グルメ本&出典

1998/12/13 グルメ雑誌・本の実力(あまから手帳・Hanako・関西ウォーカー)
1998/12/31 「あまから手帳」をクリア
1999/07/09 少し訂正をします
1999/07/09 「大阪の居酒屋80選」(土居原作郎編 風媒社 1998)
出典

1998/12/13 グルメ雑誌・本の実力

 おれ、「グルメ」ゆう言葉はあんまり好きちゃうねん。俗物的で気取った感じして。そやから、このHPでも、「グルメ」ゆう言葉は意識的に使わんようにしてる。ほんならなんで「グルメデート」やねんて?あれはその、食い物で女の子を釣ってデートしたろ、ゆう俗物根性丸出しのコーナーやから、「グルメ」でええねん(笑)。
 ま、とにかく、グルメ雑誌とか本ですわ。
 普通のグルメ本は、店のCMの場合が多いねん。「あんたとこの店を紹介したるから」ゆって、何万円も取る本が結構あるらしい。おれの住んでるとこの近辺の店でもそぉゆうの聞いたから、梅田とか難波の店やったらそういう電話がガンガンかかってくるんやろな。一つ雑誌に出たら、別の雑誌も、広告収入源や、ゆうことで電話かけるんやろな。店の方から売り込みもしたりするんやろし。
 おれが一番信用してるんが、「あまから手帳」の本やけど、それは、一切広告料を取らんからやねん。「あまから手帳」の場合、最初は覆面取材。で、いける、てなったら、次は正体を明かして正式取材。他の本もここまでやってほしいもんや。おれの行った店でも、「あまから手帳は、タダやから出た」ゆう店あったわ。
 「あまから手帳」の本は、値段的にはやや高め。普通のサラリーマンが、ちょっと奮発していく、ゆう感じね。高級なとこはあんまり載せてへん。
 わりと評価してんのが「Hanako」。女の子向けのミーハー系、てゆう偏見持ってたけど、結構やる。「あまから手帳」に載ってる店もかなり収録してる。ちゅうより、あまから手帳の開発した店を、よその本も収録して、全体のレベルが上がってきてるんやろね。「Hanako」の「ちび」は、豆本で、携帯に便利。おれ、いっつもセカンドバッグに入れてます。
 「関西ウォーカー」は全然あかん。多分、ほとんどが広告やろね。参考にしたことはないけど、たまたま入った入った店に「関西ウォーカー」で紹介された、ゆって切り抜きが貼ってあったりするけど、みなまずかった。
 グルメ本の実力の簡単な見分け方は、チェーン店を紹介してるかどうかやね。プライドのある本やったら、チェーン店は載せへんか、載せてもごくわずか。チェーン店が一杯載ってる本は広告て思た方がええわ。

1998/12/31 「あまから手帳」をクリア

 「あまから手帳」に掲載された京阪神の店で、行ったことのある店をとりあえず入力終了。記憶に頼ってるもんで、素っ気ない文章ばっかりやわ。昔のファイルを引っ張り出してきたらええんやけど、食い物関係だけピックアップするんが時間かかるから、とりあえずはこれでいきますわ。
 あまから手帳が発掘した店は他のグルメ雑誌に大きな影響を与えてるし、レベルが高い店ばっかりやから、何をおいてもあまから手帳ですわ。休日とかは、あまから手帳やとデータが古いもんで、おいおい他の本を見て掲載していきます。
 一つ新発見。これまで、まずい店もどんどん載せてる本はバカにしてたけど、こぉゆうHPを作るときには、むしろそういう本は便利なんが分った。そういう本は、食べに行く時に参考にするんやなしに、データベースを作るときに役立つ本やったんですね(笑)。

1999/07/09 少し訂正をします

 グルメ雑誌の編集に関わって居られる方からメールをいただきまして、「普通のグルメ本は、店のCMの場合が多い」ゆう部分は訂正します。
 法的な制約があって、広告料を取っているのに取材記事のようにみせかけることはできないそうです。取材記事に似ている広告は、記事の隅の方に「PR」と書いてあるそうです。
 では、なぜ「掲載してやるから広告料を出せ」という営業電話があるかというと、雑誌などで広告代理店が何ページかを買い取り、それをばら売りする「連合広告」という形態があるからだそうです。電話をしてくるのは、広告代理店だそうです。
 さらに、広告料を取っていない記事でも、大手広告主(クルマの世界で言うならトヨタとか)と関係の深い飲食店を紹介してほしい、と言ってきたとき、断りにくい雑誌もあるようです。このへんは、クルマ雑誌やパソコン雑誌の提灯記事と同じようなものですね。
 さすがに業界人だけあって、すごく勉強になるメールでした。このHPでこき下ろしている本の関係者からの反論・クレームのメールも歓迎します。
 とにかく、日本のジャーナリズムは批判精神がなさすぎます。もちろん、個人経営の無名の飲食店をわざわざとりあげて批判することはないけど、たとえ有名でもわざわざとりあげる価値のない飲食店は掲載しないことが出版社の良心ではないでしょうか。
 このHPを始めた理由の一つに、世の中に出回っているグルメ本で絶賛されている店に行ってみてがっかりすることが多すぎる、ということがありました。メジャーなグルメ本の実力を、マイナーなHPで見極めたろかい、ゆう気持ちがあったのです。

1999/07/09 「大阪の居酒屋80選」(土居原作郎編 風媒社 1998)

(土居原の土は、正しくは土に点ですが漢字が出ません)。
 かなりローカルな店も紹介している本。この本にしか紹介されてへん店も多い。ただし、何十人もの紹介文を集めた本なもんで、紹介者によってなんでこの店なんか、ゆうのがばらばら。単に近所だから、というだけだったり、便利だから、ということだったりする。
 食べることは誰でもすることで、誰でも行きつけの店というのは持っている。でも、その人がたった一軒だけ紹介する店がチェーン店、というのはいったいどういうことやろ。そして、そういう人の紹介文は、店の紹介と言うより、自分の文章を読んでほしいんじゃないか、といいうもんだったりする。
 チェーン店がいくつも紹介されていると、本のレベルが疑われる。
 でも、他の人の名誉のためにフォローもしておきましょう。たとえば、大正の琉球料理「おもろ」の紹介文(西島義隆氏)は、店の特徴・素材や調理法などをコンパクトに紹介していて、参考になります。当然、「おもろ」はぼくのおすすめ店です。
 とにかく、これほどライターのレベルに差がある本も珍しい。

出典

 文中の出典は、以下のとおりです。
あまから手帳=「うまい店100選」(あまから手帳社)の各地版および
       「昼ごはん100選」(あまから手帳社)の各地版
Hanako=ちびHanakoゴールド(マガジンハウス)の各地版
ぴあBOOKカレー=本当においしい店2「カレー」(ぴあ)
飲む店食べる店=「大阪飲む店食べる店全カタログ」(大和出版)
うまラーメン=「うまラーメン関西版」(京阪神エルマガジン社)
ラーメンポッポッ=「ラーメンポッポッ関西版」(アインズ株式会社)
うまい店いきたい店=「ブルーガイド・グルメ うまい店いきたい店 大阪/神戸/京都」(実業之日本社)
「名店案内 そば店100」(柴田書店)
「チェック&チェック」(VISAカードのチェック&チェッククラブ)
「そばのうまい店東京」(実業之日本社)


関西グルメガイド