2000年3月(北陸「道の駅めぐり」)

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 2000年3月の連休中に道の駅めぐり未踏の地、富山県、石川県を回りました。雪残る3月の北陸地方でどのようなドライブの旅が展開されますことやら・・・。

 

◆出発

 今回も遠方ドライブでのおきまり活動パターンを計画。それは夜中に現地までひとっ走りして移動、昼間は現地で活動、そしてまた夜間に移動、というものでした。
 でも前の晩にひと眠りのつもりで睡眠に入ったのが運の尽き、眠りから覚めるとすでに午前5時過ぎになっていました。あわてて出発の準備を始め、ようやく午前5時20分ごろ秦野市を出発。

 R246を西に向い、そこからR138を北上するいつものルート。途中寝過ごして遅れてしまった時間を取り戻そうと、高速道路の中央道・長野道を利用。一宮御坂IC〜松本ICの区間の高速道路料金の出費は、最近の苦しい財政事情のもとではちと辛かった・・・。

 R158を西へ、ここで安房峠トンネル(有料道路)を初めてくぐりました。山道国道に並行してできた新しいトンネルの出現で、安房峠越えがずいぶん楽になりました。以前は峠道での大型車とのすれ違いに苦労していましたからね。

 R471からR41を北上するルートで富山県入り。午前10時半過ぎだったでしょうか。途中5つの県を越えて、ようやく最初の道の駅にたどり着きました。

 

◆道の駅「細入」

 富山県細入村は岐阜県との県境、R41での玄関口に当ります。山中のこの道の駅はそれほど規模の大きなものではなく、駐車場のスペースもあまり大きなものではありませんでした。
 物産店の入り口にあった露店で饅頭を買って食べました。何だか素朴な味で、まあまあ美味しかったです。

 愛車せひーろ号は、このあと富山県の南部から西部へと移動します。

 

◆道の駅「庄川」

 主要国道R156沿いにある道の駅。運悪く観光バスの団体客とかち合ってしまい、道の駅の店員達は個人客の私などには目もくれず、何だか感じが悪かった。また出直すことにしましょう。

 

◆道の駅「井波」

 先ほどの「庄川」からわずか2kmほどの距離にある道の駅。国道から小さな道に入って道の駅に向うため、ドライブイン代わりにはなりそうもないロケーションです。

 でもこの道の駅、というか井波町という町はとても興味深い土地でした。この町は木彫り工芸の町として栄え、町内には全国唯一という木彫り職人の養成学校があるそうです。そんな町の特徴が、道の駅内部にある展示で知ることができました。
 特産品を売るコーナーでも木彫りの製品が多数販売、どれも手造りでその出来具合にほれぼれしていました。

 また駐車場の脇には七福神の像が立っていました。縁起が良さそうなので合わせて写真掲載しちゃいましょう。

 

◆道の駅「利賀」

 せひーろ号はR156を離れ、一段と山道風のR471へ。この山道の細い国道は山合いの谷間の道を縫うようにして、どんどん高度を上げていく道筋。所々に設けられているスノーシェッドと呼ばれる雪除けの施設が、これからタダならぬ場所に向っていることを予感させます。
 その道中に湧き水が出ているのを発見。これが名水の脇谷の水でした。ひとすくい飲んだところ、味らしい味はありませんでしたが。

 道の駅はその先にある小さな建物で、それは峠の茶屋という感じ。道の駅の経営は夫婦でしているようでした。ここでは山菜そばをいただきました。
 また道の駅の中に、新聞記事の拡大コピーを発見。それは地元新聞の記事で、道の駅の近所にタヌキが居座っている、というものでした。なんでもここの奥さんが、餌付けをしているそうです。

 せひーろ号は同じ道を戻り、岐阜県境方面へ向いました。

 

◆道の駅「たいら」

 この道の駅では地元に伝わる和紙作りがテーマのようで、和紙作りの紹介や実際に和紙作りを体験できる施設がありました。ただ私にはあまり興味がないテーマだったので、早々に道の駅を退去しました。

 

◆道の駅「上平」

 R156を南下して道の駅へ向って行く途上、合掌造りの集落が沿線に見ることができました。この上平村は、世界遺産に指定されている白川郷の合掌造りの集落群にも近く、文化的には同じ系譜の建物群ように思いました。

 さて道の駅はオンボロの公民館風。合掌造りとは無関係なレンガ造りの建物は、その内部にもあまり見るものはなかったようでした。

 

◆道の駅「福光なんと一福茶屋」

 せひーろ号は一転して石川県へ向うR304へ。雪深き山を下り日も傾きかけた頃に、金沢市に程近い福光町までやってきました。

 道の駅の名前「一福茶屋」からは小さな建物、というイメージでした。でも実際にはもっと大きな建物。建物内部は地元の特産品売り場に交通情報センターと、お決まりの道の駅の施設のパターンです。
 交通情報センターでは道路の通行制限をチェック。春先のこの時期、山間いのこのあたりでは、案外と通れない道が多いものです。そんなとき道の駅の道路情報が役に立ちますね。

 

◆道の駅「しらやまさん」

 福光町から金沢市を通りぬけ、辰口町というところまでやってきました。ここが一日目で唯一訪れた石川県内の道の駅です。

 白山山系の入り口にあたる場所で、白山に行く観光客はここで一服、と言うロケーションでしょうか。道の駅の駐車場は広く、遠巻きに見える山々の風景もそれなりに良かったのです。でもどの山が白山だったのかな?よく分らなかった。
 建物内部では、白山山系の見所などを紹介していました。さらに展望台がありましたが、こちらからの眺めはイマイチ。

 一日目はこれにて終了。この日は金沢市内に宿を見つけて投泊しました。


 一日目はどちらかといえば内陸の山沿いの道の駅めぐりをしましたが、二日目は日本海の海岸沿いを中心にして道の駅をめぐりました。せひーろ号はまず能登半島に向けて進みました。

 

◆道の駅「高松」

 金沢市と能登半島の穴水町を結ぶ有料道路、それが能登道路です。その能登道路の休憩所の一つに高松PA(パーキング・エリア)があります。これが道の駅「高松」そのものなのです。
 有料道路のPAが道の駅なんて初めてだけど、確かにそのPAは道の駅に必要な施設の条件(*)を満たしているんで問題はないのでしょうけど。
 でも有料道路のPAと道の駅の違いはなんだろう、と考えると良くわからなくなってくる。一般道路からアクセスできることかな?このPAが一般道路から利用できるかどうかは未確認です。

 この能登道路は金沢市から20kmほど日本海の海岸線に平行したルートになっています。天気の良い日は、キレイな海を眺めながら気持ち良くドライブを楽しめます。この道の駅「高松」もまた日本海側に面した道の駅で、クルマを降りて休憩がてらゆっくりと海を眺めていたい。そんな願いをかなえてくれる道の駅なのです。

(*):道の駅の条件・・・24時間利用可能な駐車場・トイレ・公衆電話の3つが必要条件。

 

◆道の駅「千枚田ポケットパーク」

 せひーろ号は一気に能登半島の北の端まで進みました。能登半島の北側にある輪島市から、R249を東に10kmほど行った先に道の駅「千枚田ポケットパーク」があります。
 そこには千枚田(せんまいでん)と呼ばれる多くの ミニ田んぼが、まるで魚のウロコ状に並んでいるのです。

 名前は千枚田ですが、実際には2000以上もの田んぼがあるそうです。 それよりも驚いたのは、こんな海岸線に面した所に田んぼをたくさん作っているということ。なぜなら海岸の土地は潮風の影響で、多くの内陸部の植物は育たないものなのです。そんな場所に田んぼをたくさん造ったことに 私はオドロキを感じてしまいました。

 道の駅の施設としてはちいさなお土産屋があるのみ。また道の駅の駐車場も狭く、観光シーズンともなると多くの観光客が足を止めて見物できる場所なのに、この道の駅の規模の小ささは、ちょっともったいないと感じました。

 

◆道の駅「桜峠」

 能登半島北部の山間を横断する珠洲道路(すずどうろ)は、直線が基調の道路でとても気持ち良く走れます。この道路の一角に道の駅「桜峠」があります。

 見た目は道の駅というよりも、高速道路のPA(パーキングエリア)風。売店がある施設と、コンクリート色そのままのちょっと殺風景なトイレの建物が印象的な所でした。

 道の駅の敷地内、売店の裏側には日本庭園がありました。この庭園はドライブに疲れた人の気を休める人への配慮でしょうか。こんな場所に日本庭園があるとは、ちょっと意表を付かれてしまいました。
 また道の駅の案内標識の中に「日本庭園あり」の小看板の案内があり、ちょっと笑えます。

 

◆道の駅「なかじまロマン峠」

 能登島に通じるツインブリッジのと、とR249が交差する場所にある道の駅。比較的新しい道の駅らしい。建物内部には軽食や特産品を売るスペースがありました。
 ちょっと休むには良いけれど、あまり見るものがない道の駅でしたね。

 

◆道の駅「いおり」

 R160沿い、能登立山シーサイドラインにある道の駅。ただこの頃から雨がパラリ。良い海の写真はとれませんでした。

 道の駅の建物の形状はちょっと変わっています。入り口から細長い廊下があり、その先にレストランがあるという構造。細長い廊下は一体何のためにあるんでしょうね?
 また道の駅の敷地内にはわくわく市塲という特産品直売所がありました。その他多目的広場でオートキャンプなどを楽しめる施設があるそうです。

 

◆道の駅「砺波」

 せひーろ号は石川県を後にして、再び富山県内へ。次に目指す道の駅は結構内陸にあり、昨日のうちに回っておいたほうが効率良く道の駅を回れたのに。ここいらへんはちょっと失敗でした。

 砺波市は富山県西部にある都市で、北陸自動車道と東海北陸自動車道のジャンクションがある交通の要所です。道の駅はそんな砺波市の中心部、R156沿いにありました。

 メインの木造の建物は何だか円盤型のUFOみたい。あまり大きな建物でなく、物産館がおもにスペースを占めています。
 富山県の県花はチューリップなのですが、この砺波市ではチューリップをかたどった看板や標識など、ひときわ多く見かけることができました。 道の駅の内部の売店でもチューリップの造花などがたくさん飾られていました。
 まさしくチューリップの街という感じの街、それが砺波市でした。

 

◆道の駅「カモンパーク新湊」

 新湊市は富山県の西部にあります。市内には庄川の流れが海に注がれ、 海岸には富山新港がある街です。道の駅「カモンパーク新湊」はそんな 海岸線から離れた、内陸にありました。そこはR8とR472が、交差する交通の要衝で、それにふさわしく道の駅の敷地や建物、それに駐車場は大きなスペースを占めていました。

 メインの建物の各所には気軽に休憩できるスペースがたくさんあるのが嬉しかった。数多い道の駅があっても、このような場所は案外と少ないものです。

 また敷地内の一角に、測量庭園という一見奇妙な庭があります。この庭は度量衡や幾何学などを実体験で学ぶことを目的としているようで、どうやら学童向けの施設らしい。遊園地でなく子供を対象とした施設というのはちょっと珍しい。

 近場には博物館もあります。建物そばにあった鳥のブロンズ像が気に入ったので、合わせて掲載します。(画像ありのページにて)

 

◆道の駅「ウェーブパークなめりかわ」

 滑川市は富山県の東部、日本海に面した街です。道の駅 「ウェーブパークなめりかわ」は海岸沿いに面した場所にあります。敷地には交通情報センターの他、水族館フィットネスクラブの施設などがありました。

 道の駅の敷地は広かったです。交通情報センターは休日なのに人気(ひとけ)のない、がらんとした空間。室内に備えられた大型のプロジェクターが映像と音声の垂れ流していて、何だかもったいなく感じられました。

 ここの売りは水族館のようです。「ほたるいかミュージアム」と名付けられたこの施設では、ほたるいかの生態をさまざまな角度で紹介しているそうです。この水族館は見学しなかったのですが、その代わりに同じ建物内にある物産館でお土産を見て回りました。ここでのお土産の中に、水族館で紹介されているというほたるいかの佃煮などが売られていたのには少しビックリ。なあんかこれで、子供達の夢を壊したりしないものですかね?

 なおこの時は強い雨風のため、良い写真が撮れずじまいでした、無念。

 

◆道の駅「うなづき」

 今回の北陸道の駅めぐりもいよいよ最後の道の駅となりました。道の駅「うなづき」は富山県の東部に位置し、黒部渓谷や宇奈月温泉の入り口にあたる場所にあります。

 道の駅の敷地は比較的広く、メインの施設としてビール工場のあるレストラン「宇奈月麦酒館」があります。この施設では地ビールを売り出しており、私はここで3種類のビールのセットを買い求めました。
 地ビールは実際に飲んでみると、あたりはずれが大きいものですが、ここのビールはとても美味しかったです。なんでも酵母を活かしたままにする製法で、買い求めた際に店員の方から「持ちかえったらすぐ冷蔵庫に入れてください」とアドバイスしてくれました。ここらへんにも味に対するこだわりを感じました。

 その他の施設として、歴史民族資料館と町立の図書館がありました。

 こうして予定通りの道の駅全てを回り、R41から南へ行きとはほぼ反対のルートで秦野市へ向いました。

 

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