1999年3月度MCTツーリングレポート

1999年03月23日 第1版公開
2003年01月14日 第2版公開

日時

3月21日(日)

目的地

銚子・犬吠埼

天候

曇のち雨....(;_;)

AM4:00、めずらしく目覚まし時計が鳴る1分前に目が覚めた。いつもと違って My Wife を起こす私。早くに起きるとなんか得した気分になった。余裕?で朝食をとり、AM5:35、カタナとセローのエンジンに火を入れた。

今日の天気予報は、日中は曇りで日が差す程度。崩れるのは夜からだろう、とのこと。このまま天気がもつことを期待して家をあとにした。

  

Motor Cycle Shop Kiyomiya にはAM6:00着。すでに何台か来ている。その中には私がお誘いして今回初めて参加する2氏もいた。

いや、しかし寒い!3月も後半だがまだ冬用のカッコにしないと寒くてたまらない。冬用ジャケットにオーバーパンツは当たり前!?ま、朝早いから仕方ないか。昼にはオーバーパンツ脱げるといいな......

参加メンバー紹介

 

参加者

愛車

備考

清宮社長 GS400E  
O川氏 RZ250(350改) 初期型・Kiyomiya スタッフ
A川 VRX Roadstar  
K本氏 ZEPHYR1100  
  T田氏 XELVIS  
  M木氏 CBR250RR  
  H詰氏 TRX850 GPZ750R(900改)から買換
  S田氏 RF400R  
  M.I 原氏 bimota TESI 1D400 今回初参加
  H山氏 XJR1300 この方も今回初参加
S枝夫人 SEROW 225 My Wife
S枝 GSX1100S KATANA

以上の12名だ(*印はMCTクラブ員)。

程なくして参加者全員が揃ったので、AM6:05、いざ出発!

都道4号【所沢街道】を南下し、都道4号【青梅街道】を新宿に向けてバイクを走らす。.....と、東伏見の先でいきなりの渋滞!何でこんな時間から....(;_;) お彼岸ということもあるし、みんな早いうちに出かけたいんだな。考えることは一緒か......程なくして渋滞もなくなりスムーズに流れ出した。

  

新宿大ガード下で【青梅街道】は終わり、大ガードから向こうは都道302号【靖国通り】となる。市ヶ谷・神田を経由してR14【京葉道路】へ。

私にとってこの道はとっても懐かしい道だ。大学が習志野だったためバイクや車で行くときには必ず通っていたので、亀戸駅前や小松川橋など一人回想にふけって走っていた。日も少しだけだが射し込もうとしていた。こりゃ大丈夫かナ?

江戸川大橋を渡るため篠崎出入口から京葉道路(有料)に乗り、市川 ICですぐ下りる。こうすると無料で江戸川大橋を渡れるのだ。下りてR14に復帰し、船橋のあたりでは京成電鉄と併走した。あぁ懐かしい......

  

そろそろおなかがすいたな。ふと時間が気になり、信号待ちの時に確認するとAM7:50。ごはんストップまだかな.........千葉市からR126【東金街道】に入り、千葉県庁を横目に見ながら通過した。再度時計を見るとそろそろ8時だ。おなかがグ〜!

するとMCTではめずらしく(たいていはセブンイレブンなのだ)ミニストップで朝食となった。AM8:00、千葉市中央区で朝ご飯。助かった。結構みんな空腹と寒さとトイレをガマンしていたようで、一目散に店内に。

  

ミニストップって以外といいもんだな。店内にちょっとしたテーブルとイスが用意されているので、寒さに弱い人は店内で食事ができて「ほっ!」としていた。カップラーメンを食べる人、おにぎりですます人、みそ汁をすする人。
K本氏は隣りにマクドナルドがあるのを見つけ、モーニングセットを買ってきてたナ。

ここでは、今回初参加のM.I 原氏の愛車 bimota TESI 1D400 に注目が集まっていた。このバイク、フロントがスイングアームなのだ!いわゆるセンターハブステアってやつで、フォーク式じゃないのだ。みんな「どうやって曲がるの?」と不思議がっていたなぁ。私もM.I 原氏に予め説明されていても???状態だ、いまだに....(^^;

  

MCTのツーリングの朝食としては結構ゆっくりでき、AM8:40、ミニストップをあとにした。さ、東金目指して出発だ!R126の行く手にはなにやら薄黒い雲がかかっているな。ま、天気予報を信じてあまり心配はしていなかった、のだけど.........

東金市に入り、〔東金〕交差点に差し掛かったとき、ヘルメットの上の方でなにやら音が。あんまり聞きたくない音「ポツ、ポツ.....」が耳に入った。まさか.........そのうちヘルメットのシールドにも見たくない水滴が。

ふ、降ってきてしまった!ついに.....いやに早いなぁ。

でもしばらく走ると止んでみたり、路面も濡れてこないし回復をひたすら願う私なのであった。

その願いもむなしく、千葉県道30号【九十九里ビーチライン】に入ってしばらくすると雨が本降りになってきた。路面ももう充分濡れてしまっている。晴れていると眺めもいい気持ちのいい道が、雨によって台無しに。あぁ.....
右隣りに海を眺めながらの楽しみが、ただ寒々しいだけの景色に見えてしまった。

雨も強くなりレインウェアも着たいな。寒さで膀胱もたまってきた....(^^; 止まってくれないかな?でも一向に止まる気配がない。銚子市の手前で膀胱のガマンの限界が近づいた私は、信号待ちの時に先頭に出て提言した。「止まろうよ〜!」予定外ではあったが、これ以上濡れたくもないし臨時停車できるところを先頭に探してもらい、またしてもミニストップのお世話になることにした。AM10:00だった。

  

もう銚子市に入っている。清宮社長が「どうします?行きます?引き返します?」とみんなに聞くが、目的地はもう目の前なのだ。A川氏の「せっかく来たんだ。行っちゃいましょう」の一言で即決。そそくさとレインウェアを着込み、犬吠埼を目指した。

雨だとみんな暗い気持ちになるのか、寒さによるものなのか信号待ちでも口数が少ない。このときはただひたすら「早く着きたい〜!」だっただろう....(^^;

  

AM10:20、犬吠埼灯台に到着。晴れていたら眼下の海もキレイで「ふぅ〜!」となるのだろうが、みんな寒さと雨でゆっくり景色を楽しむどころじゃないようだ。10分いただけで、昼食処に向けて出発してしまった。

漁港の中で少々間違い、今日始めてのUターンを強いられた。道が広めだったので私らは苦もなくUターンしたが、難儀したのはM.I 原氏。センターハブステアの bimota TESI 1D400 はハンドル切れ角がなんと 15 度くらいしかないらしい。私のカタナでも 30 度はあるので、その少なさは別格だ!?「普通の1車線の道だとUターンできないヨ」とはM. I 原氏の弁。

  

雨の中を何とかたどり着き、AM11:30、鮮魚センターに到着。レインウェアを脱いでセンター内に入り、入ってすぐ左にあるお食事処【Wosse21】で昼食。狭いお店だったので全員が一緒には座れなかったが、新鮮な魚介類の食事は確かにおいしかった。ただこの日ばっかりは誰もおいしい黄色の炭酸入り飲み物は注文しなかったなぁ....(^^; ま、寒かったし、人気店のようで人が行列して待っていたしね....f^^; でも食べたらすぐ席を立たなきゃならないくらいで、せっかくの昼食だというのにゆっくりできなかったのは残念だ。

外はまだ雨がぽつぽつ降ってはいるが、止む気配もないし日のあるうちに帰り着きたかった(雨の夜はバイクにとって最悪だし.....)ので、PM0:30、銚子を後にした。

  

雨は相変わらず降り続く中、R356を佐原市に向けてバイクを走らす。佐原市内に入って給油を済ませ、またひたすらR356を西に進んでいく。R356は結構長い。「我孫子」の文字が案内標識にず〜っと載っている。雨でグローブにも水がしみて指先は冷えきっているが、休憩する時間を惜しんでひたすら走る。雨で前も見にくく、目も疲れ気味だ。

利根川沿いの土手(R356です)を走らせているとき、それまでいいペースで走れていたのが急に 50 km/h くらいまでペースダウン。前に遅い車がいるようで、ま、雨だし慌てても危ないししゃあないか、と思っていたら、対向車線に車の部品らしきものが散乱していた。.........と、いきなりストップした。清宮社長が止まった車のドライバーと窓越しになにか話している。どうしたんだろ?

動く気配がなかったのでとりあえず車の前に出て止まり清宮社長を待っていたら、よく見ると車の右前が破損している。ん?事故か?次の瞬間、社長とS田氏が同時に立ちゴケ!おやめずらしい!清宮社長ほどの人が。

後で休憩時に聞いたところでは、どうやら社長の直前を走っていた遅い車は酔っぱらい運転の前車を避けるためにスピードダウンしていたそうだ。清宮社長の3台前を右に左に、対向車線にはみ出したり左の縁石に乗り上げたりをしばらく続けていたそうで、社長は「あ、こりゃ絶対に事故るな」と思っていたそうだ。

危ない車のすぐ後ろにいた乗用車も、危険を感じて車間をあけ、ペースダウンしていたのだ。そしたら案の定、危険車は対向車とオフセット衝突し右前を破損して止まったのだ。危険車のドライバーは、対向車と当たったことも気づかずに走り去ろうとするほど“泥酔”していたようで、おそらく相当飲んでいたのだろう、目が虚ろだった。

社長がドライバーに「なに酔っぱらってンだ!」と声をかけ、ちょっとバイクを動かして止まる瞬間、停車しようと出した左膝にS田氏のフロントタイヤがちょこんと当たったために左足をすくわれた格好になって左に倒れてしまったそうだ。

S田氏は、倒れてきた社長のあおりで一緒に倒れてしまい、ただ見ていた私らには単なる立ちゴケに見えたのだった。

ただ先頭を走っていた(社長は2番手)T田氏は先を読んでいなかったらしく、危ないクルマがいることに気が付かなかったそうだ。“先を読む”運転をしないといつか事故に巻き込まれかねないので、みなさんもご注意あれ!

とりあえず気を取り直して出発!

  

やっとのことでR6【水戸街道】にたどり着く。ここから松戸経由で三郷に向かう予定だったが、R6が大渋滞しているので、雨ということもあり予定を変更し、柏 ICから常磐自動車道を利用することにした。これ以上雨の渋滞は走りたくはなかったもので....(^^; 東京外環自動車道の〔新倉PA〕を集合場所にし、そこまで自由走行とした。

常磐道も渋滞していたが、一般道よりは走りやすい。程なくして料金所を通過し、東京外環自動車道に入るために並んでいる車群を横目に「お先です!」雨の中のオートバイなので大目に見てね!

東京外環自動車道は空いてはいるのだが、何せ雨のため前が満足に見えやしない。法定速度の 80 km/h でも結構コワイ。ここで無茶して事故ってもつまらないので左車線を淡々と 80 km/h で走らせる。

しばらく走ってやっと〔新倉PA〕到着。寒さでまたしても膀胱が溢れそうだった私は一目散にWCへ......暖かいものが欲しい!ふと時計を見るとPM5:00。雨の中での 300 km ツーリングとしては早いほうじゃないかな?

  

今日は Kiyomiya のおばさんが不在でお茶菓子がない、とのことで、一応ここで解散とした。雨だしみんな早く帰りたかったしネ。

  

PM5:30、暖かい缶ジュースなどで暖をとった面々はまた寒い中を走り出した。大泉出口で下り裏道を進み、途中、みんな Kiyomiya には寄らないと思ったS田氏は外環道で、H詰氏・K本氏は Kiyomiya のすぐ手前で家路についたが、他の9人はPM6:00、Motor Cycle Shop Kiyomiya に帰還した。

  

ここで気がついたのだが、雨のせいもあるが今回の目的地での写真が1枚もない!1枚も写真がないのはチト寂しいので、今回は雨中走行で疲れ果てた面々を.....

お疲れのお二人 お疲れの面々
ホッと一息 初参加のお二人

「お茶が出ない」と言っていた社長だったが、社長自らコーヒーを入れてくれ、1時間ほどのツーリング談義の後解散となった。初参加の2氏にとっては散々だったと思うけれど、懲りずにまた参加してもらえると嬉しいな。

  

こうして今年最初のMCTツーリングは幕を閉じた。余談だが、この原稿を書いている今日3月22日は青空が広がるとってもいい天気!「1日天気がずれてりゃなぁ〜!」と思っているのは私だけではないだろう........ただし今日の銚子は風速 30 m/s を超すほどの強風が吹き荒れていたとのこと。どっちもどっちかな?

なお、今回の走行は私のカタナで320.0km、燃費は15.21km/Lだった。今までのツーリングで一番燃費が悪かったな....(;_;) 雨天走行だし仕方ないか......ちなみに My Wife の SEROW225 では30.68km/Lだった。

(終)