◆ETCはどれだけ使えるか?
この夏、愛車のパワーアップを狙って車載ETCを取り付けた。ETCはElectronic Toll Collection Systemの略。高速道路の出入り口でゲートがバッと開いて、停車することなくそのまま通行できるシロモノ。
当局はETCと書いて「イーテック」と読ませようとしているが、果たしてこの呼び方は定着するだろうか?
ETCを利用するには車載のETC装置と、クレジットカード会社等が発行するETCカードの2つが必要。
ETC装置は近所の△UTOB△CSで取り付けてもらった。カードリーダとアンテナが一つの箱になった一体型が割と安く、本体が24k¥程度で買えた。その他取り付け費用3k¥、セットアップ費用5k¥程度かかった。
一方のETCカードは申し込みから1ヶ月ばかり待たされた。車載装置の方は思っていたより簡単に取り付けられたので、カードが届くまでの間は少々高めのアクセサリーが車のダッシュボードに乗っているだけの日々が長く感じられた。
さて待ちに待った、ETCカード到着。早速、愛車の車載装置に差し込んでみたが、反応がない???
しばらくは故障を疑っていたが、ふと思い立ちカードをもう少し押し込んでみると、オッ、車載装置が反応しはじめた。
その週末、初めてのETC体験。この日は年に1度のPDccQRの開催日。朝早くからのドライブにも関わらず、最寄のIC入口で4台の車が私の前にいた。
他の車が一般入口から入るのを尻目に、こちらはETCゲートのレーンに乗る。そして目の前で入口ゲートがバッと開いた瞬間、思わず「ETCを買って良かった!」と思った。
私の前を走っていた4台の車を全て抜き去ったのは言うまでもない。
その時のドライブでは最寄の出口はETC対応ICではなかったが、集合時間までにまだ間があったので、ETCゲートがある別のICから出ることにした。
そして入口と同様、ETCゲートへ。出口ではゲートがバッと開くと共に、電光掲示で通行料が表示された。
出口付近では、ETCゲートを通りかかった私の車をみて、驚いている人がいた。何とも誇らしげな愉快な気分だった。
何とも気持ちの良いETCだったが、先日の北海道ドライブではそれほど威力を発揮できなかった。ETCに対応したICがまだ少ないためだ。
通行量が多いはずの札幌ICでも「ETC/一般」の兼用ゲートがあるのみだった。ETCゲートのこれからの充実を望みたいもの。
また旅行帰りの八戸ICでは、ETCゲートが開かないアクシデント。ETCゲートのバーが愛車に当たってしまった。進入速度が速すぎたのかも?
おかげでその先の宮城県泉バリヤで足止めを喰ってしまった。今までのETC通過で得た時間を全て吐き出したような気分だった。
念のため販売店に行って、車載ETCの点検をしてもらったが異常なし。販売店の話では、ICゲートのセンサのばらつきがあるそうで、通過可能な実性能はいいとこ50km/h程度らしい。案外と性能が出ないようで少しばかりガックリきた。
また車載装置のなかには不具合を出して、交換対応している機種もあるそうだ。ETCは実験段階で、改善の余地がまだまだありそうな気がした。
とはいえ、ETCは渋滞したIC等でも減速せずに通過できるので、そんなICを数多く通過するような人にはオススメしたい。
何より、車載装置が少ない今のうちほど、いい目を見られるシステムだと思うのです。
[2002.8.18 by かっきい]