2002年11月度MCTツーリングレポート

2002年11月21日 第1版公開
2003年01月14日 第2版公開

日時

11月17日(日)

目的地

榛名湖&水沢うどん

天候

曇り

  

金曜日に見ため○ま○テレビの週末の天気予報では土日は行楽日和だとのことだったが、土曜になると曇りベースの天気になってきていた。それでも土曜時点での日曜の予報は「曇り時々晴れ」だったのに、いざ当日になってみると「晴れ」の文字はどこへやら、完全に曇りとなってしまった。まぁ、雨にまではなりそうもないのでまだよかったが。

AM4:00、目覚ましと同時に目が覚めた。気配に気づいた My Wife もすぐに起きてきて朝食の支度をしてくれる。感謝、感謝。

早速外に出て天気の状態をチェックする。先月と違い雨の心配はあまり無いのでよかったが、それどころではない。寒い!寝起きということもあるのかもしれないが、外の空気がとても冷たい。思わずブルってしまい早々に家の中に入る。

一応 i-mode でチェックしておくと、東京はずっと曇りの予報で夜から雨の確率が上がっていたが、目的地の群馬県南部方面は「曇り時々晴れ」で、東京よりもいい予報が出ている。これなら目的地に近づくに伴いどんどん天気もよくなっていきそうだ。

  

支度を終え外に出る。この時期になるとまだ全然明るくなってこない。そんな中バイクのカバーを外しカタナのエンジンをスタートさせる。寒いせいかバッテリーが気持ち弱くなっているかもしれないような感触を残しつつセルが回る。キュルルッ、ズボボォン!一週間ぶりに KATANA のエンジンが目覚める。この日はさすがに寒くて My Wife も見送りには出てきてくれなかったが、かまわずAM5:45、家を後に。

  

集合場所の Motor Cycle Shop Kiyomiya にはAM5:50に到着。今回私は早めの到着だ。私の後にメンバーが続々と集まってくる。

Kiyomiya お店前駐車場に集合! まだ真っ暗

参加メンバー紹介
※順番は走行順

第1班(比較的小排気量組)
 

参加者

愛車

備考

K本氏 ZEPHYR1100 今回の幹事1
M野氏 ZZ-R250  
  O村女史 BALIUS II  
  T島夫人 Volty  
  T島氏 RZ250  
  N.T中氏 VRX Roadstar 今回初参加
A川氏 CB400SF-S  
O川氏 GSX1400  
第2班(少々遅れてもカッ飛んで追いつける?組)
 

参加者

愛車

備考

U海氏 CBR1100XX  SB 今回の幹事2
  S.S藤氏 SR500 Tオートのお客さんで6月度以来の参加・CB750Fから乗換
  T屋氏 YZF-R1 2000年7月以来久々の参加
  O智氏 CB400SF-HVS II  
  M尾氏 XJR1200改 XJRでは久々・改造多数
S枝 GSX1100S KATANA
  H.I 藤氏 GSX-R1100 Tオートの社員さん

以上の15名だ(*印はMCTクラブ員)。なお参加予定だった方2名が、それぞれの理由(お一人は予定が入ってしまい、もう一人は当日朝「エンジンが掛からない!」とT島氏に連絡してきた)で不参加に。

AM6:00になったが、肝心の幹事二人がまだ来ていない。M野氏がK本氏の家の前を通って集合してくるのだが、その際K本氏宅の方を見て「(K本氏が)なんかエンジンのぞき込んで暖機していたよ」と言っているのが気になった。もしかしてエンジンの不調か?と思っていると、間もなくK本氏が到着した。幸い心配したようなトラブルは出ていないようだ。K本氏の到着から1分後、U海氏も到着。

予定している人が揃ったので簡単な朝ミーティングを。ここで今回初参加のN.T中氏がみんなに自己紹介。そして走行の注意等を話しているうちに幹事とO川氏でルート取りの話をしだしてしまい、ミーティングが締まらないまま走り出す準備をしだしている。いつになく締まらないミーティングの終わり方だ。

さぁ出発!という時、ふと先月の出発前事件が脳裏に浮かんだ。準備が完了して車道で他のメンバーを待っているO村女史を遠巻きに後ろから見ていたが、今回は大丈夫のようだ。

AM6:15、第1班が出発。おや?第1班ケツ持ちのO川氏が走って行かないぞ。O川氏もO川氏でノンビリと準備していて、「あ、あら?行っちゃった」てな感じだ。第2班はO川氏の出発を待っているのだが、当のO川氏は慌てるでもなくマイペースで走り出した。ま、走るルートはわかっているので焦る必要もないが。続いて第2班も出発する。私は最後尾でH.I 藤氏と共にケツ持ちをすることにした。

  

都道4号【所沢街道】から都道15号【小金井街道】へと右折し北上していく。この時間はほとんど信号にも引っかからずに進んでいける。西武池袋線の踏切を越え【柳瀬川通り】〜【三本木大通り】からR254【川越街道】をちょこっと経由してR463【浦和所沢バイパス】に出る。この頃には先行する第1班に早くも追いついてしまった。

R463【浦和所沢バイパス】は“無料高速ステージ”で有名?な道だが、この日はあまり飛ばさなかった。別に混んでいたわけでもないのだが、クルマの流れに任せて走って行くとそんなにストレス無く流れていたのでカッ飛ぶ必要もない。埼玉大前から脇道経由でR17【新大宮バイパス】に出る。

このあたりまで来ると夜もすっかり明けて明るくなってくるはずが、どよ〜んとした雲が空全体を覆っている。時折雲が切れて青空が覗きかけたところもあったがすぐまた厚い雲に隠れてしまった。

R17【新大宮バイパス】は朝から交通量が多い。バイパスに出る時に信号で第1班と寸断されたが、ペースがあまり上がらないのでなかなか前に追いつかない。それでも北上するに従いクルマも少な目になってきてようやくペースが上がり始める。上尾市、桶川市、北本市、鴻巣市と次々に通過し、R17が二手に分岐するところも通過。行きはこのうち【中山道】の方を進んでいく。もう一方のバイパスの方は帰路に利用する予定だ。

さてこのあたりでタンクバックに入れてある時計を見るとAM7:30になっていた。それと同時に片側2車線あるうちの右側車線走行から隊列が左車線に移った。出発前に、朝食休憩を7時半あたりで、と聞いていたので、私はこれを「朝食コンビニ探しモードに入ったな」と勝手に解釈したのだが、次々に現れるコンビニをことごとく通過していく。あれ?休まないのかなぁ?

熊谷市に入っていく隊列。まさか、このまま高崎まで行っちゃうつもりなんだろうか?と思い始めた矢先、先頭がようやくコンビニに向けてウィンカーを出した。AM7:45、ローソン【熊谷新島店】に到着。

広〜い駐車場のローソン 朝食は暖かいもので 食後のたむろも寒そう
どんよりした厚い雲が支配している空間は重苦しい。頼むから晴れてくれ〜! もう冬の陽気(気温は12月中旬!)なので暖かいものが欲しい! もうすっかり冬用装備で参加する人の中、ジーパンだけで参加する人も。寒そう........

休憩の始めに、K本氏から「AM8:10出発しま〜す」とのお達しが。25分も休めれば十分だ。

休憩中、K本氏が「おっかしいなぁ、道の駅があるはずなんだけど」と言っている。事前に下調べで走りに来たらしいのだが、「下調べの時と景色が違うんだよなぁ」とも。たぶんその下見の時は、R17の分岐の所で帰路に利用予定の【熊谷バイパス】の方を行ったのではないだろうか?【熊谷バイパス】はその中でまた何本かに分岐していて、そのうちの一つ【深谷バイパス】を経由すると深谷市の西端でR17【中山道】に再合流することができる。その再合流するちょっと手前に、おそらくK本氏が言っているであろう【道の駅おかべ】があるのだ。K本氏の予定では、道の駅で朝の休憩を考えていたらしかった。ま、朝食さえ食べられれば、場所については誰も文句言わないから大丈夫、大丈夫。....(^^;

予定より5分ほど遅くなったが、AM8:15にはコンビニを後にする。

  

再びR17【中山道】を進んでいく。信号で第1班と第2班は寸断され、各班ごとの走行になりがちだ。また寸断されてもいいように二つに割っているので、寸断されたからといって慌てる必要はない。

本庄市、上里町を経由し、神流川橋を渡りながら群馬県に入っていく。新町と藤岡市はあっという間に通過し、高崎市までやって来た。ここまで来るとペースも結構上げられ、クルマ達を面白いようにかわして走って行く。信号で停まった時に交差点名をチェックすると〔高松町〕となっている。地図で現在位置を確認。なになに........次に出てくる立体交差でR18方面に行けばいいんだな。

信号が青になる。するとまもなく左の側道からR18に下りるというのに第2班先頭のU海氏は右にウィンカーを出しクルマ達を抜きにかかっていく。それに付いていく隊列メンバー達。大丈夫かな?もうすぐ左の側道に入るんだけど........と思い私は左車線にとどまって様子を見ていたら、標識でも「R18は左へ!」と案内してくれているにもかかわらずU海氏らは右車線で飛ばしていく。どうも左車線に戻りそうもなかったので私がホーンを鳴らし「そっちじゃないよ、こっちだよ!」と知らせると、ようやく、というか、慌てて左にウィンカーを出して左車線から側道に入っていく。U海氏のすぐ後ろを走っていたS.S藤氏やT屋氏、O智氏らが慌ててそれに続く。行き過ぎないでよかったぁ〜!

側道からR18に下りて、すぐにある信号を右折しR406に入る。すると第1班が待っていてくれた。ここで再び全車隊列で進んでいく。それまで速いペースで走れていたせいか、片側1車線で制限速度 40 km/h のR406がとてもかったるく感じてしまう。クルマの流れも遅く、またそんなときに限ってメットの内装が当たって痛い病が出てしまった。ここ何回か、新規購入したジェット式のメットで参加していたためメット内装痛から解放されていたのだが、さすがに今回は寒いので従来のフルフェイスを被ってきていたのだ。このフルフェイスはもう相当年数も経っているのでそろそろ買い替えたいとは思っているのだが、1年に2つもメットを新調するだけの予算が無く....(__;)、今回はメット内装痛覚後で被ってきた。でもやはり、いざ痛くなり出すと一旦メットを脱がないとメット痛が開放されないので辛いことは辛い。今しばらくのガマン、ガマン........い、イテ!....(^^; 早くメット脱ぎたいなぁ........

榛名町に入り、しばらくするとR406に別れを告げる。〔室田〕交差点から直進で群馬県道211号で同33号を目指して走って行く。群馬県道211号の途中から、なんか路面が湿り始めてきた。最初は「(夜明けとかに)雨でも降ったのかな?」と思っていたが、路面はだんだんドライ部分がなくなり、群馬県道33号に入るとついには全面湿ってきてしまった。それと共にだんだんと霧も出てきだした。おいおい、ちょっと待ってよ。今日の群馬県南部地方は「曇り時々晴れ」なんじゃないの!?おかしいよぉ!!そんな心の中の叫びもむなしく、路面は完全に湿ってしまい、霧も深くなっている。雨になっているわけではないのだが、メットのシールドには細かな水滴がいっぱい付き、ジャケットも濡れてきている。勘弁してよーー!

群馬県道33号では遅いバスに引っ掛かりペースが上がらなかったが、比較的先が見通せるコーナー出口の所でバスが停まってバイク達を先に行かせてくれた。わざわざ停まってまで先に行かせてくれるとは思ってもいなかったので少々ビックリしながらも、厚意に感謝し抜かし際に手を挙げて礼をする。

しばらくして榛名湖の南西のほとりにやってきた。ここで鋭角に左折し一旦群馬県道28号に入る。せっかく榛名湖まで来たのだから、一応湖を一周したいからだ。群馬県道28号にはすぐに別れを告げ、湖畔を巡る細い道に入っていく。天気がよく遅いクルマに引っ掛からなければそこそこに楽しめるかもしれない道も、濡れてる上に寒くて手がかじかみ、おまけに深い霧で前もよく見えない状況では楽しむどころではない。

程なくすると湖畔の東側にある駐車場までやって来た。ここで一旦休憩だ。AM9:55、榛名湖到着。

深い霧が立ちこめる榛名湖の駐車場 向こうに見えるのが榛名湖
深い霧の状態がおわかりいただけるだろうか?走行時はもっと深い霧の中。 濡れた路面を走ってきたにもかかわらず、以外とバイクは汚れていなかった。

本日の最終目的地はうどん屋さんだ。そこでは集合写真を撮れないかもしれないと思い、ここで撮影しておくことにする。

霧が立ちこめる中の集合写真 榛名湖の看板
湖はわずかに右端に写っているが、「榛名湖」の看板は人の後ろに隠れてしまった....(^^; 人の陰に隠れてしまった榛名湖の看板。

さて、ここ榛名湖でまだ10時前だ。ここから水沢うどんの目的地まではそんなにかからないので、ここで少し時間つぶしをすることにする。今すぐ出発してもまだお店も開いていないだろうし。

とりあえず一休み 寒い、寒い
売店は屋内なので寒さをしのぐことができた。 「おぉ〜、寒い」ストーブに手をかざして暖まる。

どうでもいいけどとにかく寒い!正確にはわからないが体感温度2〜3℃くらいだ!あまりの寒さから手もかじかみ、お店のストーブから離れづらい。温かいコーヒー等で暖をとるが、外に出るとそんな暖も吹き飛んでしまう。

比較的ゆっくりとした休憩をとり、AM10:35に榛名湖をあとにする。相変わらず寒い!

  

再び群馬県道33号に出て伊香保方面に向かう。出発してすぐ、またあの濃い霧の中に突入していく形になる。榛名湖に向かう時の霧よりもさらに濃く、もうただの濃い霧というよりも霧雨のような感じだ。メットに水滴が付いていくのはモチロン、ジャケットもどんどん濡れていくのがわかる。

しばらくそんな濃い霧の中を注意深く走ってくと伊香保町に入っていく。このあたりでは霧もなくなってきた。伊香保町に入るとちょっとした峠道がある。路面が濡れているせいもあるが3台前を走るT屋氏のペースが上がらない。よくよく見ているとコーナーでもバイクをほとんど寝かせられていない。外にも脹らんでおり、どうやらT屋氏は峠道は得意ではない(というより街中ばっかりで峠を走っていない)ようだ。もっと峠を走ろうよ!

峠道を抜けると伊香保のメインストリート?を経由し群馬県道15号に入り、本日の目的地である水沢うどんのお店が建ち並ぶ所に到達する。どのお店に入るのか特に決めていたわけではないだろうが、先頭のK本氏はそのうちの【大澤屋】というお店の駐車場にすべり込んでいく。AM11:20、水沢うどんの【大澤屋】到着。

お店の駐車場から お店のエントランス
お店に着いた時はまだ空いていたが、その後あっという間に満車状態に。 あとで知ったのだが【大澤屋】は二つ店舗があり、こちらは第2店舗(旧店舗)らしい。

さて席に着いてお品書きを........あれ?ざるうどんばっかりだなぁ。「温かいうどんはないんですか?」お店の人に聞くと、「温かいうどんは12月から3月の間だけなんです」な、なんですとーー!!こんな寒い日に温かいうどんが食べられないなんてーー!!!

この時は水沢うどんのことをよく知らなかったので後日調べてみた。どうやら、水沢うどんの基本(あくまで基本だが)はざるうどんらしい。このお店のパンフレット兼お品書きにもHPにも記載されていなかったのだが、他の水沢うどんのお店のHPを覗いた時に「水沢うどんはザルうどんが一番おいしい召し上がり方です」としっかり書かれているのを見つけたのだ。

あぁ、そういうことだったのか、と自分の不勉強も含めて半分は納得したが、応用で温かいうどんメニューも用意してくれているとありがたいなぁ。みんながみんな「水沢うどん=冷麺」とは認識していないだろうし、温かいうどんが食べたくてうどんのお店に入る人もいるだろう。基本は大事だろうが、もうちょっと応用を利かせてくれてもいいような気がする。

「(今は確かに11月だけど)陽気は既に12月なんだから温かいのできないんですか?」などと聞いても無理なのはわかっている。お店に入り席に着き、あとはオーダーだけの状況で、温かいうどんが無いからと席を立つわけにもいかず、仕方がないので〔舞茸天ぷら付大ざるうどん〕なるメニューでオーダーする。仕方がない、揚げたてであろう天ぷらで暖をとるとするか........

そうこうしていても喉は渇くもので、寒い、寒いと言っているクセにおいしい黄色の炭酸入り飲み物をオーダーする面々。瓶タイプなのでテーブルごとに頼み、それぞれで乾杯。いっただっきま〜す!
んぐ
んぐんぐプハ〜ッ!んまい!
寒いけどおいしい!でもたくさんはいらない....(^^;

オーダーした〔舞茸天ぷら付大ざるうどん〕が運ばれてきた。で、デカい!なんてデカい舞茸天ぷらなんだ!1個でもデカいのにそれが3個もある!誰かが「(うどんが無くて)ご飯と舞茸天ぷらだけでも食べれちゃうね」と言っていたが、まさにその通り。天ぷらだけでも結構お腹がふくれた。しかもうまい!この舞茸天ぷらはお勧めだ。

食後は眠くなるのでゴロンとしたいがそんなスペースもなく、待っている人もいるので一息入れたら席を立つ。外に出ると駐車場も空き待ちのクルマが数台いる。出発準備を整え、PM0:25、【大澤屋】を後にする。

  

群馬県道15号を前橋方面に向けて走り出す。が、走り出して早々の群馬県道26号との交差点〔上野田〕で最後尾のH.I 藤氏が信号に引っ掛かり寸断された。H.I 藤氏、時たま私との車間を異様に空ける(ミラーで見た感じで 50〜70 mくらい?)ことがあったのでいつかは寸断される時があるだろうとは思っていた。H.I 藤氏一人が寸断されたので当然私は交通の邪魔にならないようにスロー走行でH.I 藤氏が追いついてくるのを待つ。その次の信号ではまだで、関越自動車道のガード下を通過したあたりでようやく追いついてきた。この間、私の前を走る面々はとっくのとうに先に行っており、誰も待っている感じはなかった。

少しして赤信号で停まる。交差する道は新しそうで、道幅も広い。私が持っているツーリングマップル(1999年1月版)にはまだ工事中のような表記で書かれている道のようだ。対して直進は県道ながら細い道のまま。「もしかして、みんなはこの新しい道を曲がったんじゃないだろうか?」との思いが頭をよぎるが、もし曲がるのならそのポイントで前走車が待っているはずだ。後続がはぐれたら大変だから。見渡しても誰もいないので、青信号と共にとりあえずゆっくりと直進する。左側の曲がった先にメンバーが待っていないか確かめながら。誰もいない。よし、じゃあ直進だ。あとで聞いたら、みんなはこの道を左折していったそうだ。

交差点を 100 m ほど行ったところでナンか気になったので一旦停まり、H.I 藤氏に「もしかして、みんなはさっきの広い道曲がったかなぁ?」と話しかけるが、H.I 藤氏もわからない。私らが今いる道は当初に予定されているルート(HPに記載してあったルート)に間違いはないし、戻って違っても時間をロスするだけなのでそのまま走って行ってしまうことにする。

群馬県道15号が前橋市に入っていく。その先の道を左折、群馬総社前を道なりに右折した後、群馬県道6号に出る。この道は街中の道としてはペースが速く、もし先行車がこの道を通っていたら同様にトバしているだろうな、との思いからスロットルを捻っていく。ほどなくしてR17が姿を現し、これを右折していく。

さすがにこのあたりまで走っても追いつかないとなると、本隊とは別ルートを通ってきているのでは?との思いが強くなる。なのでR17に出る時に左側(もし別ルートでR17に出ているとしたら左側から来るであろうから)を注意深く見ながら曲がり、右折後もミラーを注意するのを怠らない。でもバイクの影も形もなく気配すらもないので、仕方なく先に進んでいく。ちょっと混み気味の所を経由し、すぐにR50への分岐を迎える。

R50がまたトバせる道だ。ここも、もし本隊が先行しているのであれば、の思いからスロットルを捻っていくが、前方にはバイクがいる気配が全くない。さすがにこのままではマズいかも、と思ったので、GSの手前で一旦停まり、本隊の誰かに電話してみようということにした。バイクを停めて携帯を見る。するとO川氏から2〜3分前に着信していた!伝言メモが残っている。

 O川氏「今どの辺ですかぁ〜?こちらはもうすぐR50に出るところです」

あっはっはっは。やっぱりそうだったか!私とH.I 藤氏は、本隊と別のルートを走ってきて、いつの間にか本隊を追い抜いていたのだ。本隊はまだR50に入っていない。てことは、かなり後ろにいることになる。あわててO川氏の携帯に電話をかけるも、30回鳴らしても出ないので、もう走り始めちゃったんだな、と理解し携帯を切ったら、30秒後にO川氏から再び着信した。

 O川氏「今どこですか?」
 私   「今はR50に入って........どこら辺だろ、ここ?とにかく、R50に入ってから結構走ったところです」
 O川氏「こっちはまだR50に入っていないんです。給油もしてたんですよ」

どおりで差がついたはずだ。とりあえず私とH.I 藤氏がR50のシェルのスタンド前にいることを伝え、本隊をしばらく待つことになった。その間に私とH.I 藤氏は給油を済ませておく。

給油を終えてから10分くらい経っただろうか?遠くの方にバイクのライトらしき明かりが複数灯っているのが見えてきた。多分あれが我らが本隊だろう。2分後、本隊が私らに追いついた。「どうしてたんですかーー」「すいませーーん」挨拶もそこそこにすぐに再スタートする。PM1:20、無事本隊と再合流。なお、この時第1班の先頭はO川氏に変わっていた。

  

再合流後少ししてR17【上武道路】への分岐が現れてきた。ここからはまたバイパスなのでペースが上げられそうだ。右折後、予想通りハイペース走行がスタートする。中にはノンビリ走行のクルマもいるが、空いている二車線なので難なくパス。ドンドン進んでいく。

しばらくすると利根川を渡って埼玉県に入る。埼玉に入ってすぐ、先頭がコンビニに向けてウィンカーを出した。ここで休憩なんだな。PM1:55、セーブオン【深谷石塚店】に到着。

ここのコンビニも駐車場が広くて助かる 初参加のN.T中氏とT島夫妻 このバイク乗れるかしら?
新上武大橋を群馬から埼玉に渡って最初に現れるコンビニ。駐車場は広い。 初参加のN.T中氏(左)と談笑するT島夫妻。N.T中氏はシブい VRX が愛車。 「次これにしようかしら?」などと考えていたかどうかは??だが、ハンドルが遠そうだ。

「なになに、どうしたの?」「ナンではぐれたの?」私とH.I 藤氏に質問が飛ぶ。かくかくしかじか、要点だけをまとめてコトのいきさつを話す(詳しい内容は前出を参照)。

要は、後ろがついて来ているかどうか前走車が常にミラーで確認していればこのようなことはまず無い。自分が寸断された時に、曲がるべきポイントで前走車が待っていてくれれば助かるな、と思えば、自分の後ろが来ない時にどうすべきかおのずとわかるはずだ。だから普通は、たとえ寸断されたとしてもはぐれることはないのだ。

また、そういう時のためにわざわざ二つに班分けしているのだから、その先頭は常に自分の班のメンバーがちゃんと来ているか確認しながら走らなくてはならない。でなきゃ先頭の意味はない。ただ先導するだけが先頭の役目ではないのだ。自分の走行やルートどり以外にも気を遣わなくてはならない。だから隊列の先頭は疲れるのだ

はぐれたのがコースをある程度理解していて地図で確認しながら走っていた私だからよかったものの、もし予定コースもわからず地図も持参していないメンバーだけがはぐれたらどうなっていたことか。事態を重く見たK本氏以外の他のメンバーはこの“はぐれ事件”をあまり気にしていなかったようだが、同様トラブルを未然に防ぐという意味で、今一度団体ツーリングのマナーや基本を確認しておいた方がよいだろう。出発時に、くどくても「こういう時はこうしてください」などメンバー全員に周知するなどして、予防するようにしよう。

この後のルートは、R407かR140を経由して【熊谷東松山有料道路】を走る予定だ。ここで本日唯一のフリー区間を設けよう、ということらしい。有料の通行料金 \200 を予め用意しておくことにし、PM2:25にコンビニを出発する。

  

ここでもR17は流れが速い。熊谷市に入ってもほとんど停まらないのでタンクバック内の地図のページをめくるヒマがない。もうすぐ予定ではどこかで右折して【熊谷東松山有料道路】に向かうはずだ。........が、なかなか曲がる様子がない。あれっ?と思っている間に行田市に突入していく。おや?【熊谷東松山有料道路】って熊谷市内から出ている道で、行田市まで来ちゃうと来すぎなんじゃないだろうか?と思いつつも、先頭はひたすら前に進んでいく。いいのかなぁ?

〔箕田〕交差点を通過しR17が【中山道】になったところで隊列が急に左に止まる。後ろからトラックが迫っていた私ら最後尾はすぐに止まれず第1班の先頭を追い抜いたあたりでようやく止まれた。なかなか現れない【熊谷東松山有料道路】に、さすがに先頭もルートが違うことに気づいたようだ。実際、予定ルートをかなり走りすぎている。もうここは行田市さえも越えて鴻巣市になっている。どっちにしても戻るわけにいかないので、ここから先のルートを再計画しなければ。このまま直進し、埼玉県道27号、同76号経由でR254に出ていこうということになり、早速再スタートを切る。

〔天神町二丁目〕交差点から埼玉県道27号に入る。この道では信号で寸断されがちになる。第1班が信号で寸断されそうになり(第2班は寸断された)、メンバーを待とうか、と先行車がちょっとだけスローダウンしていたところ寸断されなかった第1班のメンバーが先行車に追いついた。だが先行車はすぐにペースを上げていかなかったため、メンバーの後ろについて走っていた白いクルマが遅いバイクの動きにいらついたのか、完全に右側車線に入った状態で第1班全車を追い抜きにかかっていった。対向車が来ていなかったことをいいことに、その白いクルマは次の交差点すらも右側走行のまま、バイクの隊列を強引に抜いていき、隊列の前に強引に割り込んでいく。なにも、そんなに怒るほどスロー走行していたわけでもないのに。それにどうせ無理して抜いていっても、すり抜けができるバイクの機動力に敵うはずないのになぁ。よっぽど短気なドライバーなんだな、きっと。抜いていく時も加速の悪いクルマでバイクを抜いて行くもんだから、ずいぶん長いこと右側車線走行していた。危ないなぁ。結局前が詰まってそのクルマは再び第1班に抜かれていたようだ。

しばらくして埼玉県道76号が見えてきた。これを左折すると、のどかな風景が広がる道となる。ペースはそんなに上がらないがほとんどクルマが走っていないのでストレス無く進んでいける。ほどなくしてR254が見えてくる。

R254は今までの道に比べると混み気味ではあるが、日曜の午後にしては思ったより混んでいなく走れる方だ。それでも川越市の中心部に近いあたりではクルマは多めだ。

R16との交差点に差しかかった時、先頭のO川氏が左に寄せ停まった。ここから先のルート確認と、M尾氏がR16を使って帰るのでここでお別れのためだ。M尾氏、この先も自宅まで気をつけて!

  

本隊はそのままR254を直進していく。このまま直進していくと【富士見川越有料道路】になる。おそらく予定していた【熊谷東松山有料道路】を通らなかったので、1回は有料道路を利用してもいいかな?てな感じでいるのだろう。その方が早く帰り着けることもあったので迷わず直進していく。

【富士見川越有料道路】は、私もたまにブラッと川越市・川島町方面に走りに来た時に利用したりするのでよく知っている。この道、結構トバせる道で、100 km/h 前後で流れていることが多い(モチロン法定速度は 60 km/h なのでご注意を....f^^;)。しかし同時に白バイも多いのだ。有料道路だけど途中には信号付きの交差点もあり、その陰に隠れていることが多い。スピードも見ているのだろうが、信号が変わった時にスピードの出し過ぎで止まれない(=信号無視をする)のを捕まえることが多いようだ。だからあまり調子に乗って飛ばしていると危ない。この日は全くいなかったが。

少しすると料金所が見えてくる。料金を支払うとその左側にちょっとした駐車スペースがあり、その中に自販機とトイレがある。誰かがトイレに行ったのをきっかけに、ここで小休止することにする。ここでPM4:00だ。

【富士見川越有料道路】の料金所脇で休憩 料金所の脇にはクルマが入っていける駐車スペースがある 表にはベンチ&自販機が
通行量はあまり無く混むことはまず無い【富士見川越有料道路】。私もよく利用する。 温かい飲み物を飲むが、この休憩処ではあまり寒さを感じなかった。 道路に面したところにベンチや自販機があり、パーキング内には簡単なトイレもある。

20分ほど休んでPM4:20、料金所脇の休憩所をあとにする。ここから先はもう目をつぶっても帰れる道だ(じゃぁ目をつぶって帰らんかい!などという突っ込みはしないように....(^^;)。40分程度でお店前まで帰れるだろう。

有料道路終点からR463【浦和所沢バイパス】に出る。ここから先、行きと同じ道を通っても仕方ないので、途中から違うルートを通る。〔英インター〕を越え次の〔坂の下〕交差点を左折し埼玉県道179号を進み、〔本郷〕交差点をさらに左折して“裏道モード”に入る。所沢市・清瀬市・新座市と経由し右左折を繰り返していけば東久留米市に入っていく。そうすれば終着点はもうすぐだ。

  

PM5:05、本隊は無事 Motor Cycle Shop Kiyomiya 前の駐車場に到着した。今回もまだお店の建物が建て替え中なので、ここで解散とする。

「はい、みなさんお疲れ様!」O川氏が挨拶を お疲れ様でした!
写真だけ見ると朝なのか夜なのかわからないな....(^^; お疲れ様!来年のツーリングもよろしくね!(^o^)/

さすがに陽が落ちると寒く、もう暗いこともあり、みな早々に帰路についていく。私はGSにて給油後、PM5:30に無事家に到着した。

  

今回は雨の心配がほとんどなかったにもかかわらず霧中走行しなければならなかったり、はぐれてしまったりといろいろあったが、全体としては気持ちよく走れたツーリングだった。寒ささえなければもっと良かったが....(^^;

なお、今回の走行は私のカタナで283.6km、燃費は16.70km/Lだった。そんなにハイペースで走ってもいないのでごく平均的なツーリング燃費となった。これだけ毎月コンスタントに16km/L以上で走ってくれれば経済的にもとっても助かる。しかし、もっと排気量の大きいO川氏の GSX1400 はさらに燃費がいいそうだ。カタナより単純に 300 cc も大きいのに、である。最近の技術はすごいなぁ。うらやましい........(__;)

(終)