雑学講座2・さらば98

 98とはいっても、マイクロソフトのバグだらけ最新OSの事じゃないです。NECのパソコン・PC−9801シリーズの事です。
 ついに俺も、長年愛用していたPC−9821Xa10に見切りをつけ別れを告げ、DOS/Vユーザになりました。今回はそれを記念して、俺とパソコンのお話。

 時は昔、世間に「ファミリーコンピュータ」が発売された頃。

 ゲーム講座、なんぞ開いてるのを見れば分かるでしょうが、俺もファミコンが欲しくて欲しくてしょうがなかったです。マリオしたかったです。だが、その時俺は小学2年生。1万5千円(定価)もの大金なぞ調達出来る訳も無く、父に相談する事にしました。

俺「ねぇ〜ん、パパァ?お願いだからファミ…」
父「駄目」

 問答無用です。しかも俺の言う事読まれてます。悔しいです切ないです。でも俺の父は頑固者。なかなか説得するのは難しいんです。えぇ、未だにTVゲームの事を「ピコピコ」と呼んでます。
 そんな途方に暮れる俺の前に流れたTV・CMがありました。ファミコンの様に、カートリッジを差し込めばすぐにゲームが出来るパソコン「PV−2000」(カシオ製)!!

「これじゃっ!」

 パッと閃いた俺は路線変更し、PV−2000を買ってもらう為、父に再度交渉しました。

 今度はすんなり交渉成立。決め手となったキーワードは「プログラムの勉強する」でした。もちろん「ゲーム」とは一言も言ってないです。「けっけっけ」とほくそえむ俺。
「これで家で思いっきりゲーム出来るぜ。」

 だが甘かった。PV−2000は、俺が購入した途端にあっという間に廃れてしまいました。店頭からもあっという間に消え、買えたゲームは「ぷーやん」というゲーム1本のみ。さすがにすぐ飽きました。
 仕方が無いので、当初の口実通りプログラムの勉強しようと思ったんですが、これが更に甘かった。
 なにしろ、PV−2000の搭載メモリは2キロバイトメガじゃありません。キロです。フロッピーディスク以下です。ちょっとプログラムを打ってるとすぐに「Out Of Memory」というメッセージ(訳すると「ねぇ僕もう憶えられないよ助けてママァ〜ン」という意味)が出やがります。
 許すまじカシオ。このせいで俺は未だにカシオが嫌いです。

 そういう失意の中、俺がプログラムの勉強をする為に毎月購入していたパソコン雑誌には、当時繁栄を極めていたPC−9801のカタログがありました。
 凄いスペック(PV−2000と比べて)。でも凄い値段(PV−2000と比べて)「ヘボぞう」と名づけたPV−2000を押し入れに叩き込んだ俺は、カタログを見ながら、いつかPC−9801を手に入れる日を夢見てました。


 そして時は流れ、俺は就職。
 さすがに自分の自由になる金が出来ると、幼き日の野望が首をもたげてきます。ボーナス片手に秋葉原へ。

 秋葉原の電気街を見ると、なぜか路上でパソコン売ってました。さすが秋葉原。
 裏通りに入ると、スタンガンとか何に使うのか解らない部品が売ってます。やるな秋葉原。
 ふと周りを見ると、アニメのポスターをビームサーベルの様に背中のバッグにさしてる人がウジャウジャいます。怖いよ秋葉原。
 ジュースの自販機には、なぜか「おでん」が売ってます。すごいよ秋葉原。

 こうして、今までお世話になってたPC−9821Xa10を手に入れた訳です。えぇ、そりゃ嬉しかったです。
 …だが無情にも月日は流れ、俺のPC−98にもそろそろ限界が見えてきました。俺は涙を飲んで、PC−98から身を引きます。この心境を言葉にすると、

生徒代表「私達は今日、卒業しますっ!」
生徒全員「卒業しますっ!!」

 って感じです。

 すまん。だがよく君は頑張ったよ。迷わず成仏してくれ。

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Writen By Dai.Kazami