2004年6月度MCTツーリングレポート |
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2004年06月22日 第1版公開 |
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日時 |
6月20日(日) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
目的地 |
茨城県・筑波山周辺〜椎茸料理の【きのこ亭】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
天候 |
東京&埼玉県内:晴れ!\(^o^)/\(^o^)/ 茨城県内:どんよりした曇り | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
AM3:00、突然目が覚める。前日床に入れたのはPM11:00頃だったから正味4時間の睡眠だ。まだあまりにも早いのですぐに起き出さず布団の中でウダウダしていたが一向に眠れないので、仕方なくAM3:30に寝床からはい出す。5回分セットした携帯のバイブレーター目覚ましは1回も鳴らすことなくその役目を終えた。 時間があるので携帯と YAHOO!の天気情報をチェックする。どちらも東京・茨城とも「晴れ時々曇り」と同じだ。茨城の方は午後に降水確率が10%となっているが、東京の方は夕方6時まで降水確率0%のままだ。これならこの日はレインウェアを持って行く必要はなさそうだな。 My Wife も起きてきてくれて朝食の準備をしてくれる。前日のうちにツーリングの支度も済ませておいたので余裕で朝を過ごす。PC でTVをつけるとF1アメリカGPの予選をやっていた。日本人の佐藤琢磨選手が3番グリッドを獲得して、嬉しそうに予選後のインタビューに答えているのを見て私もなんだか嬉しくなってくる。
少ししてM尾氏とS原氏がやって来た。それを合図に?他のメンバーが続々と集結してくる。
簡単な出発前朝ミーティングを行い、AM5:35順次スタートする。台数が多いので途中で寸断されるかもしれないため、サブ幹事のO川氏が隊列の中程に入る。なので私は最後尾になろうと各車がスタートしていくのを待つ。
各車がすぐ裏の細い道に消えていく中、N.T中氏がまだスタートできない。くわえタバコでノンビリと支度しているもんだから、他のメンバーがいなくなってからも1〜2分くらい留まっていた。ようやくスタートしたはいいが、路地奥の十字路で早くもどっちに行っていいかわかっていないらしい。なのでそこからは私がN.T中氏を引っ張る形で走って行く。ひばりヶ丘駅に行く手前に、都道36号保谷志木線に抜ける新しくできた太い道を行くよ、とあらかじめ聞いていたので、その道に向けて行けばいいや。 ひばりが丘団地の中を抜けてその新しくできた道に向かう。みんなよりだいぶ後に出発したので、前走車が見えなくて当然だと思っていたので、ただひたすら予定されている道を進んでいく。後で聞いた話では、その新しくできた道と交わるところで先頭集団が信号待ちをしていたらしい。一番最後に出た私とN.T中氏が、一番最初に出発した隊列をこの時点で抜かしてしまっていたのだ。 そうとは知らず、前にいるハズと思っている前走車目指して2人は突き進んでいく。少々のオーバースピードもなんのその....f^^; 埼玉県道36号となった保谷志木線から【市場坂通り】に入り、和光樹林公園脇の道に入る。するとトバせる道の前方にパトカーが!なんてこったい、急いでいる時に限って“制限速度遵守車”に出くわすなんて!しかもこの道はトバせる道といっても制限速度は 40 km/h だ。しばらくはガマンの走行だ。 東京外環自動車道の側道部分でもパトカーに前を押さえられたままだ。でも次の信号でパトカーは左折していってくれた。そしてその交差点の向こう側でU海氏が待っているのが見えた。あれ?他のメンバーがいないぞ?どうなっているんだろう? U海氏もバイクが2台しかいないので、はじめは私らだと思わなかったらしい。3人で停まっていると、後ろからM野氏を先頭にした第一陣がやって来た。後続を待つ必要もないので、M野氏らにはそのまま先に進んでもらった。N.T中氏にも第一陣についていってもらうことにし、第二陣を私とU海氏で待っている。しかし一向に残りのバイク達が来る気配がない。これはひょっとして、どこかで私とN.T中氏を待って停まっているのかも........ふと携帯を見るとO川氏からメッセージ付きで着信があった。すぐさまかけ直して連絡を取る。 私 「もしもーーし」 うーーむ、一体どんなルートを走り、どこで待っててくれたんだろう?....(^^; とにかく先に進むことにしよう。第一陣はそんなにスピード出せていないとは思うが、10分も違えば結構な差になっているはずだ。今度はU海氏と二人で先行車達を追っていく。
東京外環自動車道の下道にあたるR298【東京外かく環状道路】は流れが速い。ノンビリ走っているクルマなど皆無に等しい?くらいみんな飛ばしている。その流れに乗り走って行くと、美女木を越えたあたりで第一陣に追いついてしまった。あれ?もう追いついちゃったの?というくらいあっさり追いつき、その後は第一陣の「60 km/h 厳守走行」の後ろについていく。その横をペースの速いクルマやバイク、大型トラックなどがどんどん追い抜いていく。もちろんこれは小排気量車のK谷女史に配慮してのことだが、意志の固い?M野氏の右手はそれ以上スロットルを捻ることはなかった。 第一陣がこんなゆっくりペースで走っているので、残りの第二陣もすぐ追いついてくるかと思いきや、川口を過ぎ草加を過ぎる頃になってもなかなか姿を現さない。もう間もなく、O川氏が「曲がるところがわかりづらい」と言っていたM野氏お得意ルートへの分岐のポイントがやってくるぞ。大丈夫かなぁ? ようやく後続が追いついてきた。走りながら合流すると、間もなくM野氏お得意ルート、埼玉県道29号への分岐が現れた。O川氏達、間に合ってよかったね。....(^^; 埼玉県道29号へは右車線から分岐していく。分岐後に現れる交差点を左折して、R6に抜けるM野氏お得意ルートが始まった。途中、K谷女史が給油のためGSに立ち寄る。他のメンバーはまだ給油せずに大丈夫だ。ほどなくしてK谷女史の給油も終了し、すぐに出発する。
〔流山橋〕を渡ると千葉県に入る。すぐの〔流山8丁目〕交差点を左折し千葉県道5号へ、さらにすぐ右折で流山市の市道へと入っていく。しばらく進み、踏切を渡ってすぐを右折するとR6が姿を現す。なるほど、このルートだとさほど混まずにR6へと抜けることができるんだな。覚えておこうっと。この時、先頭集団は既にR6へと左折していっており、隊列中段以降が信号待ちで残される形となった。 R6【水戸街道】も流れは速い。先頭集団は目視できる範囲にはもういない。かなり先の方に行っているようだ。しかし寸断された後続で隊列の先頭になったM徳氏は、信号待ちの際も素直に?クルマの後ろに停まってすり抜けても行かず、先行車に追いつこうという風には見られなかった。なので私が率先して信号待ちの車列の前に出て、青信号と共にスロットルオープン!前がクリアなR6を突進していく。 この道では先行車はそこそこスピードを出していたのか、すぐには追いつかず、やっと追いついたのは取手の少し手前のあたりだった。ほどなくして後続も追いついてきた。 茨城県に入り、R6が分岐する地点にやってきた。一方は直進でバイパス道、他方は右折で旧道だ。信号で停まった時はバイパス向けの車線にいたが、O川氏が先頭に出てM野氏に何か話している。その後右折レーンへと隊列を移動させた。おそらく、朝食タイムの頃合いだけどバイパスの方に行ったら何もないことがわかっているので、あえて旧道の方に行こう、と提案してくれたのだと思う。それともう一つ。バイパスではみんな飛ばすけど、60 km/h 厳守走行では後続のクルマ達に迷惑をかけるから、の意味合いもあったかもしれない。 青信号と共に右折レーンをそろそろと前進させていく中、何を思ったのか、A川氏が猛ダッシュして、発進し始めている対向車のすぐ目の前を通過していった。対向車がゆっくり発進してくれたからいいものの、そうでなかったらちょっと危ないシーンだった。どうも、A川氏は自分らの方向だけが青信号になったのだと思い違いをしていたらしい。自分以外のバイクがついてこないので、はじめて危なかった走行を自覚したようだ。何はともあれ、何事もなくてよかった。 全車無事に右折を終えてR6旧道を進む。もう間もなく先ほどのR6バイパスとの再合流地点だろうというところで前方にコンビニが。先頭のM野氏は入るかな〜?と見ていると、ようやくウインカーが点きコンビニにすべり込んでいく。ここで朝食休憩だ。AM7:35、きっちり2時間走ってセブンイレブン【茨城牛久南店】に到着する。 この日、革パンツを履いてきたのはO川氏、U海氏、O村女史の3名。U海氏とO村女史はいつものことだが、O川氏は何年かぶりに革パンツを履いてきたらしい。この日はそれがあだとなり、暑くてたまらないらしい。この後も休憩の度にブーツを脱ぎファスナーを開けて涼んでいたが、足全体は暑いままだったようだ。 「そろそろ行きまーす」M野氏のかけ声と共に出発準備をする。するとO川氏の方から「バイクチェンジします?」と誘ってきた。え?もう乗らせてもらえるの?それじゃあ、と快諾し、バイクチェンジ!この先しばらくは私が RF に乗っていく。果たしてどんな乗り味なんだろうか?AM8:00、コンビニをあとにする。
スタートしてすぐ、車体を左右に振ってみる。か、軽い!KATANA と比べると雲泥の差だ!(比べる対象が間違っている!との批判はこの際無視する....(^^;) どれ、スロットルをちょいと一捻り........ものすごくリニアなパワーの出方だ。レスポンスがいい。社外マフラーがついているので音もいい。加えてエンジンの回転が軽いので、国内仕様の 900 にもかかわらず、KATANA よりパワー・トルクが出ているように感じる(スペック上は KATANA の方が上)。ブレーキの効き・タッチも私好みで、このまま手放したくない衝動に駆られてしまった。....A^^; スタイルが個性的なので人によっては好みが分かれるだろうが、全てのバランスがとれていてバイクとしての性能はとてもいい。安心してスピードを乗せていける。 〔学園都市南入口〕交差点で停まった時、U海氏が「ここ曲がるんじゃないの?」と聞いてきた。信号の標識だけ見ると私も勘違いしそうになったが、今回は茨城県道55号を走る予定にしている。今の交差点を左折するとR408なので明らかに違うのだ。それを説明しようとしたら信号が青に変わり、そのままスタートしてしまった。しばらくの間、U海氏は不安だったかもしれないな。 案内標識が茨城県道55号をアナウンスしている。全車これを左折し、茨城県道55号【学園大通】を進んでいく。ここでも信号で前後が寸断されがちになる。でもこの日はむしろ喜んで?寸断される人が後方で多かった。なぜなら、追いつくためにスロットルをワイドオープンできるからだ。私も喜んで?走って行く。 少ししてO川氏にバイクを返す。KATANA に戻るとスロットルの重さに少し戸惑う。短い時間だけどすっかり「RF慣れ」してしまっていたのだ。すると今度はM山氏がバイクチェンジしよう、と声を掛けてきた。M山氏の ZX-10 はかなりイジってあるバイクなので少々戸惑うが、どんなものか乗ってみたい思いも以前から多分にあったので、この機会に乗らせてもらうことにする。 改造多数の上にハイスロットルが組まれているので最初は少々ビビりながらスロットルを開ける。しかし思ったほどクセはなく、クラッチミートもごく自然にできる。それでいてやはりハイスロだ。ただでさえパワーのある逆車でハイスロ組まれているもんだから、グワワッ!とパワーが立ち上がり、あっという間にスピードが乗っている。こんな加速、KATANA じゃとてもじゃないができないな。これはこれで楽しい。これも手放したくないなぁ。....(^^; ひとしきり ZX-10 を楽しませてもらった後、互いに自分のバイクに戻る。M山氏に「KATANA はパワー無かったでしょ?」と聞くと、「いや、(エンジン回転を上げて)回せば楽しめたよ」との返事。ま、KATANA はパワーを楽しむバイクでなく、昔ながらの空冷エンジンの“ゴリゴリ感”を楽しむのが正解のような気がする。 ふと気づくと空はどんよりとした重い雲が覆っている。おかしいなぁ、今日は茨城県内も晴れ時々曇りのハズなんだけどなぁ、などと思いながら、「まぁ、雨さえ降らなきゃいいや」的な考えでどんどん走って行く。 そんなこんなしていると道はいつの間にかR408になっていて、ほどなくしてR125に到達する。〔学園都市北口〕交差点を右折してR125に入り、すぐさま現れる茨城県道14号へと左折する。この道は筑波山に行く定番ルートだ。次の茨城県道42号に入れば、筑波の峠道の始まりだ。
........しかしここでは遅いクルマに前を阻まれてしまう。もっと速く走って欲しいなーーと思いつつも、そのまた前を走る第一陣も遅いので致し方ない。 しばらくすると、先頭が有料道路の筑波スカイラインの方にノーズを向けながら停車した。おいおい、今日はそっちに行かないはずだよ。しかし避ける道がない。留まっていても後方から来る筑波スカイラインに入ろうとしているクルマの迷惑になるので、一方通行をやむを得ず逆走してこれをかわし、その脇の道に逃れる。ほどなくして全車が脇の道に逃れてきたが、ふと路面を見ると「二輪車通行禁止」の文字が。え?通行禁止なのか?ここしか道がないように見えるが........地図上で伸びている茨城県道42号はこっちじゃないのか? 前方を二輪の峠族が走り回っている。私らの直前でUターンを繰り返して峠道を楽しんでいるようだ。なので走れそうな気がして、M野氏やO川氏はそのまま進んでいこうとする。しかしどうも私が納得いかない。だって、ちゃんと路面に「二輪車通行禁止」と書かれている。それに、ツーリングマップルで筑波スカイラインの脇に書かれている白い道がどうしても引っ掛かっているのだ。今いる所は、この白い道(つまりは県道ではない)のではないか、と思えてならないのだ。それならば、とM野氏が筑波スカイラインの料金所の係員さんに聞きに行く。するとやはり、今いる道は通行禁止の白い道だ。では肝心の茨城県道42号はどこなのか? 後ろを見ると、なにやら細くて急勾配に下っている道らしきところが見えた。ひょっとして、それがそうなんじゃないか?........それが正解だった。一見しただけでは道があるように見えないところが、実は茨城県道42号だったのだ。とってもわかりづらい! 道がわかったところで、こんなところには長居は無用だ。早速発進していく。先に行った人たちはその道にはいるとすぐに姿が見えなくなっていく。おもむろに私もスタートする。 ようやくのことで急勾配部分を抜け、常識的な勾配の所に出た。勾配がついていても、先ほどの急勾配に比べればフラットのようなものだ。とりあえず一息つけるな、これで。
【広域農道フルーツライン】までやって来た。案内がなかったので先頭は曲がりかねていたようだが、地図ではその道しか残っていない。私が促す形で先頭が左折して【広域農道フルーツライン】に入っていく。入ってすぐ 1 km 程度の所の信号をまた左折していく先頭。あれ?地図上では次に曲がる茨城県道7号まで 3 km くらいありそうだ。曲がるにはまだ早いような........やはり曲がるのは早かった。名もない町道に迷い込んだようだ。すぐさまそれに気づき、Uターン。再び【広域農道フルーツライン】に戻っていく。 2 km ほど走ってようやく茨城県道7号に到達する。今度は間違いなく曲がっていく。ちょっとした峠道を楽しんだ後、隊列が止まる。そして先頭のM野氏だけが「ちょっと見てくるから待ってて下さい」と言い残して右の道に向かって走り出していく。2番手のA川氏以降はその場に留まっていたが、あたりに「ここ:上曽峠、右:足尾山」の文字を見つけた私は、M野氏が走って行った道がこれから行こうとしている稜線上の道だと確信するに至った。なので「間違いないので、この道を行って下さい」とA川氏を促して発進させる。それに続いて隊列も後を追う。 細い峠道を進んで少し広くなった部分でM野氏が停まっていた。後続もここで一旦停車する。M野氏によると、ここからの眺めがよさそうなので停車してみた、とのこと。みんなもエンジンを切ったので、ここで小休止することにする。この時点でAM9:35だ。 この先どうしよう?M野氏はAM11:00の【きのこ亭】オープン前までにたどり着きたいらしい。しかし女性もいることだし、その手前でコンビニがあったら一旦停車しよう、と提案する。M野氏も了承してくれたが、果たしてコンビニはあるだろうか? 10分ほど小休止して隊列をスタートさせる。
いつの間にか足尾山を過ぎ、一本杉峠まで到達したようだ。茨城県道218号に入るはずだ。ところが先頭が前に進んでいこうとしない。どうしたのか、と前を見ると..........だ、ダートだ!それもかなり下っている!軽いバイクならまだしも、大きいバイクにはとてつもなく大変な道だ。なのでM野氏も引き返そうかどうしようか悩んでいる様子だ。しかし、ここまで来て引き返すのもどうかと思うし、さてどうしたものか........? 行きたい方向の茨城県道218号はダートだ。反対方向に行く茨城県道218号は舗装されているようだ。少し思案した後、私は意を決してM野氏に「予定通り直進(ダート行き)しよう!」と進言した。A川氏も賛成してくれた。M野氏も腹をくくったのか、おもむろにダートに向けて発進していく。さぁ、このダートが早く終わりますように。 しかし願いもむなしく、細く下っているダートは延々と続いていく。下っているのでブレーキをかけたいが、ズルッと滑りそうなので細心の注意を払いながらチョン、チョン、と小刻みにブレーキを効かす。フロントもリアも、その度に滑っていきそうな感覚になるが、なんとかバランスを保ちながら基本はエンブレのみで下っていく。そうやって慎重な上にも慎重にノロノロと進んでいくロードバイク達を尻目に、エンデューロタイプやトライアルタイプに乗った人たちがスタンディングのままいとも簡単に隊列を抜いていく。この人達は少々滑ろうがお構いなしだ。事も無げにダートを突っ走っていく。 この時私は、自分の安全もさることながら、実はA川氏を一番心配していたのだ。ウデとかのことじゃなく、エンブレの効かないスクーターだとブレーキのみに頼って減速しなくてはならないからだ。加えてタンクがないのでマシンのホールドもままならないはずだ、と思ったからだ。しかし後でA川氏に聞いてみたところ、A川氏本人は全く不安にならずにダートを下っていったそうだ。マシンの重心が低いので、思いのほか難儀しなかった、とのことだ。 一体どこまで続くんだ、このダートの下りは!と心の中で叫ぶこと数十回、ようやくのことでフラットになった。フラットになりさえすれば、少々のダートでもそんなに不安にならずに済む。ほどなくして舗装路が現れた。あーー、なんてお懐かしやの舗装路よ!なにげない舗装路がこんなに恋しかったとは!....(^^; それにしても、普通の県道で、ツーリングマップルにも特にダートだと記載されていない道がいきなりダートだと思いっきり面食らう。ツーリングマップルも、もっとちゃんと調べて載せておいてほしいよなーー! 何はともあれ、全車無事にダートを走破し茨城県道64号に到達した。舗装路でみな右に左にローリングする。私もタイヤについた汚れを落とすためにローリングをする。間もなく現れる茨城県道140号を経由してR50に出ると、目的地ももうすぐだ。この調子だとコンビニには寄らずに直接食事処に行ってしまいそうだ。
ほどなくして現れた【きのこ亭】の看板で、その手前の大きな駐車場に入ってしまった。すぐに間違いに気づきその看板の向こう側にある【きのこ亭】の駐車場にバイクをすべり込ませる。AM10:50に到着だ。 オープンはAM11:00からなのでまだ早い。なので今のうちに写真を撮っておくことにしよう。
店内から店員さんが出てきて、まだ11時前だけど入っていいですよ、と言ってきてくれた。お言葉に甘えて中に入らせてもらう。 先ほどの急勾配ロードや下りダートなどでの、本人しかわからないエピソード話などで盛り上がりながら食事を楽しむ。やっぱり先ほどのダートではみな苦戦していたようだ。滑っているのがフロントなのかリアなのかわからないままコントロールしてなんとか走ってきた人もいれば、「あ、コケる!」という一歩手前まで行っていた人もいた。 んで肝心の食事の方は、私の感じでは十分おいしい食事だった。「おいしい!」というほどではなかったが、写真の内容で \1,000(消費税込み)なら満足できる。 ここではあまりゆっくりはしない。M野氏によると、ゆっくりするのはこの次に行く【観桜苑】でということらしい。そこでは菖蒲が見所なのだという。PM0:15、出発準備の後【きのこ亭】をあとにする。
R50を再び西に進み、R294で左折。そして茨城県道23号へ右折し、さらに茨城県道15号へと左折していく。暑い中、昼食後ということもありだんだん睡魔と闘う人が増えてくる。そんな中、二股の角にあるGSへと先頭がすべり込んでいく。ここで先ほど給油したK谷女史や燃費のいいM野氏・A川氏以外のほぼ全車が給油した。
給油を終えたらすぐスタート。まもなく【観桜苑】が見えてきて、駐車場の中の日陰のスペースにバイクを停める。PM1:10、【観桜苑】到着。 到着してすぐ、O川氏がズボンを求めて一人発進していく。最初に履いていた革パンツだと暑さに耐えきれないためレインウェアのパンツに履き替えていたのだが、これはこれで風も通さないし、ヒラヒラしすぎて乗りづらそうだった。なので、改めて“パンツ探しの旅”に出掛けていった。果たしてうまい具合に衣料品売っている店があるかなぁ? 他のメンバーは【観桜苑】の中に入っていき、屋根のあるベンチのスペースに陣取る。M山氏は屋根のないベンチの所で寝ころんでいる。そんな中、M野氏、O智氏、M徳氏の3名は菖蒲を楽しみに散策に出掛けた。
菖蒲の中を散策に出掛けた3人も戻ってきたので、ここでもう一枚写真を撮っておこう。せっかく背景に菖蒲もあるし、活用しないテはない。
昼下がりにゆっくりとした時間を過ごし、時計を見るともうPM2:00になろうとしている。そろそろ走り出すとしよう。PM2:05、【観桜苑】をあとにする。
R125に出て西に進み、茨城県道137号を経由して茨城県道56号に出る。少し走った頃、信号待ちで横に並んだO川氏が「バイクチェンジしません?」と声を掛けてきた。どうもO川氏は睡魔に襲われていたらしく、人のバイクに乗れば緊張して睡魔に勝てるんじゃないか、と考えたようだ。また RF に乗れると思っていなかった私は快く承諾し、すぐにチェンジする。すると次の信号ストップの時に、M徳氏が RF に乗りたいと言ってきた。O川氏の了解を得られたので、今度は私はM徳氏の XJR1300 に乗っていくことになる。 久しぶりに乗らせてもらう XJR1300、ポジションは快適でエンジンのパワー感も申し分ない。だが、熱い!下半身、特に両膝がエンジンの熱で熱くてたまらない!両膝はエンジンフィンのすぐそばまで寄るポジションのためだと思うが、同じ空冷の KATANA は全く熱くならない。XJR1300 では、脚全体が触れるマシン部分全てが熱いのだ。これにはまいった!早々にもとのバイクに戻りたかったが、そういう時に限って私と後続とで信号寸断されてしまう。後ろはなかなか追いついてこない。「熱いよ〜!」と叫びながらガマンの走行となった。持ち主であるM徳氏は、よく我慢して乗っていられるなぁ、と感心もした。 XJR1300 に乗ったままR4からR125へ、そして埼玉県道3号を経由して埼玉県道12号へと入ってきた。後ろもようやく追いついてきたので、ここでやっと自分のバイクに戻れることに。熱かったが、今度はその XJR のポジションに慣れてしまったからか、自分の KATANA なのに下半身がとっても窮屈だ。まぁ、これはすぐにもとの感覚に戻るので問題はない。 埼玉県に入った途端、空はほとんど雲のない青空にかわった。それまでも十分暑かったが、こうなるととっても暑い!スピード出して走っている時はエアインテーク&アウトレットのついたジャケットの中を空気が流れていくので涼しいが、40〜50 km/h 程度になるとあまり空気も流れないので暑くてたまらない。 桶川市に入ったあたりで先頭のウインカーが点滅した。その先はコンビニ。1時間ちょっと走って休憩だ。PM3:20、セブンイレブン【桶川五丁台店】に到着した。 私を含め、ここではほとんどの人がアイスで涼をとっていた。アイスだとまた喉渇くんだけどね。....(^^; あともう一回休憩を挟むとのことだったので、ここでは短時間の休憩となった。PM3:35、コンビニをあとにする。
桶川市街に入るあたりから徐々に混み始める。そのころ、今度はM尾氏が「(ZZ-R1100)乗ってみる?」と声を掛けてきた。M尾氏のは改造多数で、特にブレーキは一本指でちょっとレバーを引いただけでガツンッ!って効くよ、と聞いていたので少々ビビっていたが、どんなものか試してみたい衝動が勝ったのか、チェンジしてみる。 あいにく道が混んでてスピードは出せない。すぐに停まらなくてはならない。恐る恐るブレーキレバーをチョンッ、と引いてみる。あ、あれ?全く制動しないぞ?どれ、もう少し........ガツンッ!........思いっきりカックンブレーキになった。おわ〜、なんじゃこのブレーキは!効きが極端すぎるぞ!まるでデジタル世界の「0」か「1」かのごとく、スイッチのオンオフのような効き方だ。これはコワい!「0.5」や「0.7」など、途中がないのだ。 そんな恐怖を覚えている時に、運悪く渋滞にはまってしまう。すり抜けて走り出す隊列の中で、一人恐怖と闘いながらの走行となってしまった。人のバイクですり抜けしていくのは思いっきり気を遣うのに、ブレーキの恐怖も相まって、もうこれ以上M尾氏のバイクに乗っていくのは危険と感じた。渋滞で詰まった時にM尾氏と交代して自分のバイクに戻る。
R17を横断すると埼玉県道12号はようやく普通に走れるようになった。この時既に先頭とはかなり差がついていて、後ろから認識できないくらいまで離れていた。この時、離された隊列の先頭になったのはO智氏だ。先頭になるつもりはないのだが、隊列で走っていて寸断されたので仕方なく一番前になった、というのが正しい状況だ。 R254との交差点までやって来た。この時、先頭のO智氏は特にウインカーを点滅させていない。直進するつもりだ。予定のルートではここを左折してR254〜富士見川越有料道路に向かうはずだ、と記憶していた私は、後ろにいたサブ幹事のO川氏に「ここ、左折じゃないかなぁ?」と言ってみるが、O川氏は「さっきM野氏が川越から裏道がどうの、と言っていたし、誰もここで待っていないから直進でしょ」と返してきた。確かに交差点では誰も待っていない。サブ幹事がそう言うんなら、と青信号と共に直進していく。 “寸断隊”先頭のO智氏はどんどん直進していく。直進すれどもすれども先行車は見えてこない。T字路に突き当たった時に左折方向にU海氏が待っていたので、「あぁ、ようやくここで曲がるんだな」と安心して左折していく。しかし、やっぱり様子がおかしい。その先ずーーーっと直線が続いてかなり先まで見渡せるのに、先行車の影も形もないのだ。さすがにおかしいと気づいたのか、O川氏が左に寄ってバイクを停める。そのまま走って行こうとするO智氏らをホーンを鳴らして停めさせ、とりあえずここで先頭のM野氏に連絡を取ってみることにする。 しかし、一向にM野氏が携帯に出ない。ようやく電話に出てくれた時、やはり、というか、先ほどR254とぶつかった時に左に曲がるべきだったことが判明した。O川氏が携帯の向こうのM野氏に文句を言っている。「曲がる時は、見えるところで待っててくれなくちゃわからないですよ」........M野氏らは、R254に曲がった先で一旦待っていたらしいが、曲がる時は後続から見える位置で待っていてくれなくちゃ意味がない。通過したあとに左に見えても遅いのだ。私もO川氏も、R254を渡る時に左を見ながら通ったが、二人とも先行車達を認識できなかった。まして、話していたルートと違う方に行く時は、特にこのへんを徹底しておかないと、寸断された後続は簡単に迷子になってしまう。今回がいい例だ。 しかも悪いことに、この時は同時にO村女史とN.T中氏も先行車とはぐれていることが判明した。私の携帯にO村女史から「今どこですか〜?」の伝言が残っていた。すかさずかけ直すと、O村女史とN.T中氏の二人は既に富士見川越有料道路に入っているらしい。O川氏が「そのままそこで待っていて下さい」と伝え、とりあえず私らも富士見川越有料道路に向けてスタートする。
渋滞している埼玉県道15号をなんとか抜け、再びR254が現れた。今度は間違いなく右折しなければ。信号で停まった時、M尾氏が「R16でそのまま帰ります」と言ってきた。私が「この先富士見川越有料道路で一旦休むよ」と言うと、「じゃあそこまで行きます」とあっさり変更してくれた。 青信号と共に右折しR254へ。そのまま富士見川越有料道路に入るが、初めのうちは少々混んでいた。その中をすり抜けながら飛ばしていき、ふと前方にO村女史とN.T中氏が左に寄せて停まっているのが見えた。O川氏らは細い路肩に並ぶように停まったが、飛ばしてくるクルマなどで危ないと思った私はそのまま通過し、一つ先の信号角にあるコンビニにバイクをすべり込ませる。少しして残りの人たちもコンビニまでバイクを移動させてきた。PM5:10、意図したわけではないが停まることになったローソン【川越渋井店】に入った。 すぐにO川氏がM野氏の携帯に電話をする。しかし一向に出てくれない。O川氏は連絡を取るのを諦めたが、私はM野氏と行動を共にしているA川氏の携帯に掛けてみることにした。数回の呼び出し音のあと、A川氏が電話に出た。 私 「今どこですかーー?」 ここで私も携帯をO川氏に渡し、幹事同士で話してもらうことにした。その後幹事同士の話で別々に Kiyomiya のお店まで行くことになった。 ここで、M尾氏が反対方向に別れて帰るために一足先にスタートしていった。この先でもR463を直進してS原氏が途中離脱、M山氏も途中離脱することになった。PM5:25、最後のスタートを切る。なお、S原氏とM徳氏がまだスタートしそうにない。二人で何か談笑しているように見えた。せかす意味でホーンを鳴らすと、S原氏とM徳氏でバイクチェンジするそうだ。M徳氏が近づいてきて「一人で Kiyomiya まで行きます」と言ってきたので、二人を残して私もスタートしていった。
富士見川越有料道路の料金所を過ぎ、R463【浦和所沢バイパス】までアッという間に到達する。そこからもハイペースで進むが、先頭のO川氏が埼玉県道179号に向けてウインカーを出している。その前方には遅いトラックが何台も埼玉県道179号に入っていくのが見えていた。こういう時はR463をそのまま進んで〔亀ヶ谷〕交差点から行った方が明らかに早いのだが、O川氏は何も考えず?40 km/h 程度しか出してくれないトラックの後ろに素直についていく。1台だけ別行動をとるわけにもいかず、わたしもそのまま後をついて走って行く。 埼玉県道179号を走っている途中で、M山氏がホーンを鳴らして別れていった。本隊はそこから〔本郷〕交差点まで進み、いつもの裏道を通って東京都内に入っていく。清瀬市を横断すれば、もうそこは東久留米市だ。
PM6:10、“寸断隊”の残り10名が Motor Cycle Shop Kiyomiya に到着した。お店では、なにやら看板をいじっている業者さんがいて騒然としていた。その脇で、“先頭なのにはぐれたお三方”が待っていた。 清宮社長はいたのだが、看板作業の方で忙しく、ツーリングメンバーの方には顔を出してもらえなかった。代わりというわけではないが、清宮夫人がメンバーをもてなしてくれた。 しばらくツーリング談義に花が咲いたあと、PM6:35に解散となった。私は最後にH.I 藤氏と共にお店をあとにした。H.I 藤氏はすぐの交差点で曲がっていった。私は自宅そばにあるGSで給油の後、PM6:50に帰宅した。
今回は行きのスタート直後からいろいろとあった。特にまいったのは茨城県道218号のダートだ。これもその地に行ってみないとわからなかったから仕方ない(ツーリングマップルにはダートの表記がなかった)が、これもいい経験だ?ただ二度と通ることはないだろう、茨城県道218号は。....(^^; |
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今回の走行は私のカタナで283.4km、使用したガソリンは18.19L、なので燃費は15.58km/Lだった。コースとしてはハイスピードが期待できた道だが、スピードが出せたのはごく一部の区間だけだったのでこのような燃費になった。ここ最近では一番悪い燃費だ。残念....(__;) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(終) |