田浦の専用線。そこは、まさしく桃源郷だった。
平面クロスを通過してゆく日車20t。
田浦の専用線は、JR横須賀線の田浦駅から分岐しています。
駅を海側に降りて、右に進んで行き、突き当たりのカーブにさしかかると、
そこから、線路が続いているのが解ります。
レールの輝きを観察すると、もう使っていないことが分かると思います。
もう、すぐ目の前が港の岸壁です。典型的な「港の専用線」です。
ところが。林立する倉庫に横付けされた線路は、既に廃止されています。
この専用線は、既に港湾専用線としての役割は終えているのです。
なぜ、それでも機関車が動いているのか。
それは、ちょっと特殊なもう一つの「使命」を持っているのです。
米軍の燃料輸送の発送基地なのです。
これは、隣接する米軍の燃料ヤードから、主に厚木基地へ向けて
燃料をタンク車で輸送しています。
毎月、発送日は決められているようで、
月に10日も動かない専用線であり、幻の存在といえるでしょう。
しかも、動いたとしても入換の所要時間は短く、
多くのシャッターチャンスを求めようとすれば、機関車を自力で
追い掛けるか、自転車で追い越しながら撮影しなくてはなりません。
かなりハードです。
入換は原則として平日に行われるために、付近の倉庫に出入りする
トラックの往来が頻繁で、撮影の際は、気を付けなければなりません。
残念ながら、旧来から存続していた燃料輸送も、
既に過去帳の世界に入ってしまった気配が濃厚です。
何故なのかは、皆さんでお調べになってみて下さい。
「米軍輸送」というと、お召し列車などに並んで、鉄道ネタの4大タブーの
一つに入っていることは、暗黙の了解です。
このようにしてネット上で事細かにご紹介することは、避けておいた方がよいのです。
何とも歯切れの悪いギャラリーではあります。
専用線の世界は、謎が謎を呼ぶところが、魅力なのかも知れませんね。
田浦のその後・フォロー
田浦の専用線は、その後のリサーチにより、正式に廃止となった模様である、
と言うことを確認しました。
非常に残念です。
連動して相鉄の燃料輸送列車も廃止となっています。
以上は決定事項であり、もはや、見ることの出来ない光景となったという結論です。
どちらも、個人的に親しみのある場所だっただけに、悔やまれます。