放映されなかったテレビ西部劇


『ピースメイカーズ』(2003年/監督:ラリー・キャロル)

町の名士が殺され、現場にいた男が犯人として逮捕される。保安官のトム・ベレンジャーは、長年の勘からその男を犯人と断定せず、関係者の証言を聞きながらじっくり捜査を開始する。しかし、ピンカートン探偵局のピーター・オミーラがやってきて……

勘と経験で捜査するベテラン保安官と、科学捜査を駆使する探偵がコンビを組んで難事件を解決するミステリータッチの西部劇です。テレビシリーズのパイロット版で、以後8本作られていますが、放映されたのはパイロット版だけでした。

1980年以後、テレビ西部劇は殆ど作られなくなって、日本で放映されたのが、『ヤングライダーズ』、『荒野の七人』、『ラッキー・ルーク』だけとは寂しい限りで〜す。

 

『ワイルドサイド』(1985年/監督:リチャード・C・サラフィアン)

メグ・ライアンがレギュラー出演していたのでビデオ発売されたテレビ西部劇です。主人公は五人のプロフェッショナル(ガンマンの親子・ナイフ投げの名人・投げ縄の名人・爆薬の名人)で、メグは情報提供して彼らに協力する新聞記者。五人の中の投げ縄名人役でテリー・ファンクも出演していますよ。IMDbで調べると1985年に米ABC系列で6本放送されており、そのうち2本が収録されています。

「The Crimea of the Century」は、クリミア戦争に従軍したスコットランドの部隊がアメリカにやって来て、石油が埋蔵している土地を強奪しようとする物語。バグパイプを吹き鳴らしながら突撃する悪党部隊というのは珍しいです。

「Buffalo Who?」は、偽のバッファロー・ビルがワイルド・ウエスト・ショーでスペイン大使を暗殺しようとする物語。ビルと昔馴染の盲目の神父が訛りの違いで偽者を見破るんですな。本物はカンザス訛りだけど偽者はテキサス訛りだったのです。ビル以外にもアニー・オークレーやシッティング・ブル(ウィル・サンプソン)の偽者が登場します。

 

 

トップへ   シネマ館へ  目次へ