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『月刊映画音楽(1961年6月号)』のソノシート 西部劇音楽特集号でして、収録されている曲は「リオ・ブラボー(皆殺しの歌)」、「ジャイアンツ」、「OK牧場の決闘」、「駅馬車」、「誇り高き男」、「シェーン」とお馴染みのものです。ソノシート・ブックの楽しさは、中に掲載されているコラムにあります。双葉十三郎の「戦後西部劇ベスト10」とか、中原弓彦の「三人の拳豪」とか、深沢哲也の「想いでのファイト・シーン」とか、大藪春彦の「西部劇とガン」とかね。 ちなみに、双葉十三郎の「戦後西部劇ベスト10」は(荒野の決斗、大いなる西部、シェーン、真昼の決斗、黄色いリボン、西部の男、白昼の決斗、リオ・ブラボー、ウィンチェスター73、駅馬車)で、中原弓彦の「三人の拳豪」は(ジョン・ウェイン、ヘンリー・フォンダ、リチャード・ウィドマーク)で〜す。 |
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『月刊映画音楽(1962年2月号)』のソノシート 続々々西部劇音楽特集号とあるように、昨日紹介との間に2回特集が組まれているようですね。1961年は西部劇ブームだったんですよ。 でもって、このソノシート・ブックに収録されている曲は、「コマンチェロ」、「リオ・ブラボー(ライフルと愛馬)」、「縛り首の木」、「ブロンコ」、「決断の3時10分」、「帰らざる河」、「黄色いリボン」、「バッファロー大隊」と珍しいものはありません。 コラムは植草甚一の「なぜ西部劇が好きじゃないんだろう」と、水野和夫の「映画にみる西部の英雄」が面白かったですね。西部劇とは関係ないのですが、1961年度の映画音楽ベストテンが紹介されていて、1位:栄光への脱出、2位:日曜はダメよ、3位:危険な関係、4位:アラモ、5位:熱風、6位:ボーイ・ハント、7位:素晴しい風船旅行、8位:地下鉄のザジ、9位:荒野の七人、10位:さよならをもう一度、となっています。メロディーが思い浮かぶのは半分しかありませ〜ん。 |
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『最新西部劇音楽集』のソノシート(エンゼルシート) 「騎兵隊」、「ララミー牧場」、「黒い狼」、「荒野の七人」、「片目のジャック」、「ローハイド」、「荒野の決闘」、「燃える平原児」が収録されていますが、「黒い狼」は珍しいですね。ダーク・ボガード主演の英国西部劇ですからね。 コラムは、双葉十三郎の「西部劇の音楽とアクション」が面白かったです。「いとしのクレメンタイン」が「雪山讃歌」に替わったことに憤慨されていましたが、同感です。 「拳銃あれこれ」では名銃の必須条件として、1.耐久性、2.連発数、3.発射速度、4.弾丸装填の迅速性、5.操作の安全性、6.銃全体のバランス、7.構造の普遍性と部品の互換性、をあげていましたが、当り前のことなんですが、改めて云われると納得感があるので〜す。 |
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『西部栄光音楽集』(コダマプレス) 収録されている曲は、「黄色いリボン」、「ブロンコ」、「シャイアン」、「縛り首の木」、「騎兵隊マーチ」、「レストレスガン」、「大いなる西部」で、テレビ西部劇主題歌「レストレスガン」が現在では珍しいですかね。 曲目の紹介はあっても、コラムはありません。 |
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『ガンファイトベスト17』(コダマプレス) 収録されている曲は、「ネバダ・スミス」、「砦の29人」、「騎兵隊」、「荒野の1ドル銀貨」、「荒野の用心棒」、「ハイ・ヌーン」、「OK牧場の決闘」、「遥かなるアラモ」、「ジャニー・ギター」、「大いなる西部」、「コマンチェロ」、「荒野の決闘」、「荒野の七人」、「バファロー大隊」、「リオ・ブラボー」、「縛り首の木」、「駅馬車」で、ガンファイトがベストでない作品も含まれていますね。 これまた、曲目の紹介はあっても、コラムはありません。 |
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『ウエスタン名曲デラックス14』(ケイブンシャ) 収録されている曲は、「OK牧場の決闘」、「誇り高き男」、「真昼の決闘」、「帰らざる河」、「ジャニー・ギター」、「駅馬車」、「アラモ(遥かなるアラモ)」、「砦の29人」、「大いなる西部」、「シェーン」、「荒野の用心棒(さすらいの口笛)」、「続荒野の用心棒」、「荒野の1ドル銀貨」、「夕陽のガンマン」で、マカロニ曲でわかるように後期のソノシートです。初期のペラペラなものと違って、赤盤並みの厚さがあり、両面で聴くことができます。超厚盤ハイシートと名づけられています。 コラムは日野康一の「西部劇ブーム、その裏にあるものは!」で、最後のブームとなった1967年〜69年のマカロニウエスタンの魅力に触れています。一言でいえば、“健全娯楽を第一とする本場ものが、倫理規定にひっかかってできないことを、やってのけた”ことにあるわけですな。それに加えて主題歌の魅力もね。 |
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『殺し屋用心棒テーマ集12曲』(ビクター出版) 収録されている12曲は、「殺しの免許証」、「続・殺しの免許証」、「殺し屋のテーマ(契約殺人より)」、「皆殺しの歌(リオ・ブラボーより)」、「殺し屋がやって来た」、「皆殺し無頼」、「荒野の用心棒」、「続・荒野の用心棒」、「南から来た用心棒」、「真昼の用心棒」、「暁の用心棒」、「ヤンキーのテーマ(さすらいの用心棒より)」です。「ヤンキーのテーマ」は日本未公開マカロニウエスタンで、ニニ・ロッソが作曲した珍しいものです。 コラムは矢野庄介の「殺し屋対用心棒」と、根本忠の「ウエスタン・アクションと銃」が面白かったですね。 |
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『アラモの歌』(日本エンゼルレコード) バッド・アンド・トラヴィスという男性デュオが歌う薄いビニール・シートが2枚(「アラモの歌」と「遥かなるアラモ」)が付いています。ヒヤリングだけで理解していた「アラモの歌」の歌詞カードがあったので満足です。 |
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『シェナンドー』の主題歌ソノシート 『シェナンドー』はNET(現:テレビ朝日)系列で1966年1月4日〜8月23日に放送されていました。このソノシートは番組提供会社(協栄)の景品ですね。 シェナンドー河の傍で記憶を失って倒れていた主人公シェナンドー(ロバート・ホートン)が、自分が誰であるかを探して旅をするのですが、命を狙う人物が現れたり、顔を見て逃げ出す人物が現れたりと、ミステリータッチの西部劇でした。何故か最終回は観ておらず、結局、素性はわからないままなんですけどね。 曲は西部劇民謡(元はミズーリ河の舟唄)として有名なものですが、歌詞はドラマに即した日本語歌詞になっています。♪〜オー、シェナンドー、何故に行く、今日もただ独り〜 |
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『拳銃無宿』の主題歌ソノシート このソノシートも番組提供会社(岡三証券)の景品ですね。ジミー時田が歌っているんですが、番組に使用されたのか記憶にありません。 ♪〜流れる星を見つめて、俺はひとり荒野を行くよ〜 |