烏骨鶏のスープ

 写真で見たら、何かのレバーのスープかな、て感じやけど、烏骨鶏のスープ。いや、烏骨鶏とは書いてなかったから自信はないけど、川も肉も骨も黒い鶏やから日本では烏骨鶏て呼ばれてる鶏やと思いますわ。
 烏骨鶏は生まれて初めてやけど、普通の鶏のスープとは違って、すごいあっさりしてる。色の黒さとは正反対。チキンスープ自体があっさりしてるんやけど、それより一層あっさり。チキンスープから鶏らしい味を除いて旨みだけ残したような感じ。
 鶏は完全にスープを取るための材料になってるんで、鶏肉自体は味が抜けてる。けど、そのぶん、スープに旨みがたっぷり。
 スープに入ってるんは、千切り生姜、クコの実(上の赤いやつ)、ゴボウみたいな外見の野菜、タイ料理に使うカーみたいな根菜、胡椒ってとこかな。
 これに限らんけど、中華のスープってのは、漢方薬の材料をふんだんに使って、ほんまに医食同源ていう感じやわ。
関西グルメガイド