ホラー映画


ラストサマー(1997年/監督:ジム・ギルスビー)

轢き逃げして死体を海に捨てた男女4人が、1年後に差出人不明の脅迫状を受取る。秘密を知っている人物が誰かいるのか。やがて猟奇的な連続殺人が発生し……

脚本が『スクリーム』のケビン・ウィリアムスンなので、『スクリーム』と同じミステリー・タッチのホラーとなっています。

記念日(独立記念日)に事件発生、殺人鬼(フィッシャーマン)伝説の存在、殺人鬼に襲われて対決するのはボインの女の子(ジェニファー・ラブ・ヒューイット)、続編を暗示させるラストと、ホラーの常套通りの展開で嬉しくなります。この約束事がB級ホラーを観る楽しみなんですよ。

 

ラストサマー2(1998年/監督:ダニー・キャノン)

意外と面白かった『ラストサマー』の続編ということで期待して観ましたが、パート2映画にロクなものなしの格言(あったかな?)どおり、不出来な作品。

スラッシャー(殺人鬼)映画は、現実タイプと、“ジェイソン”や“フレディー”のような不死身の無差別殺人鬼が登場する非現実タイプに別れますが、この映画はそのどちらとも取れる感じで中途半端なものになっているんですよ。バハマでの意味のない大量殺人劇はシラケルだけ。鉤爪男“フィッシャーマン”の怖さが全然伝わってこないんだよなァ。

 

ダークウルフ(2003年/監督:リチャード・フリードマン)

ティッピ・ヘドレン

人狼族の繁栄のために、人狼のDNAを持つ女性(サマイア・アームストオング)を探して殺人を重ねる狼男ダークウルフとロス市警の特捜刑事(ライアン・アロシオ)の死闘を描いたホラー・アクション。

脚本の出来が悪いのか、今イチ内容がわかりません。いいかげんな内容をオッパイ丸出しのエロシーンで誤魔かすB級映画の常套手段には懐かしさを覚えましたけどね。

懐かしいといえば、ティッピ・ヘドレンが特別出演していましたよ。900年も人狼のDNAを持つ女性を狼男から守り続けてきた守護者の役なんですが、あっさりダークウルフに殺されてしまいます。何でこんな映画に出演したのかなァ。ティッピ・ヘドレンといえばヒッチコックの『鳥』でデビューしたクール・ビューティーでしたが、齢はとっても昔の美貌は残っていました。娘のメラニー・グリフィスより、はるかに美人で〜す。

 

スクリーム3(2000年/監督:ウェス・クレイブン)

第1作、第2作と観ているので、やっぱり気になって観てしまった。続編をパワーアップさせていくには、前作以上のアイデアが必要なんだが、その点では成功していると思います。

第1作の事件が映画化されて大成功し、シリーズ化されたという設定で、その第3作の撮影中に事件が起こる。1作目、2作目のパロディーなんですね。まともなホラーを期待すると肩透かしをくうことになります。

1作目、2作目があって初めて成り立つわけで、面白いアイデアだと思いますよ。それに全体を通して、ウェス・クレイブンの演出はホラーへのオマージュになっているんですね。B級ホラーのカリスマ、ロジャー・コーマンが喜んでゲスト出演したのがわかる気がします。

 

魔の家(1932年/監督:ジェームズ・ホエール)

ボリス・カーロフ

1930年代に数多くのユニヴァーサル・ホラーを作ったジェームズ・ホエールの作品のひとつ。

嵐の夜に道に迷った2組の男女(男3人、女2人)が、不気味な洋館に泊まることになる。幽閉されていた殺人狂が部屋から出てきて……

言葉が喋れない醜い大男の執事がボリス・カーロフ。他にもチャールズ・ロートン、メルビン・ダグラス、レイモンド・マッセイが出演しており、B級映画とは思えない顔ぶれです。

ただし、中身は“出るぞ、出るぞ”ばかりで、最後まで気をもましただけ。最近の血しぶきホラーだったら、最初の30分間で3人は死んでいるんじゃないかなァ。

ところで、ジェームズ・ホエールの晩年をセミ・ドキュメンタリー・タッチで描いたのが、1998年度のアカデミー賞最優秀脚色賞など22部門の映画賞を受賞した『ゴッド・アンド・モンスター』でしたね。

 

ハロウィン・レザレクション(2002年/監督:リック・ローゼンタール)

ネット放送の企画で男女6人の若者が、マイケルが住んでいた惨劇の家を探訪する。誰もいないはずの家には……

ジェイミー・リー・カーティスがプロローグで殺されてしまうのは気に入りませんが、特別出演的扱いなので仕方ないでしょう。

ジェイソンやフレディがコメディ化していくのに対してブギーマンは正統派ホラーを継続していますね。成功しているとはいえませんが演出も工夫しています。ただ、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』をマネすることはないと思うけど……

左記画像はジェイミー・リー・カーティス。

 

 

 

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