計画をレンジャーが防ぐ物語です。ブレーキが壊れて暴走する駅馬車というのを初めて見ました。駅馬車のブレーキなんて補助的なもので、手綱さばきで馬をコントロールできると思うんですけどね。

「弾丸の秘密」は、駅馬車強盗を追っていたローンレンジャーと保安官が犯人一味を見つけ、その中の一人を保安官が射殺します。彼らは町の住民で、盗まれた金も見つからなかったことから、保安官は誤認殺人と新聞に書かれます。レンジャーが保安官の無実をはらすために隠されていた金を見つける物語ね。金の隠し場所を記した地図を、火薬を抜いた薬莢の中に隠すというのは新手で面白かったで〜す。

 

 

ビデオ第11巻は、「告白」「偽のローンレンジャー」「金塊強奪」「道化師ローンレンジャー」の4本が収録されています。

「告白」は、強盗団を追って負傷したトントの手当てをするために立寄った医者の家でローンレンジャーは銀の弾丸を発見します。医者の息子が強盗団の一味で、レンジャーに撃たれて傷を負っていたのです。息子は後悔しており、レンジャーに協力して強盗団を捕まえる物語ね。売れる前のデニス・ウイバーが強盗団のひとりとして出演していました。

「偽のローンレンジャー」は、夜盗が横行する町へ捜査に行ったレンジャーが途中で襲われ、気絶している間に偽のレンジャーが銀行を襲います。悪党の罠にはまらないように、レンジャーは変装して犯人を捕まえます。画像は、変装したローンレンジャー。レンジャーが町に行く旨の電報を見た電報局員が犯人ね。

「金塊強奪」は、鉱山町で既存の運送屋(テッド・デ・コルシア)に対抗して新しい運送屋ができるのですが、金塊強盗団の隠れ蓑で、自分たちが運ぶ金塊を奪って、既存の運送屋に罪をきせようとします。既存の運送屋は偏屈だったために町民から好かれておらず、それを利用したのね。レンジャーが悪党たちの計画を見破り、金塊強奪を未然に防ぎます。

「道化師ローンレンジャー」は、レンジャーとトントに仕事を邪魔される悪党たちのボスがレンジャーに賞金をかけます。ボスを捕えるために、レンジャーは見世物の道化師に変装して、悪党たちのアジトになっている町に乗り込むんですな。子分たちを計略で町の外へ追い出し、ボスを捕まえま〜す。

 

 

ビデオ第12巻は、「白い仮面の女」「賞金稼ぎ」「サンド・クリークの戦い」「悪への誘惑」の4本が収録されています。

「白い仮面の女」は、鉱山の輸送馬車が白マスクの女に率いられる一味に襲われ、ローンレンジャーが彼らの隠れ家である牧場をつきとめます。女は鉱山に怨みを持っていたんですな。しかし、金だけが目当ての手下に裏切られ、窮地に陥ったところをレンジャーに救われます。西部の発展は、人を疑うより信頼する心の絆にかかっているんだよ。

「賞金稼ぎ」は、レンジャーに追われて逃げ込んできた無法者を利用して賞金を騙し取ろうとする男の計画をレンジャーが暴く物語ね。無法者を騙した方が手っ取り早く、あまり賢い計画と思えません。

「サンド・クリークの戦い」は、保安官が殺され、保安官の弟が無法者と対決する物語です。レンジャーが保安官の弟に早撃ち指導するのですが、すぐに上達するんですよ。ラストの決闘は、“リバティ・バランスを射った男”方式だと予想したのですが、見事に外れました。

「悪への誘惑」は、無法者に憧れる若者が、レンジャーに追われて農場にやってきた無法者の仲間に入ろうとするんですが、無法者の真の姿を知って改心する物語ね。子供向け西部劇には、必ず出てくるパターンで〜す。

 

 

 

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