2004年4月度MCTツーリングレポート

2004年04月22日 第1版公開

日時

4月18日(日)

目的地

埼玉県神川町【白寿の湯】

天候

晴れ!\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

  

ツーリング日の2〜3日前から、天気予報は日曜日までずっと晴れ模様が続いていた。今回のように天気の心配をしなくていいツーリングは久しぶりだ。

また今回は、久しぶりの原付二種メインのツーリング企画だ。大きいバイクもいるけれど普段は参加してもらえない原付二種ライダーにも楽しんでもらえるといいな。

なので私も今回は KATANA には休んでもらい、ここ3年ほどツーリングに出動していない My Wife の REBEL(レブル)で行くことにする。

AM4:25、5回分セットした携帯のバイブレーター目覚ましでの2回目で目が覚める。前日はPM10:30には床に入ってすぐ眠れたので睡眠はバッチリだ。目覚めはとてもいい。My Wife も起きてきてくれて朝食の準備をしてくれる。前日のうちにツーリングの支度も済ませておいたので余裕で朝を過ごす。

新聞を取りがてら外に出るともう既に空も明るくなってきていて、日が延びているのを実感する。ただ朝のうちは気温が低く、アンダーウェアを着ていこうかどうしようか悩む。My Wife の「着ていけば」のひと言で着用していくことにする。結果的にはこれで正解だった。

まだ早いのにもう目を覚ました一人娘にも見送ってもらえ、外に出る。バイクカバーを外し、3年ぶりのツーリング出動となるレブル君を目覚めさせるべくセルを回す。ノーマルとはいえ静かな朝だとあたりにエンジン音が響き渡る。暖気も無事終了し、AM5:45、家を後にする。

レブル君、3年ぶりのツーリング出動だ! 実は今年の1月初頭にバッテリーが上がってから4月頭まで全く動かしていなかったのだが、暖かくなりバッテリーが回復してくれ、バッテリー無交換でツーリング参加できた。
ちょっと信じられない....(^^;

集合場所の Motor Cycle Shop Kiyomiya にはAM5:55に到着する。すでに大方の人が集まっていた。私の後にも続々とメンバーが到着してくる。そんな中、集合前から事件は起こった!

Motor Cycle Shop Kiyomiya に着く手前の交差点でバイクが1台倒れているのが見えた。はじめ誰なのかわからなかったが、それがTオートのH.I 藤氏だと気づくのにさして時間はかからなかった。同行のH田氏に助けられながらバイクを引き起こしてなんとか見んなと合流できた。

しかし、ただ立ちゴケしただけでは終わっていなかった。なんと、右のステップブラケットのアーム部分が折れてしまっていたのだ!

立ちゴケした後、既に引き起こされているところ。なかなかエンジンが掛からない ステップブラケットのアーム部分がポッキリ折れてしまっている!接着剤じゃくっつかないしなぁ....(^^; どうしたものか 出発前から応急修理に追われる

いくらバイク屋さんでも、これは完治することはできない。何らかの紐などで応急措置を施すしかないだろう。M.I 原氏が太めの針金を持っていたので、これと太いゴムとで車体に括り付けておくようにしていた。

針金&太いゴムで応急処置 ちょっと見づらいけど、太いゴムと針金でブラケット部分に括り付けてある。しかし足は載せられないので、H.I 藤氏はリアのステップに足を載せて走行していた。当然、リアブレーキは使用不能だ。

参加メンバー紹介

 

参加者

愛車
※( )内は普段の愛車

備考

O川氏 Address V100 今回のメイン幹事
A川氏 Address V100
(FORZA)
 
M野氏 ZZ-R250  
U海氏 GSX1300R ハヤブサ  
  M.I 原氏 SV400S  
  M徳氏 XJR1300 2003年9月度以来の参加
  N.T中氏 VRX Roadstar  
  M木氏 VULCAN400 2002年6月以来久々の参加
  H.I 藤氏 GSX-R1100 Tオートの社員さん
  H田氏 ZX-12R パーツ屋さん・今回初参加
  K菅氏 TDR80 今回初参加
  K谷女史 GN125 今回初参加
S枝 REBEL
(GSX1100S 刀)
私。今回のサブ幹事

以上の13名だ(*印はMCTクラブ員)。当初参加を表明していた人が3名ほど不参加になってしまった。期待していたのでちょっと残念。

H.I 藤氏の応急処置もなんとかなったので、出発前朝ミーティングを行い、AM6:10スタートする。O川氏から「行きは 100 km ないくらいです」と聞かされるが、そんなに近いのかなぁ?

ちなみに、この日のルートは次のように予定している。

行き]Kiyomiya → 都道4号所沢街道 →(所沢市)→ R463所沢入間バイパス →〔小谷田〕
    交差点右折 → R16 →〔河原町〕交差点左折 → R407 →(鶴ヶ島市)→(東松山市)→
    〔上野本〕交差点左折 → R254 →〔玉淀大橋北〕交差点左折→ R140 →〔寄居〕交差
    点右折→ R254 →〔大天白〕交差点左折 → 埼玉県道75号 →〔仲町〕交差点左折 → R
    462 →〔新宿〕交差点左折 → 埼玉県道22号 → 【白寿の湯】

帰り]【白寿の湯】→ 埼玉県道22号 → 埼玉県道13号 → 埼玉県道44号 → R140 → 埼玉
    県道82号 → 埼玉県道11号 →【定峯峠】→【白石峠】→【大野峠】→ 奥武蔵グリーンライ
    ン→【顔振峠】→ R299 → R463所沢入間バイパス →(所沢市)→ 都道4号所沢街
     → Kiyomiya

  

都道4号【所沢街道】を北上し、所沢市に入る。〔金山町〕交差点を左折しR463へと入り、【所沢入間バイパス】からはペースアップして進んでいく。途中、信号で隊列が寸断されると、先頭を行く原付二種たちはあっという間にいなくなってしまう。なので、信号青と共にスロットルオープン!当然ながら、いつもの KATANA のような加速は望めるはずもないが、100 km/h くらいまでは楽に出る。レブル君は久しぶりにエンジンを思いっきりブン回してもらえて心地よさそうだ。

........レブル君は気持ちいいのだろうが、この頃から早くもお尻が痛くなってきてしまった。いつもの KATANA とは全く違うアメリカンポジションの上に、シートがとても柔らかく(....というより柔らかすぎて)、上半身の体重が全てお尻にかかってくるからなのだ。普段たまには街乗りでちょこちょこと乗ってはいたのだが、本格的なツーリングでは私は初めてこのレブル君を使うのだ。体重の軽い My Wife にはちょうどいいのだろうが、ちょっと重め?の私にはチト辛い。....(^^; 信号待ちの度に、立って腰を浮かせて尻を休ませてやる。

  

どこかの信号待ちの後、青で発進しようとしたときに2番手のK谷女史が発進できずにすぐ後ろのA川氏が突っ込みそうになっていた。A川氏はなんとかかわして前に出たが、K谷女史がまだ発進できない。見かねて「大丈夫?」と声を掛けに横に並んだとき、ようやくギヤが入ったのか、無事にスタートしていくことができたK谷女史。

後で聞いたら、ギヤポジションインジケータ(GN125 には、今何速に入っているか教えてくれるインジケータがメーター上部に付いているのだ)が表示されなくなってしまい、またスロットルを捻っても前に進まなかったとのこと。多分、単純にギア抜けしていたんだろうな、きっと。大事なくてよかった。

  

この日は雲が全く無く青空が広がっている。これだけで気持ちがいい。スロットルも自然と開き気味になっていくのがわかる。バイクにとっても気持ちよく走れているのではないだろうか?

〔小谷田〕交差点からR16に入り、すぐ現れる〔河原町〕交差点を左折してR407に入っていく。この道はしばらくの間片側一車線のため遅いクルマがいると抜かしていけない。この時もファミリーカーやトラックなどで前を塞がれ、片側二車線となる鶴ヶ島市に入るまでガマンの走行が続く。まぁ、そうは言っても今回は時間に余裕のあるツーリングだ。そんなに目を三角にして飛ばしていくこともなかろう、とオトナの?思考に切り替えておく。

鶴ヶ島市からは片側二車線なのでペースも上がっていく。調子に乗って走っていると、R407が二手に分かれるポイントを直進していってしまう。この直進、道は太いのだが東松山市内のバイパスがまだ完成しておらず、埼玉県道212号でR407の旧道(というか、もともとのR407)に戻される。この旧道は片側一車線なのでまたペースダウンするが、交通量が少ないのでストレスを感じることはない。〔東松山橋〕を渡り、間もなく現れる〔上野本〕交差点を左折するとR254に入っていく。

さぁここからまたペースアップだ!とおもった途端、先頭が左手のコンビニにすべり込んでいく。そうか、このまま走って行くと恐ろしく早い時間に着いてしまうため早めの朝食とするのか!AM7:25、サンクス【東松山インター店】に到着。

朝ご飯は店内に椅子とテーブルがあるサンクスで 食後休憩中・まだちょっと寒いか?

サンクスは店内に椅子とテーブルがあり、そこそこの人数が食事できるスペースがある。寒いときや暑いときはとても助かる。今回もそのスペースのお世話になった。

ここで改めて初参加のK菅氏やK谷女史に声を掛けてみる。お二人ともまださすがに緊張しているのか、口数は多くない。でもやっぱりバイク乗りだ。話し出すとすぐ打ち解けられる(そう思っているのは私だけ?....(^^;)。

K菅氏は TDR80 の他にシグナス(スクーター)も持っているとのこと。どちらも通勤に使用しているけど、TDR 乗った後にシグナスに乗ると、エンジンのパンチが無くてまどろっこしい感じがするらしい。TDR と比べりゃ、そりゃそうだろう。でもシグナスも、スクーターとしてはいいモデルだと思う。

K谷女史は、かつてはジェイドに乗りツーリングにも行っていたそうだが、ここ最近は 10 分程度の通勤にしか乗っていなくて、ツーリングはホントに久しぶりとのこと。今回参加の GN125 は買ってまだ間もなく、ツーリングでの利用は初めてらしい。高速を利用しないで済むツーリング企画を、首を長くして?待っていてくれたようだ。

そんな話をしながらゆっくりとした朝食タイムを過ごし、AM8:10にコンビニをあとにする。

  

再びR254にバイクを投じる。すぐに関越道・東松山 ICを越え、信号はあってもほとんど停まらない状態で進んでいく。やはり再び尻が痛くなり出す。足もず〜っと同じ姿勢で膝が痛くなり出した。しかしなかなか停まらないので、地面に立って腰を浮かせることができない。ステップもアメリカンなので前の方にあり、ステップ上に立つこともできない。

なので、リアシートに移動して足を伸ばしてやることにする。ハタから見た目にはカッコ悪いが、手も足も伸ばせる上、尻に体重がかからないのでとっても楽だ。ちょっとしたローリングならこの姿勢でも問題なくできる。以後、尻&膝が痛くなったときにこの体勢になれば少しは改善されそうだ。

そんなことをしながら走っていると、結構あっという間にR140に到達する。これを左折しまたすぐ右折でR254へと進路をとり、しばらくするとR462が見えてきた。これを左折し群馬との県境を目指していく。

埼玉と群馬との県境手前に〔新宿〕交差点があり、これを左折して埼玉県道22号に入れば目的地に到着する。しかし先頭のO川氏はこの交差点を直進し、県境を越えて群馬県に入っていく。あれ?いいのかなぁ?群馬県に入ってすぐの信号で停まったので、私は先頭まで出て

 私   「県境越えちゃったけどいいの?」と聞いてみる。すると
 O川氏「さっきの所で曲がればすぐなんですけど、あまりにも早いんでちょっとだけ遠回りしようかと思って」

なるほど、確かにまだ時間早いしな。でもそんなに時間稼ぎできるくらいの道があるのかな?

〔浄法寺〕交差点を左折してそのままR462を進んでいき、2km くらい走ったところの交差点角にあるGSにすべり込んでいく。ここではまだ距離をあまり走っていなかったので数台だけが給油する。私も特には給油しなくても大丈夫だったのだが、約 90 km 走った時点での燃費が知りたかったので給油することにする。給油量 3.12L。計算上28.84 km/L となった。エンジンをブン回して走る 250cc パラツインの燃費としては平均的なところか?

まだ最後のM徳氏が給油している途中なのに、O川氏は隊列を出発させている。おいおい、よくメンバーの動きを見てからスタートしなきゃダメじゃん!私とH.I 藤氏以外の人はO川氏の後を追ってスタートしていってしまった。おーーい、こんなところでおいてきぼりにするなよーー!

M徳氏の給油も終わり、ようやく3人がスタートする。前の人が進んでいった道、群馬県道13号に入り、すぐ次の信号のところで前走車は左折したのだろう、H田氏が待っていてくれた。左折後、橋の上で再び埼玉県に入り、〔渡戸橋〕交差点脇のところでU海氏も待っていてくれる。これを左折して埼玉県道22号に進む。

左折後の道はクルマもなく快調に走っていけ、すぐに左手に「白寿の湯」の文字が現れた。なんだ、もう着いてしまった。O川氏の「遠回り」も大した距離じゃなかったな。AM9:30、【白寿の湯】に到着する。

オープンはAM9:30からだとかで、まだ開いたばっかりだ。駐車場もクルマがまばらだ。よし、混んでいない今のうちに写真を撮っておくことにしよう。

【白寿の湯】駐車場にて
後ろの建物に表示されている【白寿の湯】の文字を入れたつもりだったが、字が小さく、また人の陰に隠れて「白」「の」の字しか見えない。

写真を撮り終え早速温泉内に。休憩所の場所を確保するが、全く混んでいなくて自由に席を確保できる。すぐに温泉に入りに行く人と第二陣で行く人に分かれ、私は珍しく第二陣で入りに行くことにする。先にちょっとだけおいしい飲み物を飲みながら、第二陣となったメンバーと談笑する。

先発隊が帰ってきた。どれ、私もお風呂に入ってくるとするか。

お風呂は内風呂と露天風呂の2つだ。どちらも泥のような色のお湯で濁っている。汚れたお湯と勘違いされないように、浴槽の脇に「温泉の成分によるもので、汚れているわけではない」旨の表記がしてある。お湯は熱くもなくぬるくもなく、私にはちょうどいい湯加減だ。

内風呂、露天風呂と楽しみ、再び内風呂に戻ったところでH.I 藤氏と話し込んでしまい、浴室内の時計を見るともうAM11:00だ。1時間近くも入っていたことになり、一番最後となってしまった。休憩所に戻ると既に昼食を食べ始めていた人がいたので、私も食事にありつくことにする。

出発時間に関して、入ってから3時間以内だとPM0:30だが、100 円プラスで1時間延長できるらしい。ゆっくりと過ごそう、と1時間延長OKの旨メンバーから同意を得たが、PM0:00頃には一部の人が仮眠をとる以外ヒマを持て余すようになってしまった。なので、PM0:30が近づいたときにA川氏やM野氏らと話して、PM0:30には出よう、ということになった。熟睡モードに入っていたO川氏やH田氏らを起こし、席を立つ。 

出発準備! ゆっくり準備しても大丈夫

外に出ると日差しが心地よい。バイク達も太陽に照らされて少々火照っていたかな?全員の出発準備が整うのを待って、PM0:45、【白寿の湯】をあとにする。

  

今回は行きよりも帰りのルートの方が道的には楽しめるツーリングだ。峠もいくつか越える予定なので、大きいバイク達にも楽しんでもらえるのではないだろうか?埼玉県道22号から同289号を経由して同13号へ。〔杉の峠〕を越えて埼玉県道44号に入り南下していく。途中、地図上で白くなっている名もない道に左折すべきところを行き過ぎてしまい、この日最初のUターンタイムとなった。今回参加しているメンバーでUターンを苦手としている人は見受けられず、全員がスムーズにUターンを完了していた。

地図上で白い道からR140に右折で出る。あれ?右折しちゃっていいのかなぁ?確かその奥にある埼玉県道82号に向かうはずじゃ........?と思っていたら、案の定間違えていたらしく、一旦ストップして地図で現在位置を確認し、再びUターンすることに。先頭のO川氏は Address V100 なのでタンクバック等を付けられず、走りながら地図を見ることができないので少々間違えても致し方ない。

Uターン後、先ほど出てきた交差点を今度は右折し、埼玉県道361号を経由して同82号へと入っていく。しばらく進んでから今度は林道へと左折していくが、この道は高低差が結構厳しい。先頭を行くO川氏やA川氏らのスクーター達がヒイコラ言いながら息も絶え絶えに峠道を上っていくのが見える。ま、仕方ないよな、こんなところ走るためのバイクじゃないし。

上り坂がしばらく続いた後、クルマが停まっているスペースにやってきた。道が二手に分かれていて、一方は柵がしてあり歩行者のみが通れる上り坂、他方はクルマも行けるけど下がっている道だ。状況がよくわからなかったが、とりあえず歩いていった先に何かあるらしい。なのでここにバイクを停めて徒歩で先に進んでみることにする。

テクテクと歩いていくと前方にお店が。ここが【秩父高原牧場】の売店なんだろうか?よくわからないが、とにかくPM1:45、【秩父高原牧場】に到着した。

二手に分かれている左の道は歩行者のみ通行できる 道をテクテク歩いていくと、前方にお店が。ショックなのは、右手下から道が上ってきていることだ。なんだ、バイクでここまで来れたんじゃないか!歩いて来ることなかったなぁ。でもまぁ、健康のためにはいいことか?....(^^; お店があるところからの東側の眺め。山々の起伏が自然を感じさせる

私を含めほとんどの人がソフトクリームを楽しむ。さすが牧場内のソフトクリームだけあってミルクの味が濃い。凝縮されている感じがする。それでいてサッパリ系の口当たりで、おいしいんだけどなんか物足りない感じがする。

ほとんどの人がソフトクリームを楽しんでいる中、M木氏、K菅氏、K谷女史らは食べていない。K菅氏には聞かなかったが、M木氏とK谷女史は甘いものがあまりお好きではないらしい。M木氏は緑茶を飲んでいた。

20分ほどノンビリと過ごした。そろそろ出発することにしよう。

  

.........しかし、これから進む道がどっちかよくわからない。地図で見ると後ろに見える細い林道がそうらしいが、その道は下からハイキングの人たちが絶え間なく上ってくる。まるで歩行者用道路にも見え、クルマやバイクが通りづらそうな雰囲気だ。不安になったO川氏が偵察に行く。

数分後、O川氏が偵察から戻ってくる。やはり細い林道が正解のようだ。PM2:05、バイクをスタートさせる。恐る恐るその林道に進入していくが、ハイキングの人たちが道いっぱいに広がって歩いてくる。その中をかき分けるようにバイクの隊列が下っていく。

林道の先はまたさらに細い道が続いている。それがクネクネとしていて、道幅さえ広ければ峠道として楽しめたかもしれない。かなりの勾配で下っているところもあり、エンジンブレーキが効かないスクーター達は大変だったようだ。

また、後ろから見ているとよくわかるのだが、K谷女史がかなり上体に力が入っているようだ。コーナーの部分で上体がこわばったまま、あまりバンクしないでコーナリングしていく。後で聞いたらやはり緊張していたようで、下りコーナーでスロットルを開けるのが怖くてできないらしい。「下りのコーナーこそスロットルを開けると安定するんだよ」とM.I 原氏と共にアドバイスするが、怖さが先に立って「下りでスロットル開けるなんて考えられない!」との返事。ま、こればっかりは自分の体で覚えて恐怖感を無くすしかない。K谷女史、頑張ってね。

それにしても、先ほどから睡魔が襲ってきている。ペースの速くない峠道で、ちょうどゆりかごのように右へ左へローリングしながら走って行くのでだんだん眠くなってきた。もっとも実際に眠ったら即事故るので、「眠いよ〜」と声に出しながらなんとか睡魔と闘っていく。

【定峯峠】、【白石峠】、【大野峠】などの峠を通過し、ようやく【刈場坂峠】までやって来た。ここからは飯能市に入っていくことになる。........と、ここで休憩するようだ。お茶屋さんの前の駐車スペースに先頭がすべり込んでいく。PM3:10、【刈場坂峠】に到着する。おかげで睡魔との闘いもここで終了だ。

予定では直進のルートどりだったのだが、時間の関係で右方向に進みR299に出るルートに変更した 大きいバイクと小さいバイクが混在するツーリンググループは、そうは無いように思う 「え〜っと、これからどう行こうか?」O川氏、M徳氏を中心にルート再検討中

ここで、この先のルートについてO川氏とM徳氏が話している。予定では【奥武蔵グリーンライン】を通ってこの先の【顔振峠】まで行くのだが、思ったより時間が経っているためどうしようか、ということらしい。結局、帰宅時間優先ということで【顔振峠】には行かず、右に折れてR299に降りることにする。ただ、時間的にR299も吾野のあたりから渋滞していることが予測できるため直進はせず、埼玉県道395号〜同53号経由で、M徳氏が知っている道で走って行くことになった。当然、その間の先導はM徳氏だ。こうしてPM3:25、再び走り出す。

  

急カーブの続く林道をどんどん下ってR299に出る。このあたりのR299は渋滞は全く無く、結構なハイペースで飛ばしていける。間もなく埼玉県道395号への分岐に差しかかるが、その手前からO川氏がM徳氏に何か話しかけながら走っているのが見えていた。え?もしかして、このままR299を直進しちゃうのかな?と思っていたら案の定、埼玉県道395号を素通りし、R299を直進していく。それと共にM徳氏が後ろに下がってきた。大丈夫かなーー?この先は絶対渋滞していると思うんだけど........

いくつかコーナーを抜け、西吾野を越えたあたりで前方に渋滞の列が見えてきた。あららら、やっぱり渋滞していたな。先頭のO川氏、今頃きっと「決めたとおりに埼玉県道395号に行けばよかったな」と後悔していることだろう。後で聞いたら「失敗したーー!」と思っていたらしい。

まぁ、渋滞してもそこはバイクのいいところ、早速すり抜けを開始する。中には幅寄せしてくる心ないクルマもいたが、何とかかんとかすり抜けて進んでいく。しかしある地点から、先頭のO川氏はピタリとすり抜けをやめた。路肩が広く空いていてもすり抜けていこうとしない。おそらくこれは、すり抜けが苦手そうなK谷女史に配慮してのことなのだろう。後続のメンバーもそのことがわかっているのでおとなしくついている。

その脇を、今時珍しい暴走兄ちゃんが改造バイクで右から左から隊列を追い抜いていく。ひどいヤツらは、対向車が来ているのにその対向車の進路を妨害しながら走って行く。ああいうのがいるから、バイク乗りはいまだに色眼鏡で見られることが多いのだ。スピードはともかく、健全な走りをしている大多数のバイク乗りが思いっきり迷惑するのだ。

暴走兄ちゃん以外でも、隊列を抜かしてすり抜けていくバイク達が多い。しばらくそれらに抜かれた後、後方の大型バイク達が苦しそうな感じになってきた。「さすがにそろそろすり抜けてくれないかなーー」とM野氏と話していたら、私の心の声が聞こえたのか?O川氏が再びすり抜けを開始した。このままクルマの後ろでジッと付いて走っていたら、帰り着くのは一体何時になるのか予想もつかなかったから、すり抜けを再開してくれて助かった。

  

なんとか頑張って横手のあたりまでやって来た。この先の〔久保〕交差点を左折すれば、飯能市の中心地のゴチャゴチャしたところを通らずに抜けることができる。〔久保〕交差点が赤信号で停まった。しかしO川氏の Address V100 のウィンカーが光らない。あれ?直進するつもりなのかなぁ?直進はまた混んでいるんだけど........

私は見かねて先頭まで出て、O川氏に「左に曲がった方が早いよ」と進言する。するとO川氏、「え?そうなの?このあたりはよくわからないんです」。すると右からM.I 原氏も前に出てきてくれて「左の方がいいですよ」とO川氏に言ってくれている。それならば、と、少しの間M.I 原氏に先頭を任せ、渋滞を回避するルートを取ることにする。

〔久保〕交差点を左折して埼玉県道15号に入る。入りっぱなは少し混んでいたもののそれもすぐに解消し、間もなく現れる埼玉県道30号で右に折れる。これでゴチャゴチャした渋滞区間は通らずに済むのだ。

ほどなくしてR299のバイパスが現れるのでこれを左折する。ここまで来ればもう庭に帰ってきたようなものだ。と、ここで信号待ちしたときに後方でなにやら「ガソリン!」と言っているのが聞こえてきた。H田氏がM徳氏にガソリンを入れたい旨を伝えており、それを私が聞き、先頭まで行って「後ろでガソリン入れたい人がいるようだ」と伝える。それを聞いたO川氏、見えてきたGSに立ち寄ってくれた。この時点でPM4:55だ。

GSではH田氏とH.I 藤氏の2人が給油していた。やっぱり大きいバイクだとガソリン食うんだな。U海氏のハヤブサは大丈夫だったようだが、私の REBEL も含め、他はみな燃費のいいバイクばかりだ。

「どこかのコンビニで休憩しましょうか?」O川氏がみんなに聞いている。このスタンドからちょっと行ったところにコンビニがあるのはわかっているからだ。途中で帰る人もいるかも、との配慮からだったが、M木氏がR16で別れて帰る他は全員が Kiyomiya のお店の方まで行くという。なので、近くのコンビニでは休憩せず、東久留米まで走って行ってしまうことになった。

  

GSに立ち寄って出発する際、M.I 原氏に「これ(SV400S)乗らせて!」と頼むと、はじめは戸惑っていたようだが快くバイクチェンジしてくれた。以降、少しの間だけ私が SV400S に乗っていく。

隊列が発進する。初めての SV400S でのクラッチミートだ。おぉ、のっけからズズズイッとトルクフルだ。V型2気筒のトルクを味わいながら加速していく。結構速い。途中、信号で前と寸断される。右車線に KATANA のファイナルエディションが並んできた。青信号でリスタート。出足は悪くない。KATANA に楽に付いて行っている。オービスのポイントを越えても KATANA の人があまり加速していかなかったので、前を走る遅いクルマをかわすために右車線の KATANA の前に出てスロットルオープン!は、速い!エンジン音&排気音が静かなので気づかないうちに楽に 100 km/h を超えている。KATANA の人はあまり飛ばす人ではないのか、SV400S のミラーの中で小さくなっていく。

しばらくしてM.I 原氏の乗る REBEL に追いつく。意外と似合っている?REBEL とM.I 原氏のコンビ。当のM.I 原氏は「ウオオオーー!ステップはどこにあるんだーー!!」状態で四苦八苦していたらしい。いつも後退したステップの SV400S に乗っていれば、アメリカンタイプの REBEL のステップは相当前にあるように感じていたに違いない。

私はといえば、SV400S の乗りやすさにハマっていた。ブレーキはよく効くし、ステップに足を載せると自然にニーグリップできているポジションになる。車体も軽いので振り回しても面白い。それになにより、400cc らしからぬ力強いエンジンで走りを楽しめる。強いて言えば、エンジンがとても静かなので信号待ちなどで停止しているときに「ちゃんとエンジン掛かっているのかな?」と不安になってしまうくらいだ。

しばしの SV400S 試乗を楽しませてもらい、信号待ちの時に REBEL に戻る。こちらはこちらでリラックスできるポジションだが、やっぱり長時間乗ると疲れてしまう。

  

R16との立体交差に差しかかり、ここでM木氏が側道からR16へと向かっていく。お互い走りながらホーンを鳴らして挨拶し別れていく。そして道はR16を越えるとR463【所沢入間バイパス】になる。多少混んではいたものの、車線間のすり抜けでこれらをかわし進んでいく。先ほどのR299での渋滞すり抜けでは難儀していたK谷女史も、ここではわりとすんなりとすり抜けていたように見えた。

R463もバイパスが終わり、片側一車線の細い道の部分にやってきた。渋滞していたので少しすり抜けていったが、その先でさらに道が細くすり抜けがしづらい区間になったので、諦めて渋滞の車列の後ろでジッと耐える。

西所沢駅前を経由して埼玉県道4号に出て、都県境を越えれば都道4号【所沢街道】となる。ただ、そのまま【所沢街道】を進んでも渋滞していることがわかっているので、〔久米川町〕交差点を右折して一旦都道16号【府中街道】に入り、100 m ほどですぐ左折し裏道に入っていく。この裏道は表の【所沢街道】と平行に走っている道で、道は細いが【所沢街道】よりも確実に早く東久留米まで到達できる。

この、【所沢街道】と【府中街道】の分岐のところでK菅氏が分かれて【所沢街道】の方に進路をとっていった。ホーンを鳴らしたり手を挙げたりして挨拶して別れていく。

本隊は裏道を進み、T字路で【野火止通り】に出て右折後すぐの信号を左折して【新所沢街道】に入る。ここは片側一車線ながら道が広くてクルマが少なく、どんどん進んでいける。もうここは東久留米市に入っているのだ。O川氏はどこで休憩にするんだろう?と思っていたら、ウチのすぐ裏手にあるセブンイレブンで停まった。ここからなら私は数百mで帰宅できてしまうぞ。....(^^; PM5:55、セブンイレブン【東久留米下里店】に到着。

地元のセブンイレブン【東久留米下里店】に到着 「え?カメラ?」「ちょっと待って、身だしなみ整えなくちゃ」 「どうでした?」「すり抜け怖かったです」

今日は Kiyomiya のお店が開いてなく(第三日曜はツーリング定休日)、社長も用事で出掛けて不在なので、お店まで行かずにここを最後の場所とした。

コンビニに着いたときはまだ明るかったが、どんどん日が無くなって肌寒くなってきた。暖かい缶コーヒーで暖めたはずの体ももう冷えてしまっている。あたりも暗くなってきたので、PM6:15、解散することにする。

お疲れ様・A川氏 お疲れ様・K谷女史 お疲れ様・H.I 藤氏、O川氏、N.T中氏 お疲れ様・U海氏、K谷女史

みなめいめい同じ方向の人たちで固まって出発していく。みんな、家まで気をつけて!私は方向が同じだったK谷女史とコンビニの脇の裏道へと発進する。都道4号【所沢街道】を横断し、次の交差点を私は直進、K谷女史は左折していく。別れ際、手を挙げ合図しながら別れていく。

そこから裏道を数百m進むと住まいのマンションが見えてくる。今回のツーリングはこれにて終了。..........のハズだったのだが、ふとガソリンを入れていないことに気が付いた。別に今すぐ給油しなくてもガソリンは十分残っているのだが、ツーレポ書くときに燃費が書けないなぁ、などと思い始めたら、GSに行かないわけにはいかなくなった。家の前を素通りし、都道15号【小金井街道】を横断して裏道からGSを目指す。

裏道から旧市役所通り沿いのGSに向かったが、そのGSはもう閉まってしまっていた。落胆し赤信号で停まっている目の前を、先ほどお別れしたK谷女史が元気に通過していった。

気を取り直して別のGSで給油し、あらためて自宅に帰り着いたのはPM6:25だ。

  

今回は久しぶりの原付二種がメインとなるツーリングでもっと多くの原付二種が参加してもらえるはずだったのだが、みなそれぞれの理由で都合が悪くなってしまい、結局原付二種での参加は4台となった。私も Address V100 を所有しているので、それで参加すれば5台になっていたところだったのだが、V100 は普段仕事で乗り回しているので、今回はほとんど動かしていなかった My Wife の REBEL を優先させたのだ。

次回にまた原付二種の企画があるときには、私も Address V100 での参加を検討したい。

今回の走行は私の REBEL で200.7km、使用したガソリンは6.99L、なので燃費は28.71km/Lだった。さすがツインの 250cc 、思いっきりエンジン回しての 30 km/L 近い燃費は魅力的だ。燃費優先の走りをすれば 30 km/L 超も夢じゃない?

(終)