その22・占いの時期ってどこまで正確なの?

ってまた、難しい質問ですな、コレは。
この質問に答えるためには、僕がどうやって時期を出しているのかを書かなければならないわけですが、正直書くのも面倒だし読むのはもっと面倒でしょうから、簡単に書きますね。
占星術では、いろーんな時期の出し方がありますが、僕が普段使っていて、なおかつポピュラーなものとしては、「一日一年法」というのと、トランジットがあります。
「一日一年法」というのは、たとえば生まれて20日後の星の配置が20歳の時の運勢を示すというものです。つまり質問者が20歳だとすれば、誕生日の20日後の星と生まれた時の星同士がなんらかの角度を作っていないかどうかを見るわけです。
トランジットの方はもっと簡単で、いま現在動いている星と、生まれた時の星の関係を調べるわけです。
例として僕のケースをあげますと、僕の太陽は射手座の3度にあります。で、32歳の時に、進行した太陽は山羊座の5度にありました。で、僕の天王星は乙女座の5度にあり、山羊座の5度とちょうど120度の角度をとることになります。
120度は「トリン」あるいは「トライン」といわれ、太陽と天王星がトリンを作る時期は「環境の良い変化・思わぬチャンス」があるとされています。
とはいえ、32歳の誕生日から33歳の誕生日までの365日間だけというわけではありません。
大体その前の年から徐々に影響が現れだし、次の年(つまり33歳)にも影響は残ります。
したがって、31歳から33歳の間が、僕にとって「環境の良い変化・思わぬチャンス」に縁のある時期だということになります。
実際、その間はいろいろありました。占いを止めたし、友人と家賃を出し合って事務所を借り、新しい仕事をしたし、引っ越しをしたりしました。盲腸を切ったのもその時です。
が、実際問題として「31歳から33歳の間はいろいろといい変化や思わぬチャンスに恵まれる時期ですよ」という答でお客さんは納得してくれるでしょうか。絶対しませんね。必ずといっていいほど「どんな変化? 恋愛で? 仕事で? 何月頃? 転職の可能性もあるの? 恋人出来る?」という質問が返って来ます。また、「いまの彼氏とこれからどうなるか」「転職するならいつがいいか」という質問をしている20代前半のお客さんにとって、10年弱も先のことなどどうでもいいことが多いのです。
その点、トランジットの場合は短期的な「良い時期・悪い時期」を出すのは容易です。
ここしばらくの星の動きを調べ、生まれた時の太陽や月、上昇宮に対し、良い星が好影響をもたらす角度を取る時期、あるいは、あまりうれしくない星がネガティヴな影響をもたらす角度を取る時期を調べればいいのです。
ただ、トランジットの場合、1日1年法で出るほど、その影響は強くありません。
たとえば、恋愛運や金銭運を観る場合の重要な星・金星が、生まれた時の太陽と良い角度を作る時期は一般的に金星の司る、恋愛や金銭面に良い時期ではあります。ただ、その現れ方は人それぞれで、ある人は大恋愛をするかもしれませんし、また別の人は友達からの誘いが増える程度かもしれません。また、別の影響力の強い星がネガティヴな角度を取っていたりすると、そちらに負けて帳消しになってしまうこともよくあることです。
そういう要素が複雑に絡み合う中、ハッキリとした時期を出すというのは至難のワザです
したがって「××に良いのは、ここ4、5年の中ではいつでしょう」程度ならまだしも、「1月と5月とならどちらがいいでしょう」など、短いスパンでは、どちらとも言えないこともあります。どちらの時期もたいしたことないってこともあるからです。
長くなってきたのでそろそろまとめたいんですが、簡単に書いてもこういうカンジなのです。何が起きるのか、いつ起きるのか、その両方について具体的な情報を提供出来ないと、なかなか納得していただけないのがつらいところですが、とにかくそれはとても難しいことで、僕もいまだに勉強中です、ということです。

その23・同じ質問について占う場合、どれくらい間をおけばいいのか

これもよくある質問ですが、大体3ヶ月くらいが妥当な線じゃないでしょうか。
ただ、たとえば交際中の相手とケンカをしてしまった、ということで占って「このままだと別れてしまう可能性が高いから、こちらから謝った方がいい」という答が出たとします。で、その通りにした結果、一週間後に相手の態度が明らかに変わった、というようなケースや、謝るくらいなら別れてもいいや、とこちらの気持ちが変わってしまったケースなど、一度目の占いに出たアドバイスに従ったり従わなかったりした結果、状況が変わった場合は、その段階で再度占ってみればいいと思います。
「ということは、『状況が変わる』ということまでは占えないのか」と思われるでしょうが、ハッキリ言ってそこまでは無理です。
ひとりで悩み続ける、あるいは占師に相談する、このどちらの道をいくかという段階で、すでに状況は変わっています。さらに、占いのアドバイスを受け入れる、あるいは受け入れない、でも変わってくるでしょう。
タロットのような占いでは特に、「現在の精神状態や周囲の状況から考えると、こうなる可能性が一番高い」という結果が出ることが多いのです。
もちろん変えようのない結果、というのも存在します。運命的なものだとか、強制的な環境の変化だとか、自分一人ではどうにもならないことっていうのもありますから。
ただ、基本的には何か変化があってから、何もなかった場合は3ヶ月から半年くらい間をおいて、というのがいいみたいですね。

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