大友柳太朗の部屋


 

 チャンバラでまっさきに想い出されるのは、何故か大友柳太朗なんですよね。

 父親に連れられて見た、大河内伝次郎の「丹下左膳」や鶴田浩二の「眠狂四郎」も記憶の片隅に残っているのですが、子ども心にはっきり印象づけられたのは『笛吹童子』の霧の小次郎なんですよ。

 『笛吹童子 第一部どくろの旗』のラストで、笑い声とともに黒雲に乗って現れる霧の小次郎。あの笑い声は今でも耳に残っています。大友柳太朗は笑い声の似合うスターでしたね。それと、スケールの大きい立ち回りにはホレボレしました。

 当時、東映のチャンバラスターといえば、片岡千恵蔵、市川右太衛門の両巨頭がいて、中村錦之助、東千代之介、大川橋蔵が若手として活躍していました。大友柳太朗はその中間にいて、頼れるオジさんといった感じでしたよ。

 私が小学生の頃、近所の映画館(封切から、かなり遅れて上映される三番館)では、東映、日活、東宝を中心とした3本立て興行をしていたのですが、大友柳太朗の映画は欠かさず(大友柳太朗主演の映画で上映されなかったものが結構ありましたが)観ていました。

 ちなみに日活では小林旭が、東宝では特撮ものが私の必須映画なんです。

 好い子の味方であった大友柳太朗への個人的想い入れで、このコーナーを作ってみました。

 尚、大友柳太朗について詳しく知りたい方は『大友柳太朗快伝』(ワイズ出版)がお薦めです。

 

 

大友柳太朗作品集

ノスタル爺が観た大友チャンバラ映画

 

 

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