1999年8月(北海道「ドライブラリー」)

 

 

 ’99年の北海道ドライブラリー(*)は道北の当麻〜上富良野間にコースが設定されました。8月某日、私は友人氏と2人、友人氏のドライブでこのドライブラリーに参加しました。

(*):PD誌’99年9月号(芸文社刊)PDQMの記事によります。

 

◆スタート・・・道の駅「とうま」にて

 友人氏と共にスタート地点、道の駅「とうま」に着いたのは午前10時頃。今年の夏の北海道の天候は連日の猛暑。この日もご多分に漏れず、強い日差しの好天となり、30℃をゆうに越す猛暑となりました。

 まずはスタート地点でのクイズの解答探し。道の駅の片隅にある、銀色の鉤型のモニュメントにその答えはありました。解答が発見できて、思わずモニュメントに頬ずりする友人氏。

 道の駅の売店で、ドライブラリー道中の飲み物など購入。また道の駅の中を散策してると「北海道道の駅スタンプラリー帳」を発見。このスタンプラリー帳で友人氏とこの道の駅を起点に、道の駅スタンプを集めることにしたのです。今日はとりあえずドライブラリー終了後、帰りがけにもうひとつの道の駅に向うことにしました。

 

◆OD・・・当麻鍾乳洞

 OD(OddDrive;オッドドライブ)はドライブラリーコースの各所に、距離計算のために設けられているCP(CheckPoint;チェックポイント)の最初にあります。スタートからこの地点までの距離を試走車と比較して再計算するため、最も重要なチェックポイントなのです。

 今回のコースに設けられたODは、当麻町内にある鍾乳洞でした。この鍾乳洞はあまり大きくなく、ものの10分ほどで一回りできるほどの規模です。  私と友人氏はこの鍾乳洞の探検にトライ。気温が30℃をこす屋外に比べて、鍾乳洞の内部はひんやりとしており、気持ちよく涼むことができました。でもやっぱり洞窟の距離が短かくて、ちょっと物足りない感じでした。

 帰りがけ、ODのすぐ先に1CP(最初のチェックポイント)があることを発見。私はあわてて友人氏に距離計測もれのミスを告げ、その部分の距離を測るためもう一度コースを走ることにしました。結局、不足している距離はものの数10mで済んで、ひとまずホッとしたのです。

 

◆2CP・・・キトウシ森林公園

 林の中をくぐりぬけ、ダート道を越えて、次のCPへ。広い駐車場があるキトウシ森林公園にたどりつきました。この公園の施設はキャンプ場あり、ゴルフ場ありと子供から大人まで楽しめるようになっています。

 公園内は噴水では子供達が水浴びを楽しんでいたり、親子連れで散歩を楽しんでいたりと、のどかな光景だったのです。その一角に首長竜などの恐竜の彫像がありました。どうやらこの恐竜の名前がクイズになっているらしいのです。しかしそんなことはお構いなしに、恐竜の彫像と戯れる二人でした。(^^;

 

◆3CP・・・天人峡

 走りやすい直線道路を走りぬけ、その先に天人峡(てんにんきょう)はありました。北海道ではわりと有名な観光地なのです。ここの地は“天女が降り立ったとき、空を飛べる羽衣をなくしてしまったばかりに、天に帰れなくなってしまった”、という羽衣伝説がある場所です。

 忠別川という川の川沿いに遊歩道があり、そこを歩いていくと羽衣の滝に突き当たります。ここで写真撮影。そそり立った渓谷を縫うように滝がジグザグに流れ落ちる景色が良い場所です。

 

◆4CP・・・四季の塔(美瑛町役場)

 とんがり屋根の展望台「四季の塔」は美瑛町役場の敷地内にある建物の一つです。これがお役所の建物とはちょっとオドロキ。この町が観光に力を入れている結果なのでしょうか。

 クイズを解くために展望台のエレベーターに乗りこむ2人。なるほど展望台からの眺めはとてもよく、晴天だったこともあって美瑛町の街並みはもちろん、遠く大雪山系の山々なども見渡すことができたのです。

 でも展望台の部屋がとても暑かったのには参りました。エアコンなどの気の利いた空調施設はなかったからね。まあ仕方ないのだろうけれど。

 唐突に「腹減った〜」と空腹を訴える友人氏。そう言えば私も腹が減ってきた。そこでPD誌がオススメしている、この展望台の先にある千代田牧場で食事をすることにしました。

 ちょうど店の横にあるテラスの席が空いていたので、屋外のテラスの席に座りました。ちょっとシックな感じで良い気分。そしてヘルシーステーキを注文。ステーキとあってすこしばかり値が張ったけど、ゼイタクな気分を味わおうということで良しとしました。牛肉がジューシーな感じで、美味しかったのです。

 この千代田牧場の敷地には小動物園があり、ちょっと珍しい鳥や、牧場の動物などを間近に見ることができるのです。どうやら予約すれば、乗馬も楽しめるみたいですよ。ここの動物達に、ヒツジウサギトナカイヤギなどがいたのです。ここでいくつかの動物を撮影しました。

 

◆5CP・・・白金インフォメーションセンター

 5CPは観光案内センターということでしたが、それは西洋風の石造りのモダンな建物でした。

 のっぽな展望台を階段で上がる二人。こちらはさっきの四季の塔とは違い、それほど高さもなくエレベーターもなかったのです。それでも林の向こうに見える十勝岳や美瑛岳のながめはそれなりに良かったです。

 帰りがけ、絵ハガキを買いました。美瑛町や富良野市あたりの風景のスケッチが、ハガキの裏面に描かれているものです。8枚組みで¥500。なかでもラベンダーで紫色に染まった絵などが気に入って買ってしまいました。

 このインフォメーションセンターの近くには、拓真館という故前田真三氏のフォトギャラリーがあって、たくさんの観光客が訪れていました。残念ながら私達一行は通りすぎてしまいましたが。

 後でわかったのですが、前田真三さんは北海道の自然の風景を撮影して、それを世に広めたことでずいぶんと有名な人なんですね。知らなかった・・・。

 

◆6CP・・・望岳台

 次のCPは望岳台、十勝岳や美瑛岳の眺めが良い展望台とのこと。途中、コマ図を見間違い、分かれ道を見落としてしまった私。おかげで今日2度目のミスコース。どうもこの日の私はさえていませんでした。

 望岳台の駐車場からしばし登山道を歩きます。そして望岳台と書かれた場所で写真撮影。十勝岳の背後に雲がかかっているように見えますが、じつは火山の噴煙を上げているのです。十勝岳の火山活動が活発になると、登山できなくなることがあるそうで、何だか自然の猛威を垣間見るような気がしました。

 

◆ゴール・・・日の出公園

 いよいよゴールです。ゴール地点は上富良野町にある日の出公園。小高い丘に日の出公園という花文字が印象的でした。ここはラベンダー園なのだそうですが、それらしき花は咲いていません。聞くところによると、ラベンダーの見ごろは8月上旬までだそうで、どうやら私達がやって来るのが遅かったようです。それでもゴールにたどり着いたかどで喜ぶ二人。

 帰りがけ、芦別市内にある道の駅「スタープラザ芦別」に立ち寄り、スタンプラリー帳に2つ目のスタンプを押して、本日の予定は全て終了。こうして北海道のドライブラリーコースで過ごす一日が終わったのです。

 


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