1950年代は西部劇の黄金期


1950年代に日本で初公開された西部劇は、年度毎に以下の通りとなっています。

年 度   本数   代表作品

1950年 21本 『腰抜け二挺拳銃』、『死の谷』

1951年 43本 『西部の男』、『アニーよ銃をとれ』、『黄色いリボン』

1952年 37本 『赤い河』、『ウィンチェスター銃73』、『真昼の決闘』

1953年 35本 『壮烈第七騎兵隊』、『シェーン』

1954年 37本 『ブラボー砦の脱出』、『帰らざる河』

1955年 26本 『ヴェラ・クルス』、『日本人の勲章』

1956年 35本 『捜索者』、『必殺の一弾』

1957年 51本 『OK牧場の決闘』

1958年 59本 『ゴーストタウンの決闘』、『西部の人』、『大いなる西部』

1959年 40本 『リオ・ブラボー』、『ワーロック』

50年代は、アメリカで同年代に製作された作品だけでなく、戦争で輸入されなかった戦前の作品も公開され、これにリバイバル作品が加わるのですから、質・量ともに西部劇全盛期といってよいでしょう。

現在ではジャンルとしても成り立たなくなった西部劇ですが、当時は西部劇の中に各種ジャンルがありました。コメディ西部劇、ミュージカル西部劇、現代西部劇、騎兵隊西部劇、開拓西部劇、保安官西部劇、無法者西部劇、カウボーイ西部劇等です。そうしたジャンルの中で、最高傑作と云われる作品が顔を揃えているのが50年代なんです。

私が自分の意志で西部劇を観始めたのは60年代になってからで、60年代以降にリバイバル上映された名作以外は、50年代の作品を映画館では観ていません。たいていはテレビの洋画劇場なんですよ。

ちなみに、私が最初に観た西部劇は『フェザー河の襲撃』(1953年/監督:ゴードン・ダグラス)で、これは西部劇に対する興味からでなく、立体(3D)映画が観たかったからです。アメリカではテレビの影響で映画観客が激減しはじめ、その対抗策として期待したのがシネマスコープ等の大画面と3D映画でした。インディアンの放った矢がビュンビュン飛び出してくるスリル満点の映像に興奮しましたよ。

インディアンの襲撃がある西部劇は3Dに適しており、この作品以外にも『タイコンデロガの砦』と『ホンドー』が3D上映されています。だけど憶えているのは飛び出してくる画面だけで、映画の内容なんてパンフレットを見ても思い出せません。

飛び出すだけで、ドラマ作りのできなかった3D映画は2年もしないうちに廃れ、『帰らざる河』に代表される大画面(シネマスコープ)が映画の中心になっていきました。  

 

 

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