◆東北道の駅スタンプラリー「完走証明書」
つい先日のこと、東北道の駅連絡会から大きな封筒が届きました。封を開けると、右の写真にあるようなスタンプラリー完走証明書が同封されていたのです。
これは東北道の駅68ヶ所を全て回ったという証明書です。東北地方にある道の駅を、今年の5月から7月の3ヶ月間にかけて、めぐりめぐった証しになるものです。普通の人が見ると、単なるA4サイズの印刷物に過ぎないのかもしれませんが。
思い返せば、ゴールデンウイーク中の5月上旬が、東北道の駅めぐりの第1回目でした。会社の上司から申し渡されていた自宅待機を無視する形で、福島県〜山形県を28時間かけて回ったのです。自宅から山形県中北部の戸沢村まで、往復約1200kmを全て一般道を使用。このような一般道を連続走行したドライブは、もう2度とできないかもしれません。
2度目は5月下旬、今度は山形県〜秋田県を回ったのです。国道17号線を新潟に向けて北上、そこから日本海沿いに走るルートでした。
道中、数度の仮眠をしたのだけれども、眠気はちっとも取れなかった。思えば随分と疲労が、重なっていたのでしょう。帰り道の東北道上河内SAで、たまらず真夜中に仮眠をとったところ、気がつくとすっかり夜が明けてしまっていたのです。図らずも、車中泊ドライブなってしまいました。
それからしばらく間、体調を崩してしまっていたのです。翌週、東京青海のMEGA WEBに行ったところ、立ちくらみがしてしまい、同行していた人達に迷惑をかけてしまいました。今になって考えると、もう無謀としか言いようがないドライブでした。
3度目は6月上旬、岩手県〜宮城県のルートを走行。前回に懲りて高速道路を多用して、今までに比べて負担が軽いドライブを計画しました。反面、ずいぶんと高速道路の通行料がかさんでしまったのが少し悲しかったのですが。24時間で約1400kmもの距離を走り、一日で走った距離としては自己最高となりました。
この3度目の道の駅めぐりの時点で、スタンプの押印は30ヶ所をクリア。この時、全ての道の駅を回れるんじゃないか、と本気で思い始めたのです。
4度目は6月下旬、宮城県〜山形県〜福島県。この時は、全ての道の駅クリアのため、各地に点在していた取りこぼしの道の駅を拾うためのドライブでした。しかし、いかんせん当初の計画がまずかったため、思うように道の駅を回ることができませんでした。結局、福島県の2つの道の駅「川俣」「つちゆ」は取りこぼし、最終回に委ねられたのです。
5度目はた び 物 語で紹介した通り。7月中旬に岩手県〜青森県〜秋田県を3泊4日で回る、壮大な道の駅めぐりとなりました。途中、雄大な眺めの十和田湖や、本州最北端の大間崎などを回ったのも想い出の一つ。
また計画はことごとく変更を余儀なくされ、ずいぶん苦労したのですが、終わってみると計画していた道の駅全てを回ることができて、ほっとしたものです。
6度目は福島県の「川俣」「つちゆ」を回りました。そして最後の「つちゆ」で、道の駅の係員の人にスタンプ帳を手渡し、無事完走を果たしたのでした。「つちゆ」を後にするとき、「やっと終わったなあ」という安堵感と、「もう終わってしまったのか」という何となく寂しい気持ちが交錯していました。「道の駅を全て回ったんだ」という達成感は、その時は不思議と起こらなかったのです。
こうして年の瀬に、当時の行動を思い起こすのも何だか懐かしい。今年の自分の10大ニュースを作るとしたら、確実にベスト3位以内には入る出来事でしょうね。
さて来年はどんなドライブをしようか。年相応に、もう少しのんびりと観光地めぐりなどをしてみようかと思っているところです。
[1999.12.25 by かっきい]