その他の地域
<北海道>
1999/01/01 魚屋一丁(札幌)
<山梨>
2000/10/07 瓢亭(そば)
<戸隠>
2000/05/07 うずら家(そば)
<静岡>
1999/01/01 丁字屋(ととろ汁)
<広島>
1999/08/05 まんさく茶屋(わに料理)
<鹿児島>
1999/05/19 さつま路本店(薩摩料理)
1999/05/19 薩摩芋きんつば(鹿児島)
<奄美>
1999/05/19 ひさ倉(鶏飯)
1999/10/29 ばしゃ山村(奄美料理)


1999/01/01 魚屋一丁(札幌)  テツ
札幌の刺身居酒屋。安くてうまくて量がある。一人前が内地での2人前・3人前ぐらいある。しかも新鮮このうえなし。内地では珍しいものが格安で大盛りで出てくる。さすが北海道!ゆう気にさしてくれます。札幌行ったら迷わず魚屋一丁。おすすめです。ただし、予約してた方が無難。いっつも込んでます。
評価:A
場所:札幌市中心部にあちこち
出典:チェーン店

2000/10/07 瓢亭(そば)
 山梨県韮崎市にあるそば屋。「そば店100」に山梨でたった2軒だけ紹介されてる店の一つ。名店に違いない。
 店先にはそば打ちルームがあって、いかにも本格派。そばをゆでるための大釜からアクをすくいながらそばをゆでてる。ふーむ。期待できそう。
 メニューを見たら、「もり600円」「ざる850円」てなってる。ざるそばと盛りそばの違いは、海苔をかけてるかどうかやけど、250円も違いがあるてどぉゆうことやろ。そば自体が違うんかな?で、聞いてみた。
 「もりそばとざるそばて、何が違うんすか?」
 「海苔をかけてるかどうかの違いです」
 「え?!海苔だけで250円も違うんすか?」
これが亭主のご機嫌をえらく損ねたみたいで、
 「ウチはそこらの安物の海苔を使ってるんじゃねえんだ」
 「このまえ静岡から来た若い人も同じことを言っていた」
 「値段がそんなに気になるんならもりそばを食べりゃいいんだ」
 「値段の問題じゃないんだ」
なんか、えらい威張ってるそば屋やなぁ。はいはい、ざるそばを注文さしていただきます。そやけど、海苔だけで250円もするんか、ちゅうのは誰でもする反応ちゃうんか。商品やったら、値段を問題にするんがあたりまえちゃうん?もりそばはざるそばより下、なんてゆってええんか?専門家に対しては、こっちは何も知らん素人です、ちゅうふりして素朴な質問したら、普通はにこにこして親切に教えてくれたりするもんやけど、ここの亭主は低レベルな質問や反応は嫌いらしいわ。関西の商売人やったら、こぉゆう質問したら、「よぉ聞いてくれた」ゆって、自分の店の工夫を一生懸命答えてくれるもんやけどなぁ。なんか、武家の商法みたい。
 腹立つから、こっちもそんな威張ってるそば屋の腕を判定したろかい、ちゅう気になる。
 とりあえずおれの前に出てきたんは、お茶とそば湯。そもそも、ほんまにこだわるんやったら、客にそば食う前にお茶を出すんは間違いちゃうけ?お茶の成分が舌に残って、そばの微妙な風味を消す。そば湯も、そばのゆで汁だしてきよったけど、そんな横着なそば湯でええんか?しかも、横着なそば湯を一番最初に出してくるゆうのはどぉゆこっちゃ。普通やったら、ここまで要求せーへんけど、ここは客にレベルの高さを要求するらしいから、おれも店にレベルの高さを要求するで。
 そばが来た。そばに四角ぅにちぎった焼きのりをそばが見えへんよぉに一杯に並べてある。ラーメン屋で、どんぶり一杯のでかいチャーシューを乗せて特徴出してるとこあるけど、見た目はそんな感じやな。これが250円の海苔か。250円の値打ちがあるかどうかは、正直ゆって分からん。そもそもざるそばて、そばを食うもんで、海苔を食うもんとちゃうんちゃうん?
 そばつゆは、関東風にしては悪いことない。そばも悪いことない。ちゅうより結構うまい。思ったよりやるやんけ。で、天もりも追加。
 天ぷらは油の温度がやや低い。そばは・・・。今度はちょっと伸びてる。ゆで時間が長すぎやわ。コンスタントに出来のええもんを出す力はないゆうことか。
 亭主と会話をせんと、もりそばだけ食っとったらBやったかもしれん。そやけど、あんだけ客に威張るわりにはたいしたことないわ。頑固と威張るちゅうのは違う思うで。
 もし、これを読んでもここに行くつもりの人は、亭主と会話とかそばについて質問とかをせーへんことを勧めます(笑)。
 そば通だけ相手にしたい店だと思います。一般人にはすすめられへん。
評価:C
出典:「そば店100」

2000/05/07 うずら家(戸隠)  テツ
 戸隠中社の近くて聞いたのに、なかなか見つからない。車でうろうろ。店に電話をかけて、鳥居の横の狭い道を入っていったらあった。
 幹線沿いやないけど、神社のすぐ横。場所がよすぎる。行列もできてる。スキー客が多い。店も大きい。期待でけへんのちゃうか。でも、紹介してる本は信頼できるから、並んでみる。
 とりあえず、ざるそばを注文。つゆをすすってみる。ふむ。ちょっと辛目やけど、ええ味やん。蕎麦が来た。みずみずしいて角の立った黒目の蕎麦。これはうまそう。口に入れたら、蕎麦の甘みがあって、コシもあってうまいうまい。すぐに大盛りを追加。さらに蕗味噌も追加。
 こんだけ大きな店で、こんだけ超満員で、そして味はきっちりしてる。なかなかでけへんことやわ。ごっつぉさん!
評価:A
場所:戸隠中社の右の狭い道を入って右側。
住所:長野県上水内郡戸隠村中社
電話:0262-54-2219
営業:10:30-16:30(売り切れ終い)
休日:水(11月末〜12月中旬は休業)
出典:「名店案内そば店100」(柴田書店)

1999/01/01 丁字屋 とろろ汁(静岡)  テツ
 麦とろ飯の店。安藤広重の浮世絵にも登場する古い古い店。
 とろろに出し汁、これを麦飯にかけてざくざく食う。ま、ファーストフードやけど、これがめちゃうま!熱い麦飯と冷たいとろととが混じりあって、熱ぅて冷たい。冷たぁて熱い。そのうえ、とろろの粘りに出し汁のうまみが絡まりあって、夢中になって掻き込んでしまう。ごっつぉさん!
評価:A
場所:静岡市鞠子(丸子)
出典:いろいろ 有名店やからね


1999/08/05 まんさく茶屋 わに料理(広島)  テツ
 わにゆうのは、「因幡の白ウサギ」に出てくるわに、つまり、鮫のこと。「美味しんぼ」に出てくる店。広島県三次市の山の中の店やけど、わに料理はこのへんの郷土料理。交通機関が発達してへんかった頃でも、泌尿器が未発達で体にアンモニアをため込むわにだけは鮮魚で食べれた、ゆうことで、このへんのごちそうやったらしい。
 店に入ったら、アンモニア臭が。でも、慣れたら気にならへん。色紙の中には雁屋哲のもある。
 刺身・湯ぶき・フライ・・・、一通り食ったけど、不思議なことにアンモニア臭を感じひん。なんちゅうても一番うまかったんは刺身やな。くにゅくにゅした歯ごたえで、あっさりしててうまみがある。こんなにうまいのに、なんでよそではわにを食えへんのかなぁ。海産物やったらなんでも食う(世界的に見たら超悪食民族の)日本人にしては珍しいことやわ。
 広島に行くことがあったら、遠出してみたらええ思いますわ。
評価:A
場所:広島県三次市口和町竹地谷919-1
電話:08248-7-2916
時間:10:00-19:00
休日:月曜
出典:「JTBの旅ノート 山陽・瀬戸内海」



1999/05/19 さつま路本店(鹿児島 天文館通)   テツ
郷土料理の店。島津定食を食った。
 べ貝。「海のたにし」と呼ばれる巻貝。身を抜いたら糸を引く。ぬめっとした表面の舌触りとしこしこした肉の歯応えがええわ。
 豚骨。骨の周辺の豚肉を味噌で煮込んだもの。ごっつ柔らかいし、甘めの味噌の味がなかなか。これはホンマにうまかった。
 鶏刺し。地鶏の刺身。初めて食った料理やけど、うまいわ。くせがないし、うまみがある。
 薩摩揚げ。具が人参だけのシンプルなてんぷら。うーん。関西のてんぷらの方が好きやな。甘みがちょっと強い感じするんとすり身のうまみがちょっと弱い気ぃする。
 パッチンガニ(ウチワエビ)。焼いて田楽味噌をあしらってるんやけど、焼いておいといたもんみたいで、すぐにでてきてさめかけ。火が通り過ぎ。他のが全部うまかったのに、この一番豪華な皿が手抜きやから、ものすご残念。
評価:B+
場所:天文館通りからちょっとだけ入ったとこ
出典:鹿児島のおいしい店の本(名前なんやったかなぁ)


1999/05/19 薩摩芋きんつば(鹿児島)  テツ
薩摩芋を材料にしたきんつば。甘みが控えめで、上品なお味。3種類の薩摩芋で3色のきんつばを作ってる(無添加)。歴史はごく浅いお菓子らしいけど、これはうまい。自分用にも買うてしもた。鹿児島市の「薩摩藩」ゆう店の製品。
 鹿児島空港2Fでも買えます。


1999/05/19 ひさ倉 鶏飯(奄美)   テツ
 鶏飯と書いて「けいはん」と読む。奄美のお客さん用のごちそうらしい。
 鶏飯は、茹でて細かく割いた鶏肉・干し椎茸・ネギ・生姜なんかを御飯の上に乗せ、そこに鶏ガラのスープをかけていただく。茶漬けみたいやけど、茶やなしに鶏ガラスープゆうのが違うし、具もすごい豪華。スープが薄味なもんで、何杯でもおかわりしてしまう。よそでは見たことのないオリジナリティのある郷土料理。
 「ひさ倉」は有名な店みたいで、外れた場所にあるのに、ランチタイムが終わった後もずっと満席。
評価:A
場所:奄美空港から南へ車で15分ぐらい
出典:るるぶ


1999/10/29 ばしゃ山村 奄美料理(奄美)

 奄美空港から車で南に10分ぐらいのところにあるレストラン兼土産物屋。マリンスポーツもできる。沖に珊瑚礁が連なってる。その海を眺めながらご飯食べれる。めちゃめちゃ雰囲気がええ。おれらはクーラーの利いた室内で食ったけど、外のベンチでも食える。
 残金が少なかったけど、こぉゆうとこに来たらうまいもん食いたなる。
 土産をケチることにして、「ばしゃ山定食」と山羊汁を食った。
 ばしゃ山定食は、地元の名物メニューを手軽に食べられる。
 豚味噌は、豚肉みそ漬け。甘い味噌につけてあって、豚肉の生のようなハムのような食感が不思議。当然、添加物だらけのハムよりもはるかにうまい。
 豚骨は、豚のあばら骨とそのまわりの肉の煮込み。甘ぁて柔らかぁてうまい!
 スジアラの刺身はもひとつ。地元の人が、
 「この魚を刺身で食べるんはもったいない」
てゆうとったけど、確かにそうやわ。普通やったら、鮮度のええ高級魚はまず刺身で味わって、いきなり煮付けにしたりするんはもったいないやり方なんやけど、スジアラの場合は反対に、刺身にしたりしたらうまさを充分引き出されへんからもったいないんわ。
 山羊汁は、クセがあるから、て注文する前に心配されたんやけど、鮒寿司でもクサヤでも食えるおれに、山羊ぐらい食えんわけあれへん。
 で、山羊汁やけど、要するに山羊肉の味噌汁。山羊肉て、まぁ確かにクセはあるけど、牛肉よりはクセないんちゃうかな。味噌汁やから食べやすかったんかもしれんけど、よぉ煮込んであったし、臭みも個性的なうまさと感じた。脂肪が少ないから、赤身の部分のうまさやわな。
評価:A
場所:奄美空港から車で南に10分ぐらい
出典:ブルーガイド南九州・奄美

トップ