動物パニック


『プテラノドン』(2005年/監督:マーク・L・レスター)

トルコとアルメニア国境の火山爆発によりプテラノドンの卵が孵化する。調査に向かった古生物学者と、ゲリラと戦っていた米軍特殊部隊がプテラノドンの群れに襲われ……

レイ・ハリーハウゼンの時代と違って、CGでどんな特殊撮影もできるようになったので、モンスターの人間襲撃だけでは映画として成り立ちません。やはり、ストーリーの面白さもなければね。

 

 

『スパイダーパニック!』(2002年/監督:エロリー・エルカイエム)

鉱山に近い町外れで産業廃棄物を積んだトラックが事故を起こし、流れ出した有害物質は蜘蛛コレクターの家へ。コレクターの蜘蛛は巨大化し、食料とするために人間を襲いはじめる。炭鉱会社再建のために鉱山の調査をしていたクリス(デビッド・アークエット)は異変に気づき、恋人である保安官のサムに知らせる。サムの家も蜘蛛に襲撃され、サムとクリスは町の住民にショッピングモールへ避難するように放送するが……

SFXの進歩で蜘蛛の動きがよくなったくらいで目新しさはありません。まともなホラーにしても最近は誰も怖がらなくなっているので、コメディ色の強いものになっていますね。笑いをとることに重点をおいて、蜘蛛に襲われて逃げ込む場所も、蜘蛛退治の方法も実に安直で〜す。

 

 

『カニング・キラー/殺戮の沼』(2007年/監督:マイケル・カトルマン)

テレビ報道レポーターのティム(ドミニク・パーセル)は、女性報道官がワニに襲われて死亡するという事件の取材に、カメラマンのスティーブン(オーランド・ジョーンズ)や動物学者のアビバ(ブルック・ラングトン)たちと内戦中のブルンジを訪れる。人食いワニはグスタブと名づけられた巨大ワニで、これまでにも何人もの犠牲者が出ていた。取材中にスティーブンが住民を虐殺する反政府組織をカメラに撮ったことから、一行は反政府組織からも狙われることになり……

巨大ワニが発生したのは、内戦で死亡した多くの人間をワニが食べたためとのこと。実話を基にしているとのことですが、話半分でしょう。

主演はテレビドラマ『プリズンブレイク』のドミニク・パーセルで、他の出演者も知らない顔ばかりです。巨大ワニの特撮もありふれており、退屈しない程度の低予算ホラーで〜す。

 

『U.M.A.レイク・プラシッド2』(2007年/監督:デビッド・フローレンス)

メイン州北部の湖でボートから落ちた男が胴体を食いちぎられる事件が起きる。保安官のライリー(ジョン・シュナイダー)が女性生物学者と調査すると、それは巨大なワニだった。噂を聞きつけたハンターが現れ、ライリーは湖を封鎖するが、彼の息子はガールフレンドと湖岸にキャンプに行っており……

前作は観ていないのですが、これはTVムーヴィです。主演はテレビドラマ『ヤング・スーパーマン』に出ているジョン・シュナイダーで、他の出演者も知らない顔ばかりね。

巨大なワニが4匹も現れて、次々と人間を襲うのですが、緊張感のないダラダラしたドラマ展開で、『カニング・キラー』が上出来に思えるほどのC級映画で〜す。

 

『レッド・ウォーター サメ地獄』(2003年/監督:チャールズ・ロバート・カーナー)

リゾート地の湖にサメ(淡水でも活動できるブルー・シャークとのこと)が現れて人を襲うんですな。その湖の上流では石油掘削工事が行なわれていて、そこに大金を川に隠したギャング団が現れ、賑やかにアクションが展開していきます。

サメだけでは時間がもたないので、色々つけ加えたのね。それで面白くなっているかというと、演出が平凡なんで、映画も平凡。

主演はテレ東のB級映画常連スターといった感じのルー・ダイヤモンド・フィリップスで、サメに何度も襲われたって死なないのだよ。

 

『クラーケンフィールド/HAKAISHIN』(2006年/監督:ティボー・タカクス)

子供の頃に両親をクラーケン(巨大イカ)に殺された主人公(チャーリー・オコネル)が、女性海洋考古学者(ビクトリア・プラット)を助けて、20年後に現れたクラーケンと戦うモンスターパニック映画です。

クラーケンだけでなく、ギャング団も登場させて話を膨らますのは、最近のB級パニック映画では定石となりましたね。魅力のない知らない役者と、平凡なストーリー展開の、如何でもいいような映画で〜す。

 

 

 

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