2000年5月(宮城県「ドライブラリー」)

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 2000年5月は宮城県にPDQM(PD Quizzy Map)のコースが設定されました(*)。先月の三重県に続き、遠距離ドライブを兼ねて今回のPDQMに参加しました。
 築館〜女川100km「陸から海へ南三陸郷土めぐり」と名付けられた、今回のドライブラリーに参加した様子をお伝えします。

(*):PD誌’00年6月号(芸文社刊)PDQMの記事に依ります。

 

◆出発〜スタート地点まで出発

 先月の三重県に続いて遠征ドライブでの参加になりました。前回と同じように、神奈川県から夜通しでの一般道ドライブを計画。午前1時、あいにくの小雨の中を出発。
 R246の横浜市内では、ハザードランプを点灯した7〜8台の車列を目撃。どのクルマも前後を破損しており、どうやら玉突き衝突したようでした。小雨の中のドライブはやはりコワイ。

 都内を抜け、埼玉県、栃木県と抜け、午前6時過ぎにようやく福島県入り。ドライブラリースタート地点の伊豆沼までは460kmほどあり、栃木県と福島県の県境でようやく道半ば230kmの距離を走っていました。
 これだけ走って道半ばとは、先が思いやられるなあ。そう思うとさすがに疲れを感じてきたので、福島県郡山市の北、本宮ICから東北道を利用。

 午前9時半過ぎ、ようやくスタート地点の「伊豆沼内沼サンクチュアリーセンター」に到着。宮城県までの道のりはとても遠く、陸奥(みちのく)路の長さを実感しました。

 

◆スタート〜OD地点まで

 スタート地点「伊豆沼内沼サンクチュアリーセンター」は、自然保護をうたったラムサール条約に基づいた野鳥の保護区です。沼の周囲からは、時折鳥の鳴き声が聞こえてきます。
 スタート地点で、早速QAのクイズ解き。あいにくの小雨の中、建物の周囲を歩いていると、反対側からPD誌を片手に持った男性一人のエントラントの方がやってきました。  「こんにちは」。私があいさつすると向こうの方も応じてくれ、さらに話しかけてくれたのです。それによると、ここで15分もクイズの解答を探しているのに見つからない、ということでした。それを聞き思わず不安を感じました。

 不安はやがて現実のものになりました。クイズの答えは、いっこうに探し当てることができません。
 先に進めなくて焦ってきた私は、意を決して最後の手段に訴えることに。サンクチュアリーセンターの係員の人に、クイズの答えを訊ねることにしたのです。私はサンクチュアリーセンターで入場料¥300を払い、女性の係員の方にPD誌を見せながらクイズの答えを訊ねてみました。

 その係員の方は丁寧に答えてくださいました。それによると、白鳥が飛来し滞在している時期が終わったために、クイズの答えになるものは撤去してしまったそうです。また3月までが白鳥を観察できる時期で、それ以降はオフシーズンになるということ。
 今はもう5月。クイズを自力で解けなかったことと、伊豆沼の白鳥に出会えなかったことが、ちょっとだけ惜しまれたところでした。

 ようやく最初のクイズを解き、10時半過ぎにスタート地点を後にしました。11時頃、OD「迫(はさま)町サンクチュアリーセンター」着。ODの手前でちょっとミスコース。
 この付近で、怪我などのために季節になっても彼地に飛来できない白鳥を、何羽か見かけました。ちょっと可愛そうな白鳥たちだなあ・・・。

 

◆1CPにて

 せひーろ号は1CP「長沼フートピア公園」着。ここには大きな風車があり、そこにクイズも設定していました。でもその前に解かなければならないクイズがあったはずで、そのことが気にかかっていました。
 ここでスタート地点で出会った男性と再会。私は彼に訊ねてみました。「クイズXはありましたか?」
 このクイズX(エックス)こそが、私が気にかかっていたもの。1枚の写真のみを手掛かりに、コース中のどこかの場所を探し出すので、コース走行中はあちこち見回していかなければなりません。設問に答えるのクイズ解きのほかに、写真でしめされた場所を見つけるという、2重のクイズになっているのです。

 「クイズXなら通りすぎましたよ」「えっ!?」どうやらこの1CPの手前にクイズXがあったようです。私はその場所を探すべく、今まできたコースを逆戻り。そしてクイズになっている"北方配水場"を見つけ出したのです。(写真の通りずいぶん派手な水槽ですね)
 今まで参加したドライブラリーのコースのうち、何度かあった"クイズX"は、いずれもちゃんと解いてこれただけに、今回の見落としにはちょっとガックリ。

 

◆2CPにて

 せひーろ号は2CP"道の駅「よねやま」"に到着。道の駅が好きな私が、この道の駅にやってきたのはこれで3度目。クイズに設定されている"人気者"も、すでに知っていたのです。

 この道の駅の"人気者"は「アフリカンブラック」という品種の"ダチョウ"です。あれ?心なしか以前よりダチョウの数が減っている!?ちょうどやって来た飼育係の方に、そのことを聞いてみたところ「ああ、出荷しちゃったんだ。」
 出荷って・・・、ウウム。ダチョウの肉って美味しいのかしらん!?

 ついでに道の駅で、東北道の駅のスタンプ帳を買い求めました。今年の記念すべき1個目のスタンプはこの「よねやま」で。でも去年のように、東北道の駅を全て回るのは難しいのだろうなあ。ちなみに今年の東北道の駅は80ヶ所、去年の68ヶ所よりだいぶ増えています

 

◆3CP〜4CPにて

 2CPから3CPまでは途中コマ図ナシ。道なりにのんびりと10kmばかりのコースを走っていました。

 3CP「天平ロマン館」着。ここのメインの建物は、京都にある平安神宮を模しているのかな?朱塗りの太い柱と中華風の瓦葺きの屋根が何とも印象的でした。
 ここは日本で最初に金が産出された場所だそうで、また砂金取り体験を¥500で楽しめるのが観光名物になっているみたい。私はやらなかったけどね。

 4CP「よ・ろ・し・く桃生」着。この桃生(ものう)という地名は読み方が難しいですね。クイズも簡単で、すぐに再スタートしました。

 

◆5CPまで・・・ミスコース連発

 ここまでのミスコースは、OD付近での1ミスのみ。"ミスコース注意"と、注意書きされた箇所も、難なくクリアしていきました。
 ところが5CP付近では大きくミスコース。コマ図29と30の距離が約50mと思っていたよりも短く、コマ図30の場所を行き過ぎてしまったのです。コマ図をひとつクリアしては、次のコマ図を見て確認していたので、その時は気がつかず通過してしまったんですね。
 ふうむ。この場所を1人でドライブラリーする場合は、コマ図を2つ以上把握しなければミスコース必至だったのかもね。気をつけなくては。

 5CP「追波川河川運動公園」は河川敷の公園です。この公園の駐車場の入り口が分らずここでもミスコース。ここでも大きく行きすぎてしまいました、ウムムムッ。
 四苦八苦してようやく公園に到着。公園内では家族連れや子供達が遊んでいる姿が見られました。
 その一角には、野菜のオブジェが転がっている場所がありました。実はここにもクイズ設定があります。フリー解答なのですが「この野菜で、おかずを一品考えてください」というもの。さて、あなたはどんな"楽しい"おかずの一品を考えますか?

 

◆ゴールまで

 5CPから先は"お楽しみ"のコース。上品山林道という名の林道は、「上品山」という名とは裏腹に、狭くてくねくねした山道。すれ違う車がほとんどなかったのが幸いでしたね。

 途中、神社の鳥居から登り詰めた先の拝殿にあるクイズ探し。時間にして5分ほど、きつい勾配の上り坂を、徒歩で登り詰めました。小雨が降って足元がおぼつかなかったこともあって、15分以上登っていたような感覚。日頃から運動不足気味の私にはきつかった〜。拝殿に着く頃には息も絶え絶え。それでも坂の途中で垣間見えた、北上川が蛇行する雄大な景色はとても素晴らしかったです。
 汗だくになりながらもクイズを解き、せひーろ号に戻った時は、ちょっとばかりホッとした気分になりました。

 その後はPDQMでは珍しいダートのコースが2kmほど続きました。ここは慎重に、慎重に・・・。

 午後4時頃、いよいよゴールの「マリンパル女川」に到着。ゴールでクイズを解いた後に、またもスタート地点で出会った男性と再会。彼はクイズの答えをまだ見つけていなかったので教えてあげました。そしてお礼をいって別れの挨拶をしました。機会があればまた会いましょう!

 マリンパル女川の内部は1Fが生鮮市場、2Fはレストランというつくり。生鮮市場では活きのよさそうな魚や、おいしそうな佃煮などが並んでいました。
 私は2Fの古母里というレストランで遅い昼食。ここでQMオススメの市場定食をいただきました。¥1500というお値段。お味もまあまあでした。

 今回のQMはクイズとコースの両方に悩まされ、ずいぶん骨を折りました。それでもゴールにたどり着くと、今までの苦労が吹き飛び、コースを完走できた喜びがこみ上げてきました。このゴールしたときの爽快感が好きで、いつもドライブラリーに参加しているんですけどね。

 午後5時頃、マリンパル女川を出発。途中、三陸道路を使ったほかは全て一般道を使用。長い道のりをえて、翌日の午前3時頃、神奈川県に帰着しました。

 

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