2000年4月(三重県「ドライブラリー」)

画像ありのページへ

 

 2000年4月は三重県にPDQM(PD Quizzy Map)のコースが設定されました(*)。桑名〜湯の山80km「水の里に広がる公園めぐり」と名付けられた、今回のコースのドライブラリーに参加した様子をお伝えします。

(*):PD誌’00年5月号(芸文社刊)PDQMの記事に依ります。

 

◆出発

 出発は最近お得意の遠隔地へのドライブのお決まりパタン。それは夜中に出発して朝方に目的地に到着するというもの。午前1時ころ、秦野市を出発。
 今回のドライブの目的はドライブラリーだけれど、参加者は私一人のみ。なれない参加形式にちょっとだけ不安を覚えていました。

 R246からR1という、東海・関西地区へ出かけるときのお決まりのコース。午前3時ころ、静岡県にある道の駅「宇津ノ谷峠」で一休み。
 余談ですが、東京と大阪を結ぶR1にある道の駅は案外少なく4ヶ所。「宇津ノ谷峠」の西には、滋賀県の「あいの土山」まで道の駅はないのです。
 わずかな明かりに照らされた道の駅が、何となく気に入ったのでパチリと一枚。

 こうして直前で道を間違えてスタート地点の隣町まで行きすぎつつ、午前6時半ころスタート地点の長島町「輪中の郷」に到着しました。

 

◆スタート[輪中の郷]〜OD[なばなの里]

 「輪中の郷」の輪中とは、2つの川に挟まれた中島の地形を指し、一つの川に挟まれた三角州とはちょっと違います。三重県の長島町は、木曽川と長良川に挟まれた輪中の地形にある町です。

 「輪中の郷」は輪中の一角にある国営の公園。ここには広い敷地の公園に、輪中に関する資料館あり、海の遊具「フリーウェーブスライダー」ありと、なかなか楽しげな公園です。公園内を散歩すると、菜の花が黄色い見事な花を咲かせていました。フリーウェーブスライダーをバックに、菜の花の前でパチリと一枚。
 私はこの公園のあずまやで朝食。メニューは公園に着く少し前、愛知県内のコンビニで買ったサンドイッチと飲み物でした。あたりは涼しげな風が吹いていて心地良かった。

 午前7時に輪中の郷をスタート。スタート地点の駐車場には誰もいなかった。スタート直後、コマ図2が見つからず、川の土手に突き当たりました。いきなりのミスコースでスタート地点に戻りつつ、コマ図2の地点を確認。コマ図の目印となる行先表示の看板が、ずっと遠くに見えた。
 スタート地点に舞い戻り、再スタート。「一人でホントに大丈夫かな?」ちょっと不安になりました。

 7時半過ぎにOD地点(*)、「なばなの里」到着。このすぐ近くに、有名な長良川河口堰があります。
 とりあえず、長良川河口堰を端から端まで散歩しました。全長1kmくらい。河口堰の上は、クルマがすれ違えるくらいの幅の広い人道橋。10ほどの上屋が立ち並ぶ門の開閉装置からは、中のモーターが時々音を立てて、水門の高さを調節していました。この河口堰の大掛かりな造りに、何だか圧倒された気分。

(*):OD(Odd Drive)は、距離計測を行うチェックポイントの一つ。コースをスタートしてから最初にくるチェックポイント。ゴールまでにあるチェックポイントで唯一、試走車(正解となる距離計測を行ったクルマ)の距離が示されているので、ここで計測した距離を元にコース全体の距離の誤差計算を行う。

 ところでここにあるクイズ(QC)は引っ掛問題かな(?)と思いました。設問は「長良川河口堰は、川の門。この門の名称を漢字で書いて。」とあります。
 散歩している最中に見つけた門の名称は、以下のものがありました。
・閘門(こうもん):舟が通るための門
・調節門:川の水量を調節する門
 最初に見つけたのが「閘門」で、「漢字で書いて」と設問にあるからきっと難しい漢字だろう。ということで「閘門」を答えにしてみたくなります。
 でも設問は「長良川河口堰は、川の門」。ということで、題意に合うのは「調節門」の方だと思うのですがどうでしょう?違っていたりして。(笑)

 

◆1CP「伊坂ダム」〜2CP[いなべ公園]

 今回のQMの特徴は前半(2CPあたりまで)のコマ図がやけに多いこと。これは街中を通るコースが多いためでしょう。前半はナビゲーター冥利につきるコースと言えそうです。
 1CPまでのコースは長島町から隣の桑名市を越え、さらに隣の朝日町まで。コマ図は多かったのですが、きわどいコマ図は特になかったのでミスコースなし。1CPの「伊坂ダム」にはサイクルパークがあり、自転車を借りてダム貯水湖を周遊するコースを走ることができるようです。あたりには自転車でコースを走る人、散歩を楽しむ人達がいました。

 愛車せひーろ号はコースの中間くらいにある2CPまでクリア。員弁町(いなべちょう)にある「いなべ公園」は木造で五重のシンボルタワーが目印。タワーに上ってみると近くの池で噴水が上がっているのが見えました。
 今回このコースを走ったのが、4月中旬下旬ころ。この公園はサクラの名所だそうですが、私が訪れたころには花ザクラの時期は過ぎ、すっかり葉ザクラになっていました。

 

◆3CP[北勢中央公園]まで

 距離的には中間地点の2CPでしたが、コマ図は全42コマ中、26コマと3分の2以上を消化。スタート前は一人でのQM参加は不安でしたが、いざやって見ると案外何とかなるものだと思い、ここいらへんで気が緩んでしまったのでしょうか。

 2CPを出発した直後のコマ図27で、今日2度目のミスコース。本来左折すべき交差点より、手前の地点で曲がってしまいました。コマ図の目印となる広告看板によく似た看板が、間違って曲がった地点にもあったからです。
 2CPを出発していきなりのミスコースだったので、Uターンして距離補正する方法をとらず、2CPまで戻って再スタート。気分を持ちなおす意味もあっての再スタートで再起を期します。

 ミスコースしそうな場所としては、コマ図28も危なかった。コマ図にある目印、"ゼネラル石油"は、本当は"コスモ石油"だったのです。幸か不幸か今回は、カーナビゲーションの地図を併用してコースを走っていました。コマ図28では、カーナビで表示された交差点の名前が、コマ図の交差点と同じことに気付いたため、すんでの所でミスコースをのがれました。
 それにしても"コスモ石油"を"ゼネラル石油"だなんて。PD誌さん、しっかりしてよ。

 結果的にはミスコースしてしまいましたが、2CPを過ぎるとコマ図が少なくイージーコースという感じでした。また後半の区間は山道が多く、後半はドライバー冥利につきるコースだと感じました。
 3CPの「北勢中央公園」到着。広い敷地の公園には、家族連れで散歩や軽スポーツを楽しむ人達がいました。

 

◆4CP[四日市スポーツランド]〜ゴール[道の駅「菰野」]

 3CPを出発して間もなく、五百羅漢を見物。ここには高さ3m、直径10mほどの丘の回りに、500体ほどの仏像が所狭しと並んでいます。丘の頂点には大日如来と取り巻きの高僧たちが並んでいて、その人達は何だか気品高い顔つきをしているように感じられました。何だか恐れ多く感じられたので、ここで撮った写真はありません。

 4CPの「四日市スポーツランド」到着。屋外スポーツを楽しめる施設があるようですが、私が歩きまわったのは、そのうちのほんの一部。
 QMのクイズでもある赤色の電車を見物。この電車は全国各地の都市を走ったのち、この公園で展示されているようでした。

 そして午前11時半ころ、ついにゴール地点の道の駅「菰野」に到着。午前中にQMを完走するのは今回が初めてです。
 道の駅が好きな私は、道の駅の建物内部を見物。中を歩きまわっていると、店員の方が地元産の茶葉を使った、菰野茶を入れて差し出してくれました。これには恐縮しつつも、お茶をいただきました。濃い味のお茶で、味もなかなか良かったです。
 道の駅「菰野」は小さな建物で、内部は特産品売り場でほとんどを占められていました。私はここでブッセというお菓子を買いました。

 

◆帰着まで

 ゴール後はすぐに帰らずにQMオススメのそば屋、「そばの華」に立ち寄り昼食としました。R306をはずれ、店の看板を頼りに山道を進みました。前を行くクルマが2台ほど。「もしや!?」と思うと想像した通り。前を行く2台のクルマは、私と同じそば屋に向っていたのです。
 「そばの華」は山中の別荘地の一角にあり、知る人ぞ知るという感じのお店。ちょうどお昼時で先客がそれなりにいたけれど、一人で4席占領したのはちょっと心苦しかった。
 注文した"天せいろそば"を食べてみると、なるほど美味しかった。そばの麺は「生きたおそば」の言葉どおりシャキッとした感じで、そば特有のざらざらした感触がなくてさらさらと口に溶け込むような感覚でした。またエビの天ぷらも美味しかった。¥1500はちょっと高いと思う人もいるかもしれませんが、実際に食べてみると値段相応の価値あり。
 帰りがけお店のおばちゃんに、PD誌の表紙を見せながら「神奈川県からきました」と伝えると、たいそう驚いてくれました。

 こうして午後1時過ぎにそば屋を出発。途中、桑名市付近のR23で事故渋滞に遭い、交通事故で頭から血を流している怪我人が救急車に運ばれるところを目撃してしまいました、ウーム。
 それから所々で渋滞に遭いつつ一部高速道路を使いながら、午後8時半ころ秦野市に到着しました。

 

画像ありのページへ


[ホームに戻る]

[「たび物語」に戻る]