1998年11月度MCTツーリングレポート |
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1998年11月17日 第1版公開 |
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日時 |
11月15日(日) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
目的地 |
秩父・温泉【竜谷閣】(“りゅうかいかく”と読みます) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
天候 |
晴れ時々曇り | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「朝よ、起きなさい!」My Wife の声で目が覚めた。寝ぼけまなこで時計を見るとAM5:15。やべ、急がなきゃ。集合はAM6:00なのでそそくさと支度をして家をあとにした。 Motor Cycle Shop Kiyomiya に着くとすでに何台か来ている。いや、しかし寒い!みんなもう冬用のカッコにしないと寒くてたまらない。冬用ジャケットにオーバーパンツは当たり前!?
さて、今日のツーリングは今までとは一風変わっている。なにがいつもと違うかというと、メイン車種が“原付2種”なのだ。今日ばかりは大きいバイクは肩身が狭いかな?
集合時刻に全員集まり、AM6:15、今日の目的地である秩父・皆野町にある温泉【竜谷閣】に向けて出発した。
都道4号【所沢街道】を北上し所沢市内からR463【所沢入間バイパス】に入る。R463は所沢から西では旧道とバイパスと2本あり、このうちのバイパスの方を使って入間市へと向かう。このバイパスがガラガラでとても走りやすい。2〜3年前にはまだなかった道で、これのおかげで入間へのルートはかなり便利になったと思う。 R463【所沢入間バイパス】はそのまま走るとやがてR299となり飯能市に入っていく。R299も現在バイパスを建設中で、これもできれば都内から秩父へのアクセスはさらに便利になることだろう。が、いまは狭いR299しかないので素直に進むことにした。 飯能を超えるあたりから、寒い上にみんなおなかが減ってきて「止まろうよ〜」の声がちらほらと。確かにこの先R299はな〜んにもないはずで、このまま秩父に着いてしまいそうな気配であった。コンビニで朝食とるのが常なので、これには私も「え〜、うそ........」 寒いわおなかは減るわでダブルパンチじゃ〜!そうこうしているうちにR299はただただ道しかないところに来てしまい、前に進むしか選択肢は残されていなかった。
山の中のR299は高麗川と西武秩父線に沿って続いている。川を泳ぐ魚たちも見れて景色はいいところだが、今は休憩場所が見つからないショックの方が大きい。このまま秩父に着いちゃうのかな…と思っていたら、 あった、ありましたよコンビニが! 看板で1km先と書いてある!助かった〜!これで飯が食える!自然とみんなスロットルが開いていくのが手に取るようにわかった。
確かに1km走って【am-pm】発見!狭い駐車場に滑り込んでやっとおまんまにありつける安堵感が漂っていた。AM7:30、【am-pm】到着。 あまりにも早いので、メンバーの中から「(青梅〜奥多摩〜塩山経由で)雁坂トンネル行けたんじゃないの?」の声もあがったが、余裕のあるツーリングもたまにはいいモンだ!?ま、奥多摩〜塩山経由で雁坂トンネルを通り秩父に行くならあと1時間早く出ればよさそうなので次回のお楽しみに。
MCTのツーリングの朝食としてはとてもゆっくりでき、AM8:15、【am-pm】をあとにした。そのまま正丸トンネルを通ってしまうとそれこそあっ!と言う間に秩父に着いてしまうので、トンネル手前の市道に入って正丸峠を目指すことにした。 この市道がまた荒れた道の上にとても狭く、対向車があると結構怖い。スクーター組はそれでもまだよかったが、YZF-R1 のT屋氏は「ちょっとビビった」とのこと。確かにちょっと手こずっていたようだった。
ほどなくして正丸峠の頂上に到着。ここで記念写真をパチリ。今回はカメラを持ってきている人が多く、何枚も撮っていた。ちなみにデジカメは私だけ。
写真を撮り終え、今度はまた狭い峠道を下っていく。ここでもT屋氏はバイクの大きさに手こずっていたようだった。峠バイクなのにスクーターに引き離されていく。ま、新車の慣らし中ということもあるし、なにより無理は禁物の道だしね。
峠を下ると埼玉県道53号【青梅秩父線】に出る。それを右折すると正丸トンネル出口に出て再びR299に合流できるのだ。芦ヶ久保、横瀬と通過するともうそこは秩父だ。 秩父駅前でR140に入り、さらに北上して皆野町を目指す。さっきまでは西武秩父線を、今度は秩父鉄道を横目に見やりながら走ることになる。先ほどまでのR299とは打って変わって秩父市内のR140は景色が普通の町並みなのでちょっとホッとする。 さらに走るとほどなくして皆野町に入る。目的地はもうすぐそこなのだが、時間が早いので手前にあるおみやげ屋さんに寄ることにした。AM9:15到着。
ここではみんなのバイクを横1列に並べての記念写真となった。いつもと違ってほとんどがスクーターの軍団の写真は初めてなのでなんか新鮮な感じだ。 ここでも少しゆっくり休んでいた。この時間になってようやく日差しが暖かく感じられるようにはなったが、もう11月だし、山の方に来ているんだから当たり前か?
AM9:45、「さ、そろそろ行くか!」の声とともにおみやげ屋さんをあとにする。もう2分ほど走れば目的地の【竜谷閣】に到着だ!........のはずが、行けども行けども着かない。さらに道が細くなったところで検問をやっていた。 そういえば変な検問だった。普通検問といえばものものしい警官だらけのハズなのに当の警官は2〜3人しかおらず、かわりに近所のおっちゃんらしき人が何人かいたのだ。あとで聞いた話では、いわゆる普通の検問ではなく地元の何かのPRをしているらしかった。おっちゃんが車のドライバーに何かを渡していたらしい。 話を戻そう。結局行き過ぎていたのだ。狭い道でUターンする羽目になって1人泣いていたのがT屋氏。スクーターは難なくUターンしていく中、YZF-R1 は難儀していた。ちょっと気の毒だった。でももし私が KATANA で来ていたら、一番難儀したのはおそらく私だったことだろう....(^^;
ま、とにかく無事【竜谷閣】に到着。AM10:00だった。着いてすぐ風呂に飛び込みたいが、ここの料理は注文を受けてから下ごしらえを始める(つまりは出てくるのが遅い)ので先に注文だけ済ませておくことにする。さて、何時に出てくることやら........ 寒い中を走ってきたのでことのほか風呂が気持ちいい。家の風呂じゃこんなに長湯はしないのにって思うくらい湯に浸かっていた。いや〜、気分爽快!これが楽しみで寒い中走ってきたんだから! 風呂から上がると出てきているのはビールだけ。みな揃っていないがいる人だけで乾杯! ング、ング、ング.....プハーーッ!!んまい! いや〜、風呂上がりのビールって何でこんなにうまいんだろうね。 やがて全員風呂から上がってきて改めて乾ぱ〜い!「いや〜、こういうツーリングもいいもんだ」だの「大きいバイクで来るのと時間的に変わらないね」だのと大いに盛り上がった。そんな中、早々と熟睡モードに入ったのがH詰氏とO島嬢。O島嬢はうつ伏せであられもなく?寝入っていた。
さて料理の方はというと、それはもうおいしいものばかりでみな満足。特に鳥の唐揚げは素晴らしく、ケ○タ○キーのなら1つか2つで十分という人も3つ4つと平らげ、まだ食べられるほどおいしかった。 しばらくするとみんな睡魔が襲ってきて、ちらほらとおやすみに。気持ちよさそうにいびきをかいているのはM木氏。腕枕が痛そうなのはS川氏。H詰氏やO島嬢は例に漏れず.....(_ _)zZ....
しかしまだざるうどんが出てこない。聞くともう少しかかるとのことだったので、酔い覚ましも兼ねてもうひとっ風呂浴びに行くことにする。風呂から上がると、私も睡魔に襲われしばしウトウト........これが気持ちいいんだな....(^^; 「ざるうどんができたよ〜!」の声で目が覚めた。時計を見るともうPM2:00前だった。いや、ホントに遅いな。注文したのはAM10:00だから、かれこれ4時間近くかかっている。しかしそれだけにできたてでとってもおいしかったです、はい。
PM2:45、予定より45分遅れて【竜谷閣】を出発することになった。しかし出発してすぐ、第1のトラブルが発生!なんとT屋氏がパニックブレーキの後、立ちゴケしてしまったのだ!あわてて引き起こすが呆然とするT屋氏。そりゃそうだ。なんせまだ 500〜600 km しか走ってない新車なのだから! ケガはなくバイクもクラッチレバーがちょっと曲がってカウルとエンジンのジェネレーターカバーが傷ついた程度だったので走行には支障がなかったのだが、T屋氏のショックは相当なものだったと容易に想像できた。
T屋氏が立ちゴケした遠因は実は私にあった(T屋クン、ゴメン!)。Address V100 の前かごに積んでいたペットボトルが風にあおられて飛ばされたのだ。それに気付いた後続のM野氏が止まって拾ってくれたのだが、さらに後続のT屋氏はM野氏が止まっているとは思わなかったらしい。 見通しのいいところだったので前は見えていて間隔も開いており、まさかな、とは思ったらしいが、M野氏に近づいてきたら「あ、やっぱり止まってた」てな具合でパニックブレーキに陥ったようだ。タイヤが暖まっていないときにガツンっとフロントブレーキを掛けたためフロントはいとも簡単にロックし、なんとか体勢を立て直して止まったものの、運悪く停車したところは左足が着かないくらい下がっていたためにそのまま左にコケたのだ。 コケるキッカケを作ってしまったことに責任は感じるが、自分のバイクの状態(冷えているタイヤ)や進行方向の的確な状況判断をしないといつか大きな事故になるとも限らない。ま、ケガがなくてよかった、ヨカッタ。私もホッと一安心。
T屋氏が気を取り直して走り出せたので、さ、行こう、と思ったら、今度はM木氏の CBR250RR が調子が悪くなった。セルが回らなくなったのだ。押し掛けしたらエンジンが掛かったので、ホッとして走り出す。 少し走ると、道が細くなっているところでバス渋滞していた。ふと後ろを見ると、M木氏とS川氏が来ていない。私がUターンして様子を見に行くことにした。 少しして二人が止まっているのが見えた。第2のトラブルで、M木氏の CBR250RR がまた止まってしまったのだ。どうも雲行きが怪しい。「社長を呼んできて!」S川氏が叫ぶ。私はまたUターンして清宮社長を呼びに戻った。ここでは携帯の電波が入らず圏外になっていた。 が、走れど走れど追いつかない。先ほどのバス渋滞は解消しており、オマケに遅い車に引っかかってしまい、追いつくのは難しそうだ。ようやく広い道に出て携帯の電波が届いたので清宮社長に電話しようと Addredd V100 を止めた。すると心配した清宮社長が戻って来てくれた。事情を説明し、二人の所に向かう。途中、S川氏から電話が。「エンジンが1気筒死んだんじゃないか?」おいおい、それって重傷だぞ。
ほどなくして二人のもとへ。早速清宮社長に見てもらうが、重傷だ。押し掛けするととりあえずエンジンは掛かるが、すぐに止まってしまう。 清宮社長「こりゃバッテリーの、それも充電系統のトラブルだな」 清宮社長によるとイグナイタもダメのようで、走行不能だ。Address V100 のバッテリーを CBR250RR に載せ換えでだましだまし走ることも考えたが、Address V100 側のバッテリー積載スペースの関係でそれも無理だとわかり、自走して帰ることを断念せざるを得なかった。仕方なく目の前のブドウ園さんに預けさせてもらうことにし、清宮社長が翌日引き取りに伺うことにした。M木氏はS川氏の KLX250 のリアシート(せっ、狭い)で帰る羽目に(もっともS川氏は「足着きがよくなった」と喜んで?いたけど)。 埼玉県道82号から同11号へ、さらにR299に出て最初のGSにみんなが待っていてくれた。お待たせ!私とS川氏の給油を済ませてすぐに出発だ。もうPM3:30を過ぎている。かなりタイムロスしてしまったし、これ以上休んでいられない。
R299は今度は正丸トンネルを利用し時間を稼ぐ。しかしトンネルを過ぎてしばらくすると車が延々と渋滞していた。この道は渋滞すると回避する道がないので、このあとは飯能市内まで延々とすり抜けする事を余儀なくされてしまった。 ここで大きいバイクでないメリットを痛感することになる。スクーター、それも Address V100 のスリムさのおかげですり抜けも難なく行ける。Address V100 が“通勤快速バイク”であることを実感できた。 反対にスクーターでもK本氏の JOKER 90 は辛そうだった。JOKER 90 は車体はそれほどではないが、ハンドルがワイドでミラーもちょうど車のドアミラーに当たる位置にあるため、すり抜けがホントに辛そうだった。あとで聞いたら4回ほど車のドアミラーに当ててしまったそうだ。ま、普通はそういう使い方するバイクじゃないしね....(^^;
やっとのことで飯能市内に入るがここも渋滞がひどい。大きいバイクはとても辛そうだ。飯能市を抜け途中までできているR299【飯能バイパス】に出る。快適に走り、R16に差し掛かったところで八王子市のS川氏とあきる野市のM木氏とはお別れ。お二人ともお気をつけて! R463に変わりしばらくするとまた渋滞が!しかし今度は道が広いので楽にすり抜けができた。いやしかし、こと町中で走る分にはスクーターって一番早いのではないだろうか?ただし 100 cc とはいえスクーターは車からは軽視されがちなので、そのことを踏まえ認識した上ですり抜けしないと危ないよ、ホントに。
ここまでくれば先は見えてくる。幹線道路の渋滞を避けて裏道を進み、ふっと出るともうそこは埼玉県道4号。そのまま進んで都内で都道4号【所沢街道】となり、東村山市を通過すれば Motor Cycle Shop Kiyomiya のある東久留米市に突入だ!
こうしてPM6:00、いくつかのトラブルはあったものの大事なく Motor Cycle Shop Kiyomiya に帰還した。30分ほどのツーリング談義の後解散となった。
解散後、社長がT屋氏の YZF-R1 を見てくれ、カウルの傷ついたところはコンパウンドで目立たなくし、黒いジェネレーターカバーの傷ついた部分はペイントで修復していた。少し曲がったクラッチレバーも折れずに修正できT屋氏も一安心。 ........とその時お店の電話が鳴った。もしかして........と思っていたら案の定、Kiyomiya
スタッフのO川氏の奥様が
こうして今年最後のMCTツーリングは幕を閉じた。余談だが、年1回はこういう“原付2種ツーリング”があっても面白いと思うので、恒例行事にしてもいいと思っている。 |
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なお、今回の走行は174.1km、燃費は34.137km/Lだった。やっぱりスクーターって燃費いいなぁ。山道走ってこの燃費だから、平坦路だともっと延びるだろうな。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(終) |