2003年6月度MCTツーリングレポート

2003年06月22日 第1版公開

日時

6月15日(日)

目的地

茨城県・那珂湊おさかな市場 “おいしいもんでも食べようよ”ツーリング

天候

曇り ところにより一時雨

  

一週間前の週間予報から、日曜の予報はずーーーっと「雨」だった。まぁ、梅雨に入ってしまっていることもあるし「雨で中止」も仕方ないかな、などと半ば諦めムードで週末を迎えていた。

AM4:00、目覚ましとともに目が覚めた。同時に、実家の父から電話が入る。なんでも用事があるとかでAM3:30には起きていたらしく、そのことを前日に聞いていたため「できたらでいいから」とモーニングコールを頼んでおいたのだ。初めてだ、父にモーニングコールを頼んだのもしてもらったのも。何か新鮮な感じだ。....f^^;

外に出て天気の状態をチェックする。小雨だが確かに降っている。この時点で「雨で中止」を覚悟していたのだが、「もう一度」と思いAM4:20頃に再度外に出てみるとやんでしまっていた。あれ?もしかして、行けるんじゃないかな?などと淡い期待がふくらむ。i-mode のチェックでは

東京


時々曇り

6時〜12時

 50%
12時〜18時  40%
18時〜24時  50%

とあまり期待できない数値が並んでいる。それならば、と「Yahoo!天気情報」で各地のピンポイント情報を見てみることにする。東京都東久留米市(出発地)、茨城県・那珂湊界隈(目的地)、同鹿嶋市(通過地)、同牛久市(通過地)、千葉県松戸市(通過地)などを次々とチェックするが、いずれも日中は「曇り」、降水量の欄は「0mm」が並んでいるではないか。「これは行けるぞ!?いや、行かねばなるまい!!」(....(^^;)と思った私は、幹事から「決行 or 中止」の連絡が来る前に先手を打って?幹事のひとりのA川氏の携帯に電話を入れる。しかしA川氏には繋がらなかったため、もう一人の幹事であるY田氏に電話する。

 私   「S枝です。おはようございます」
 Y田氏「おはようございます」
 私   「どうですかね、決行ですかね?」
 Y田氏「どうなんでしょう?行くんですか?」
 私   「え?私が決めちゃっていいんですか?」
 Y田氏「どうなんでしょう?どうしましょう?」

おいおい、幹事はY田さんなんだから私に聞かれても........

 私   「(もう一人の幹事である)A川氏と連絡を取って決めてください」
 Y田氏「わかりました」
 私   「参考意見ですが、Yahoo!のピンポイント天気情報ではいずれも曇りで降水量はほとんど 0 でしたよ」
 Y田氏「わかりました。A川さんと相談してみます」

3分後、Y田氏から電話が入る。

 Y田氏「決行です」

よし、そうと決まったら急いで朝食をとらねば。おっと、その前に飯能から参加のM尾氏に電話してあげよう。喜ぶだろうな、決行と決まったら。M尾氏に電話すると、飯能でも東久留米と同じ天気状況だったらしい。起きた時には降っていたけどAM4:20頃にはやんでしまっていて、「決行にならないかな........」と密かに期待していたようだ。「決行だよ」と伝えるとM尾氏の声が元気になるのがわかった。

  

さて、決行か中止かわからなかったためまだ朝食をとらずにいたが、決行と決まったことで急いで軽めの朝食をとる。雨に備えてレインウェアとレインブーツを用意する。しかしレインブーツ履くほど強い雨になりそうもないので持参するかしないか悩むが「持って行きなさい!」の My Wife の一言で持参することに。使わないような気がするよ、たぶん........

それと同様に、いつもツーリングに履いているくるぶしまでのライディングシューズで行くか久々にブーツで行くか悩む。ブーツにしておけば少々の雨でもレインブーツ履くほどまでには至らないだろうとの考えからだ。家を出る時にはブーツを選択しバイクカバーをはがしにかかるが、その動きの中で、ここ何年もブーツを履いていなかったからか、足の感触に違和感がある。バイクを表に出すまでだけの動きでブーツがイヤになってしまい、家に戻って普段のライディングシューズに履き替えることにする。安全面ではブーツの方がいいのだけど、違和感あるままじゃ余計な気がいってしまい、かえって安全なライディングの支障になる、と思ったのだ。ブーツはまた普段の時に再度慣らしておくことにしよう。

そうこうしているうちに KATANA の暖気が終わる。時計を見るとあと10分強で集合時間だ。My Wife に見送られながらAM5:50、家を後に。

  

集合場所の Motor Cycle Shop Kiyomiya にはAM5:55に到着。約半数の人が既に集結していたが、ここからの5分間で一人を除いてメンバーが集合した。

集合するメンバー達 今回幹事のY田氏・A川氏

参加メンバー紹介

 

参加者

愛車

備考

O川氏 GSX1400  
A川氏 CB400SF-S 今回の幹事1
Y田氏 Bandit1200S 今回の幹事2
M野氏 ZZ-R250  
U海氏 GSX1300R ハヤブサ CBR1100XX SBから乗換
途中合流
  M.I 原氏 SV400S  
  M尾氏 ZZ-R1100(D型)改  
  O智氏 CB400SF-HVS II  
  TM田氏 CB1300SF SPECIAL  
  T島氏 GPX750 友人からの借り物バイク
  T島夫人 CBR250R Voltyから乗換
  H田女史 V-Twin MAGNA  
  U津氏 Z1000ST T島氏の友人で今回初参加
S枝 GSX1100S KATANA

以上の14名だ(*印はMCTクラブ員)。梅雨時としてはそこそこの人数に参加してもらえた。

途中合流のU海氏を除いて約1名、T島氏の友人のU津氏がまだ来ていないが、ほとんどの人が集まったので朝の挨拶と簡単なミーティングをする。ミーティングは簡単に終わってしまい、U津氏の到着を待つが、待てど暮らせどなかなか来ない。AM6:15になってようやくU津氏が到着し、休んでもらう間もなくすぐに出発する。U海氏との合流場所がわかりづらい、と両幹事&O川氏がいうので、そこまでは私が先頭になる。AM6:15出発。

ちなみに、この日のルートは次のように予定している。

行き]Kiyomiya →西武池袋線ひばりヶ丘駅→埼玉県道36号保谷志木線市場坂通り
    (都県境の裏道)→(東京外環自動車道脇の一方通行路)→「とんでん」脇でU海氏と合流
    →R298東京外郭環状道路(東京外環自動車道の下を走る一般道)→(川口市)→(草
    加市)→埼玉県道29号→(松戸市)→R6水戸街道→(柏市)→(龍ヶ崎市)→茨城県道5
    号→R125→R51→茨城県道185号→茨城県道186号→(北浦大橋)→茨城県道18
    号→茨城県道186号→R51→茨城県道2号→(大洗町)→茨城県道173号→(ひたちな
    か市)→那珂湊おさかな市場

帰り那珂湊→茨城県道6号→R245→R51大洗バイパス→R6水戸バイパス→(水戸市)
    →R6水戸街道→(土浦市)→R354→常磐自動車道・桜土浦 IC→常磐自動車道
    (三郷)→東京外環自動車道→大泉 IC→(裏道)→Kiyomiya

出発して10mほどで路地奥の住宅街に入り、ひばりが丘団地の西口から団地内を通過。ほどなくして西武池袋線ひばりヶ丘駅脇の踏切を通過すればすぐに埼玉県に入る。埼玉県道36号【保谷志木線】に出て北上し、関越自動車道の下をくぐると〔大橋〕交差点に当たる。これを右折し【市場坂通り】に入っていく。

【市場坂通り】ではミラーで見ている限り全車ちゃんとついてきているな、と思っていたのだが、ここから都県境の裏道に入る時にふと隊列が短くなっていることに気がついた。目視で隊列の後ろを見やるが、どうもついてきていないようだ。かといってU海使途の合流場所が間近だったこともあるし、不必要にU海氏に待ちぼうけさせても申し訳ないので、とりあえずU海氏と先に合流しておくことにしてそのまま先に進む。

都県境の裏道をそのまま進むと東京外環自動車道脇の一方通行路に突き当たり、それを左折。信号を一つ越えたところに【とんでん】というお店がある。このあたりでU海氏は待っていることになっている。するとちょっと見づらかったが左側におもむろに停められているハヤブサが目に入った。AM6:35、U海氏が合流できた。

  

U海氏とは合流できたが、後続の何台かがまだ追いついてこない。A川氏がO川氏の携帯に電話してみると、「今走ってまーーす」との返事が。どうやらO川氏、かつて私がしていたようにイヤホンマイクで走りながら話ができるようにしてくれているらしかった。どうも、U津氏のバイクがあまりガソリンが入っていなかったらしく、途中のスタンドで給油のためにストップしたらしい。T島氏は「またU津かよ〜!」と苦笑いしていた。

ところで、後ろにいるO川氏らは私達が今いる場所(【とんでん】がある場所)はわからないんだったよなぁ。だったらこのままここに留まっていても合流できる可能性は低いんじゃないかな?もう少し先の【川越街道】を越えたところまで移動しておいた方がいいような気がする。裏道がわからないO川氏らは、そっちから東京外環自動車道脇の一方通行路に出てくるんじゃないか、と思われたからだ。その旨を幹事に伝えすぐに移動。道が埼玉県道88号となったところで待っていることにする。

先ほどA川氏がかけてくれた電話では肝心の「どこを走っているのか」を聞けなかったため、再度電話してもらう。すると、なんと後続は東京外環自動車道の新倉PA脇まで行っているというではないか!先ほどの【とんでん】脇で待っている間に追い抜かれてしまったのだ。急いで出発するメンバー達。うーーむ、今回は予定通りにはなかなかいかないかも?

急いですっ飛んでいき、新倉PAを越えた次の信号脇のGSのところで「後続」達が待っていた。すぐに再合流し出発。ここからR6に出るまでの間はM野氏が先頭で引いてくれることになり、私は一転して最後尾でケツ持ちすることにした。

  

ここからしばらくは、前をいくクルマ達を次々とパスして飛ばしていく。そりゃそうだ、結構予定時間から遅れてしまっている。なんせAM7:00の時点でまだ美女木(!)にいるのだ。軽く30分は遅れているのだ。前の方を走るT島夫人ら女性陣はそのスピード&左右への進路変更に少々ビビっていたように見えたが、それでも必死に先頭のM野氏にくっついて走って行く。

最後尾の私&その直前のM尾氏の前を、今回初参加のU津氏が走っている。U津氏の愛車・Z1000ST はスロットルをワイドに開けるたびに白煙を吹き出しながらダッシュしていく。その様を見て、古き良き時代のバイクを思い起こしているのは私だけだろうか?

八潮市に入ったあたりで埼玉県道29号へと進路をとる。この道経由でR6に向かうためにM野氏に先頭をお願いしているのだ。立体交差となった交差点を左折し埼玉県道29号に入る。入ってすぐ、先頭が左にウィンカーを出しコンビニにすべり込んでいく。ここで朝食休憩のようだ。AM7:35、セブンイレブン【三郷駒形店】到着。

広〜い駐車場のセブンイレブン 朝飯にかぶりつく 駐車場は貸し切り状態?
ただっ広い駐車場の中にポツンと建つセブンイレブン。 「あぁ腹減った!」「ハフハフ、うめぇ!」朝食にありつく。 広い駐車場がまるで私らの貸し切りのように見える。

ここまでは雨にも降られず来れたが、方向によっては黒い雲もある。このまま降らなければいいな、と思いつつ割とゆっくりとした朝食をとる。AM8:05、コンビニを後にする。ここから、T島氏とU津氏が互いのバイクに乗り替えて走って行くことに。

この時、T島氏の借り物 GPX750 のフロントタイヤのエアが極端に甘そうなことに気がついた。直立しているバイクでも、トレッド面が横からほとんど見えていないのだ。そんなに偏平していないはずのタイヤなので、即座にエアが甘めなんだろうと想像がついたが、時既に遅くスタートしていく時だった。アッ、と思った時には、U津氏に乗り替わられた GPX750 はスタートしていった。大丈夫かな?

  

再び埼玉県道29号を東進していく。間もなく流山市から松戸市に入るとR6にはすぐに到達する。これを左折しR6【水戸街道】へとバイクの隊列は進んでいく。この時点で先頭は幹事の一人であるA川氏に変わった。柏市周辺は朝から交通量が多いが渋滞するほどではない。しかしサンデードライバーが多いのか、必要以上にゆっくり走っているクルマの何と多いことか!それでもR16との立体交差を過ぎると流れもよくなり、ストレスを感じなくなっていく。

取手市を越えるとR6が二手に分岐している。片や左はバイパスで牛久の先に早く抜けることができる。もう一方の右は昔からある旧道の方で、信号が多少多い程度でそんなに混む道でもない。今回はこの旧道の方からしか入れない道に行くので迷わず旧道に向かう。この右折待ちの停車中にM.I 原氏がメンバーの一部を撮影してくれた。

私(左)、TM田氏(右) O川氏(中)、M尾氏(右) U津氏(左)、M野氏(右) U海氏

隊列右折待ち時の写真。この4枚はM.I 原氏が撮影してくれた画像を使わせていただいた。

牛久沼の手前で茨城県道5号へと右折する。意外なのだが、この茨城県道5号はMCTツーリングではおそらく初めて通る道だ。今まで何度となくR6を通ってきたが、茨城県道5号は横目に見ながら通過してきたのだ。初めての道は何か新鮮な感じがする。

初めて通る茨城県道5号&龍ヶ崎市街。なんてのどかな道なんだ!道の両側に広大に広がる田畑。高い建物なんてなにもなく空が広い。信号はあってもほとんど青で、全然停まることなく進んでいける。その傾向は龍ヶ崎市を通過し新利根町、東町に入っても同じだ。全然停まらない!だんだん足が着きたくなってきた。....(^^;

直進がR125となる〔幸田〕交差点でようやく信号ストップとなる。ヤレヤレ、ようやく大地に足が着ける、と思ったのもつかの間、1分もしないうちに青信号に変わり再スタート。次はいつ足着けるんだろう?....(^^;

  

間もなく右手に〔新利根川〕が道路に寄り添うように流れている区間になった。......と、先頭が突然ヘンなところで左折していく。え?まだR51にぶつかっていないよ?と思うが、一人迷子になってもイヤなので仕方なく後に続く。しかしすぐ隊列が止まる。左折してみて間違いに気づいたようで、本日最初のUターンタイムとなった。みなUターンは難なく?こなし、再びR125へと戻っていく。ほどなくして東町役場前を通過するとR51が姿を現す。これは迷わず?左折し、コース通り走って行く。

R51に入ってすぐ、先頭が左手にあるコンビニに向けてすべり込んでいく。そうか、ここで休憩か。AM9:50、セブンイレブン【茨城東西代店】に到着した。

同じコンビニだと見え方はほとんど変わらない 1979年式KAWASAKI・Z1000ST ここも駐車場が広い
1回目休憩と同じセブンイレブンなので見た目変化なし。 1979年式(!)と年代物のバイクはU津氏の愛車。 ここも駐車場が広く停めるのに苦労しない。

ここで携帯を見てみると、今回は(今回も?の間違いかも....(^^;)参加できないH.I 原氏からメールが来ていた。みんなで回し読みするが、返信するまでは時間が無くてそのままにしてしまった。後日返信はしたものの、タイミング的にはその時に欲しかっただろうね、H.I 原氏?

「このままレインウェア着ずに行きたいね」O川氏が言うが、はたしてこの後の天気はどう変わっていくのだろう?着ないで済めば済ましたいものだ、レインウェア。着ると絶対に蒸して暑くなること間違いなしだし。

ここでは20分ほど休み、AM10:10、コンビニをあとにする。この辺りからは少し薄日も差してきていた。

  

R355を越えてすぐの道を左折し、ちょっとだけコースをショートカットする形で茨城県道185号に入る。この道も“田舎の道”といった感じで、通るクルマがほとんどいない。峠道と言うほどではないカーブがいくつかある程度でのどかな感じだ。そんな道を進んでいくと、ちょうど茨城県道が185号から186号に変わるあたりで先頭が左折していく。左折はしたもののやはりすぐ止まり、地図で現在位置を確認しているようだ。よくよく地図を見て、もとの道を直進した方が正しいらしく、本日2度目のUターンタイムとなった。Uターン後、茨城県道186号へと進んでいく。

そのまま進むと〔北浦大橋〕を渡る形になるが、ここからの眺めは特にどうということもなく平凡なものだ。もう一つ北側にある〔鹿行大橋〕からの眺めは一興、とツーリングマップルに載っているが、〔北浦大橋〕では何の記載もない。ただ渡るだけの橋だ、ということか。

  

〔北浦大橋〕を渡るとすぐ茨城県道18号に突き当たる。これを左折し1km 弱ほど北に進み右折して再び茨城県道186号に入る、と予定では聞いていたのだが、先頭はそのまま18号を北上していく。いいのかな?........と思っていたら、やはり「間違えた!」と気づいたのだろう、極端にペースダウンして停まろうかどうしようか迷っているふうだ。後ろからクルマも来ているし即断してほしいのだが、今回は先頭のA川氏の決断は早かった。再びペースアップし、茨城県道18号を北上するようにルートを変更したようだ。ま、あえて戻ってもただ時間をロスするだけだし、このまま進んでもいずれR51には行けるのだから、これはこれで正解だ。

茨城県道18号も信号が無くずーーーっと走っていける。ほどなくしてR354が見えてきた。ルート変更後では正しい道となる。そして間もなくR51と再会できた。さぁ、あとは迷うことなく目的地まで行けるんじゃないかな?

  

道は旭村を通過中のことだ。どんよりした雲が増えてきたな、と思った途端、メットの上の方で聞きたくない音が聞こえだした。やだなぁ、雨が降り始めてしまったよ、と思ったのもつかの間、ドザザザー!と大粒の雨が激しく降ってきた。こりゃたまらん!早く停まってレインウェア着たいよー!あいにく屋根など雨除けが期待できない道だ。仕方なく強い雨の中を急いでレインウェアを着込む。ジャケット等もだいぶ濡れてからレインウェア着たもんだから、中がモワッと蒸れてしかたがない。暑いよーー!この時点でAM11:00だった。

全員がレインウェアを着れたので出発する。もう少しで「豪雨」と呼べるほどの雨量だ。信号待ちからの発進では迂闊にも横断歩道のペイントにのってしまい、リアが大きくスライドした。フロントもそれにつられて多少スライドしていたな。この時は直後を走っていたクルマの人はビビったに違いない。....A^^; 当の私は動きを予想できていたので、たいして焦りもせず何事もなかったかのように走って行った。

雨の方はというと、レインウェア着用後1km も走らないうちにやんでしまった。路面も既にドライに変わっている。どうやら“超”局地的に降っていたようだ。対向車はいずれも水滴を車体に着けていないので、これから向かう方はしばらく雨の心配をしなくて済みそうだ。でもそうなると、今度はレインウェアを脱ぎたくてたまらなくなってくる。とにかく蒸し暑いのだ。

そうこうしているうちに隊列はいつしか大洗町に入っていく。もう少しすると県道方面に分岐して大洗のマリンタワー横を抜ける道(茨城県道2号)に行くはずだ。........ところが「茨城県道2号はこっち!」と案内標示板が指しているにもかかわらず、隊列はハイスピードのままその交差点を通過していく。あれ?いいのかなぁ、と思っていると、程なくして水戸市に入った。もう、こりゃ完璧に道間違いをしているな、と思った途端、突然隊列が左に停まった。

ようやく道間違いに気づいたのだろう、A川氏が「この先どうしよう?」と悩んでいる。引き返すにもだいぶ来すぎているので、そのまま前に進んでしまうことにする。本当は帰路で利用しようとしていたルートが目の前にあるので、それを利用してしまおう。発進してすぐに現れるR245との交差点を右折し、〔那珂川〕を渡ってすぐの茨城県道38号に右折で入れば、目的地の【那珂湊おさかな市場】はもうすぐだ。

ほどなくして【那珂湊おさかな市場】前に到達する。案の定駐車場を求めるクルマ達で渋滞&混雑していたが、バイク達は駐車場手前の歩道のような部分に停めるよう案内の人から指示された。指示通りの場所にバイクを停め、AM11:45【那珂湊おさかな市場】に到着した。

狭い歩道にバイクを停める 少し上から見るとその奥行きがわかる
バイクの駐車スペースは駐車場内には無いため、歩道部分に停めるように指示される。

何枚かの写真を撮りレインウェアを脱ぎ整理していると、いつの間にか他のメンバーの姿がない。あわてて辺りを見回すがそれらしき人影もない。ヤバい、置いてけぼりをくってしまった!もしもうどこかのお店に入ったのだとしたら見つけるのは非常に困難だ。仕方なくメンバーの一人に電話してみる。出てくれたA川氏によると、まだお店には入っていないものの、既に「おさかな市場」まで行ってしまっているとのこと。既に 100 m程の差がついてしまっていた。急いでも仕方ないので歩いてメンバーのもとに向かう。

メンバーと合流し食事処を探すが、お昼時ということもあって人気のありそうなお店は軒並み空き待ちだ。ふと「おさかな市場」の中を覗くと、売り場の中に食事用テーブルを置いているお店を発見!14人全員がまとまって座れることもあって即座に食事処が決定した。ここでは思い思いに食事を頼む。ちなみに私は「いくら丼」とした。

いくら丼¥1,200 なり この内容で¥1,200。高いか安いか?

味は私的にはそこそこだったが、いくらの下に敷いてある海苔がベチャッとくっついているのはマイナス要因だ。

食事を終え、幹事から「PM1:30には出発します」とのお達しが。それまでは自由行動となった。食べ終えてぐだぐだと席に座っていても仕方ないのでそそくさと席をあとにし、「おさかな市場」の中を見て回る。しかし元来魚介類があまり好きではない(いくらは別!だ〜い好きである....f^^;)私にとって見るべきものは何もなく、そそくさとあとにしバイクを置いてある場所に向かう。

おさかな市場周辺 市場全体
日曜ということもあり、右を向いても左を向いても買い物客でいっぱいだ。Y田氏(左)はしっかりおみやげを入手。

しばらくすると集合時間には早いものの全員がバイクの元に戻ってきた。それならば、と早めに出発することにする。おっと、その前に来た証拠に集合写真を撮っておかねば....(^^;

曇り空のもとの集合写真
空の様子がイマイチ怪しいが、この後も降らないことを期待しての集合写真だ。

写真を撮り終え、PM1:35、【那珂湊おさかな市場】をあとにする。

  

【那珂湊おさかな市場】を左に出て海沿いの道を走り、わりとすぐにあるGSで全車給油のため立ち寄る。

バイクにもご飯をあげなくちゃ、ネ ただいま給油中 ここでは全車給油した
人間様だけでなくバイク達にもたらふくご飯を食べさせてあげないと、機嫌を損ねて家まで帰り着いてくれないから、しっかり満腹にしてあげなくちゃ。....(^^;

全車給油後出発するが、ここから先R6まではナンと今回初参加のU津氏が先頭で案内するという。なんでも茨城は地元らしく、この辺りの抜け道とかに詳しいらしかった。ならばお願いせねばなるまい!かくしてU津氏を先頭に走り出した。

んで、走り出したはいいのだが、大洗のマリンタワーの横を抜けたところくらいまでしかわかっていない。なぜならU津氏はその“地元性”をいかんなく発揮してくれ、とても細い道を走り継いで行ってくれたからだ。どこ走っているんだかわかりゃしない!砂利道や畑の中の道など「地図に載ってんの?」的な道を走り、途中「鉾田駅」辺りを通過したらしい記憶がある程度だ。でもそのおかげで全然停まることなく茨城県道8号まで出ることができた。そしてここでU津氏の先導はお役ご免となり、再び幹事のA川氏が先頭となった。

  

どこを通過している最中かハッキリ覚えていないのだが、茨城県道8号を走行中に再び雨が降り出してきた。すぐさま左に寄せて停まる先頭。しかし行く方向の空が明るかったこともあり、私などは「そのまま行っちゃえ!」とゼスチャーで発進を促す。しかし慎重なA川氏やM野氏らはレインウェアを着だした。

「着なくても大丈夫だと思うけどなーー」「すぐやむと思うけどなーー」午前中の雨の例(1km も走らないうちにやんでしまった)があったこともあり、ここではレインウェアを着る人と着ない人に分かれた。私やO川氏、M尾氏など数名は「着ないで行っちゃえ派」だ。さぁ、この選択が吉と出るか、凶と出るか........

「レインウェア着る派」の人が着終えたので再スタートする。するとどうだ、今度は 500 mも走らないうちにやんでしまったではないか!すでにここで路面もドライだ。フッフッフ、勝ったな....(^^; ひとり自分の勘の良さに満足している私であった。それにしても、慌ててレインウェア着てしまった人は蒸し暑くてたまらなかったに違いない。この後休憩処まで脱げなかったし。ご愁傷様....m(_ _)m

しばらく走ってR6に出る。途中混雑している箇所も毎度のことながらあったがすり抜けでパスする。その渋滞も常磐道の千代田石岡 ICを越えるあたりで解消された。あとは快適にR6をひたすら走り、しばらくしてR354へ下りる分岐までやって来た。このまま途中休憩なしで高速に乗るのかな、と思いつつ〔中村陸橋下〕交差点を右折しR354に入った、と思ったら、先頭が左にウィンカーを出しコンビニにすべり込んでいく。そうか、ここで休憩か。PM3:20、セブンイレブン【土浦中店】に到着した。

3回目の休憩もセブンイレブン 女性の方が元気が有り余っているような........? 初参加ながら気さくなU津氏のまわりに人が集う

「休憩しないで高速に乗っちゃうのかと思いましたよ」とA川氏に話すと、Y田氏との間で高速に乗る前にどこかで休もうよ、と話ができていたらしい。でもR6にはコンビニ等が何もなくそのままR354に入ったため、はたしてR354に休憩処があるのか不安だったそうだ。....(^^; まぁ、なかったら高速のSA・PAで休めばいいのであんまり心配はしていなかった。

それよりも、先ほどのちょっとした雨でレインウェアを着てしまった人たちが、脱ぎたくて脱ぎたくて仕方なかったようだ。そりゃそうだ、雨がやんだあとはお日様も照って蒸し暑かったのだから。

30分ほど休憩し、PM3:50コンビニをあとにする。この後高速に乗ったらフリーと聞いたU津氏がまだノンビリとタバコをくゆらせている。「インターまではまとまって行くよ。フリーはそれからだよ」と言うと、慌てて準備していた。

  

コンビニから常磐道・桜土浦 ICまでは5分とかからず到達する。料金所で通行券を受け取り一旦停まる。そしてここからがフリー区間の始まりだ。A川氏、M野氏、U海氏、Y田氏、U津氏、H田女史やM.I 原氏などが喜び勇んでスタートしていく。主だった人たちが出発したのを見計らって、今回は私も早めにスタートさせてもらうことにする。

いつもなら法定速度+α程度しか出さない私だが、この日はなぜか違った。自分でもわからないのだが、なんだか無性にトバしたくて仕方がない。クルマ達はもちろん、先行するメンバー達もこの時は簡単に抜き去っていく私。どうしたんだろ?自分でも気づいていないストレスでも発散していたのかなぁ?

この日は珍しく、U海氏がわりとゆっくり目に走っている。簡単に抜かしたけれどきっとすぐ追いかけてきて豪快に抜いていってくれるに違いない、と期待していたのだが、この日のU海氏は目立ってスピードを出していなかった。なので豪快に抜いていってくれる、という期待も裏切られてしまった。....(^^;

前をM尾氏が走っている。M尾氏のバイクも一捻りで私ら常人ではコワくて出せないスピードまで簡単に誘ってくれるモデルだ。なので性能面では到底敵わないが、M尾氏の直後に着けるとスリップストリームがよく効く。少しの間だけ楽させもらったあと、M尾氏は彼方にすっ飛んでいった。

しばらくするとまた前方にM尾氏の姿が迫ってきた。今度はいつすっ飛んでいくかなぁ、などと思っていたら、守谷SAの中に消えていった。きっとスピードが出せるのをいいことに、SAで一服とでもしゃれ込むのだろう。この後私は再び単独走行になった。

  

守谷SAを通過する少し前あたりから、雲の様子が怪しくなってきていた。柏 ICを通過すると雲はさらに暗くなり、イヤな予感が頭をよぎる。........すると流山 ICを通過する前後からついに雨が降り出してきてしまった。雨の勢いは激しく、ジャケットがみるみるうちに濡れていく。こりゃたまらん!どこかでレインウェア着ようにも本線上では停まれるはずもなく、仕方なく料金所までは我慢することにする。

料金所ゲートのところでは他のライダーがやはり脇にバイクを停めてレインウェアを着ていた。ちょうどある部分だけが料金所ゲートの屋根のおかげで雨が当たらないスペースができていたのだ。私もそこに失敬してレインウェアに袖を通す。停まっていたら、抜かしてきたメンバー達も続々と料金所脇に到達し、慌ててレインウェアを着てスタートしていった。

急いでレインウェアを着る 「今日レインウェア着るの3回目ね」
本日3回目(2回目の人もいる)のレインウェア着用タイム。もうすっかり脱ぎ着がうまくなったかナ?

ここでも何か予感はしたのだ。「もしかして、やんじゃうんじゃないかなぁ?」2度あることは3度ある、とも言うし(3度目の正直、というのもあるなぁ....(^^;)。でも進行方向の雲の色を見ると今度ばかりはもう最後まで降られてもおかしくないくらいに思える感じだったのだ。し、しかし........

「2度あることは3度ある」の方が今回は勝ったようだ。料金所をスタートすると、今回も1km も走らないうちにやんでしまったのだ。1.5 km も走ると路面もドライになっている。何なんだ、今日の天気は!この後は蒸し暑いのを我慢しての走行になったのは言うまでもない。

  

三郷から東京外環自動車道に乗り入れる。料金を払い再スタート。この道では常磐道ほどは飛ばさなかったが、それでも普段の自分ではまず出さないスピードで先行車をパスしていく。前方をA川氏が走っている。A川氏が左車線に移った時に5秒ほど併走し、手で挨拶しておもむろに抜き去っていく。お先に!

しばらくすればいつものように新倉PAが姿を現す。ここで最後の休憩だ。PM4:40、新倉PAに到着。この頃には雨どころか天気も回復し明るくなっている。

ようやく新倉PAに到着 「よく飛ばせた?」「ん〜、もう一つかな?」 「レインウェアどうしようか?」「もう降らないと思うから脱いでもいいんじゃない?」「でもまだ心配だから私は着ていることにするよ」 意見の分かれるところだが、私を含むほとんどの人は脱いでいた

またしてもすぐ脱ぐことになったレインウェアをそそくさと脱ぐが、「まだわからないよ」「また降るかもよ」と慎重なメンバーも。慎重な人は着たままの人もいたが、また降ってもたいしたことはないだろうと思うので私はすぐ脱いでしまった。ただでさえ暑がりの私にとって、このままレインウェア着ての走行は拷問以外のなにものでもない。

ここから別れて帰るメンバーがいる。飯能のM尾氏、練馬のU海氏、T島夫妻、U津氏などだ。それぞれ無事に帰り着くことを祈りつつ、PM5:05最後の出発をする。

  

外環道上でM尾氏と、大泉出口のところでU海氏、T島夫妻、U津氏らとそれぞれ別れる。H田女史も裏道に入った中で途中お別れだ。また来月もヨロシク!

本隊は大泉からのいつもの裏道ルートで東久留米を目指す。ゴール手前のひばりが丘団地西口でTM田氏も別れたが、残る7名はPM5:35無事 Motor Cycle Shop Kiyomiya 前の駐車場に到着した。3月に続いて社長夫妻が出掛けてて不在だったため店内には入れず、「お疲れ様!」の挨拶と共にみな帰路につく。

最後まで残ったメンバー・その1 最後まで残ったメンバー・その2
参加者の半数が途中で別れたものの、残りの半数が無事ゴールまでたどり着いた。

ここのところ第3日曜(ツーリングの日)というと社長夫妻が出掛けてしまうからか、ツーリングが終わっても店内で一服できず、いまひとつ締まりのないツーリングの終わり方が続いている。以前は社長夫妻が不在でも店内には入れてくれ、ツーリングの余韻にひたりながら談義も弾み、イスに座って一服程度はさせてもらえたのだ。お店主宰のツーリングなのだから、参加してくれた人たちへのいたわりというか、「お疲れ様!」と以前のようにほんの少しでいいから配慮をしてほしいように思う。

私はGSにて給油後、PM5:55に無事家に到着した。

なお、今回の走行は私のカタナで317.2km、燃費は17.43km/Lだった。ハイペース区間が多かったこともあって良好な燃費だった。いつもこれくらい走ってくれるととっても助かるのだが。....(^^;

(終)